可愛い男の子は嫌いですか?
第1話 朝
「蒼央ー!そろそろ起きな!
遅刻するよ!」
お母さんの声が響き渡る朝。
重い身体を起こす。
男であるはずの俺の部屋にはセーラー服が掛けてある。
それを取り、慣れた手つきで着替えていく。
「可愛いかなぁ...」
鏡を見ると写ってるのは完全な女の子だ。
可愛くはなったと思うが、まだまだ可愛いを追求しなきゃ。
俺にはまだあの子のような輝きがない。
あんなにキラキラ出来るようにまだまだ頑張るんだ。
1階に降り、顔を洗う。
そこでしっかり自分の顔を見ておかなきゃ行けない。
うん。今日も悪くない。
「お母さんおはようー」
「あ、おはよ。
今日も可愛いじゃない!」
「へへ、ありがとう。」
そう、この人は1番の俺の理解者である母。
可愛くなりたいと言っても反対も否定もすることなく、むしろ応援をしてくれた。
だがやはり、周りは違った。
最初は少し女の子っぽくしただけだった。
でも親はしたいようにしていいと言ってくれた。
幼稚園でも男のくせに女みたいな格好してると仲間外れにされた。
まあそれくらいの覚悟はあったんだけどね。
小学生になるとみんな馬鹿にしてくるようになった。
それでも俺は諦めたくなかった。
髪を伸ばし、服も女の子っぽいものを着て、持ち物もほとんどかっこいい物はない。
でも、そのせいでいじめもあった。
誰とも話すことがなくなり、中学生になっても周りとは馴染めていない。
そんな俺ももう今は中学3年生である。
俺はこれから高校も決めなければならない。
高校でもまた馴染めないのかなと思うと気が少し重くなるが。
母の支えのおかげでここまでやってこれたんだ。
話が長くなってしまったが、これからつまらない学校へ登校だ。
 
「じゃあお母さん。
行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
読んで下さりありがとうございます。
誤字脱字、変な言葉遣いなどあったら教えて頂ければと思います。
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