俺の考えはあたらない
12月31日 ~世界が消えた日~
俺と紅葉はあのクリスマスパーティーからほぼ毎日のように会い話し、遊んだ。とっても楽しかった。しかしそんな日々はすぎるのがはやくもう今日は12月31日大晦日。紅葉といられる最後の日をむかえてしまったのだ。
今日は最後、きえてしまうときまで紅葉と一緒にいる……現在8:30。そろそろ紅葉が来るころだ。
「竜介く~ん」
紅葉がやってきた。
「おはよう。可愛いよ」
「!!!!ありがと…」
あかくなった紅葉もやっぱり可愛い。今日俺は今までを振り返りながらすごそうかと思う。
「紅葉それじゃあ行こうか」
「うん」
俺たちはまず学校に向かった。あの突然俺が副委員長に指名された学校に。
「しまってるね」
「ああ、しまってるな。冬休みだし大晦日だからな、しょうがないさ。しかしいろいろあったな」
「そうだね」
「いきなり副委員長に指名されたりな」
「あはは~あれはごめんね。話しかけるきっかけがほしかったんだ」
「ああ、おかげで一緒にいるんだ。ほかには体育祭もあったな。その前も少し大変だったけど」
「少しじゃないよ!!入院したんだからね!」
「ごめんごめん、それですぐ体育祭か…海翔と勝負したりおまえの運動能力におどろいたりな」
「うん」
「あとはテストがあったり、文化祭もあったな。この時は俺が倒れちゃったからな。やっぱ無理はしちゃだめだな」
「うん、ぜったい」
「おぉここは強調すんだな。そろそろ次に行くか」
「そうだね」
俺たちは街の方まで歩きとあるファミレスに入った。
「やっぱりここなんだね」
「ああ、なんかな」
そうここは夏休みやこの前のデートでもきた場所だ。どこでお昼食べたりしようか悩んだんだがやっぱりここにした。
「さっきのは学校であったことだったな」
「うん、それだけでもあんなにあったんだね」
「あれだけじゃないぞ。さっきのはほんのちょっとだ。一緒の時間はみんな楽しかったしな」
「うん」
「学校以外だと夏休みに海にいったな」
「いったね~。この世界ではなくなってるけど本当は溺れたんだからね!」
「すみません」
「でもほんとに楽しかったよ」
「ああ」
「あとはなにしたかな~。あっ花火大会とかもいったね」
「花火大会か………」
「どうしたの?」
「いや、紅葉の浴衣姿可愛かったなぁって」
ぽかぽかぽかぽか
優しいパンチがとんできた。
「それに初めてキスしたしな」
ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか
さらにとんできた。
「元の世界でもされたことなかったんだから」
「そうなの?」
「うん」
「そっか。じゃあちょっときて」
近くにきた紅葉にキスをした。さらにたたかれるかと思ったけどなにもとんでこなかった。
「あ、あと、おまえに急に幻とか言われたときもびっくりだったな!」
「あ、あれね。突然言われたらなんなんだか分からなくなるよね」
「そうだぞ、おまえがおかしくなったんじゃないかって思ったんだからな」
「へーそんな風に思ってたんだー」
「いやだってあんなこと言われたから」
「それはそうだよね。でもほんとなんだからね。たぶん今日の終わりと一緒に…………」
「おまたせしましたー」
そこに俺たちが頼んだ物がやってきた。
「さ、食べようぜ」
「うん」
「それに最近だと、イブのデートとかクリスマスパーティーも楽しかったな」
「うん、やっぱりみんなと竜介君といるとたのしいよ」
こうして俺たちは食べ終えまだまだ時間があるのでお喋りしたりまたゲーセンいったり無駄にしないように大切にすごした。そして現在21:00。のこり3時間。
「なぁあっちでカウントダウンイベントがあるらしいんだ。いってみないか?」
「カウントダウン~?いってみよ」
そこにはもう人が結構いた。周りを見ると少し離れたところにベンチがあったのでそこに座った。
……………………………………………………
言葉がでてこない。たくさんもっと喋りたいはずなのに。あと少ししかいられないのに。
「寒いよな、なにか暖かい物買ってくる」
俺はそう言って販売機にかいにいく。
「はい、紅茶にしたんだけど大丈夫?」
「うん」
俺は紅葉の横に腰をおろす。
「きれい」
「え?ああイルミネーションか」
「うん。それもだけどよくみて」
白いものが見えた。雪だ。
「雪か、たしかにきれいだな」
それから俺たちはあまり話さなかったが一緒に近くにいられるだけでよかった。そして、いつの間にかもう23:45だ。あと15分くらい。まわりはさっきよりも人がふえている。
「紅葉もうすぐ年が明けるよ」
「うん……この世界が終わるね……」
「あ、ああ」
「お別れだね……」
「あ、あ…あ…」
「私は本当に竜介君の事が大好きだよ…」
「俺もおまえのことが大好きだ…」
「一緒にすごせてとっても楽しかった…」
「も…紅葉ぃ……俺も楽しかった…もっとずっと一緒にいたい……」
23:50
「私だって一緒にいたいよ…でもそれはかなわないんだよ…」
「なんでなんだよ…なんで…なんで…」
「私はもう死んでるの…だからこの1年たとえ幻だとしても過ごすことができないはずだった竜介君との高校生活が送れてとってもうれしかったよ」
俺の目からも紅葉からも涙があふれでてくる。
「だからこの世界がきえても立ち止まらずに走り続けて」
「そんな…紅葉がいないんじゃつまらないよぉ…」
23:55
「わがまま…ぐすいわないでよ……ぐす…竜介君なら大丈夫だよ…」
紅葉は俺をおおうように抱きついてきた。
「も、もみじぃ…………」
イベントではカウントダウンがはじまっている。
「たぶん竜介君はこの1年の事をわすれてしまう」
30
「現実では私はもういない」
29
「でもそれでも……」
28
「立ち上がって」
27
「そして新しい人たちと楽しくすごして」
26
「それが私にとっても幸せだから」
25
「紅葉にとって幸せ?」
24
「そう幸せ」
23
「わかったよ………最初は落ち込むかもしれない…」
22
「でもぜったい俺は立ち直る」
21
「約束だよ」
20
「ああ、約束だ」
19
世界が白い光につつまれ始めた。ほかの人たちはきずいてないみたいだ。
18
「最後に私の思いを全部言うね」
17
「ありがとう。この世界でも私の恋人になってくれて」
16
「ありがとう。私を好きでいてくれて」
15
「ありがとう。ないはずだったこの1年を一緒にいてくれて」
14
「ありがとう。私をとっても心配してくれて」
13
「ありがとう。私を幸せにしてくれて」
12
「なに1人でいってんだ。俺だっていっぱいあるんだぞ」
11
「おまえがいなかったら俺は全然楽しくなかったかもしれない、いやなかった」
10
「俺に白黒だった世界におまえは色をくれたんだ」
9
「竜介君……ぐす…」
8
「紅葉ぃ…」
7
さらに光は大きくなり世界を包みこんでいく。
6
「もうきえてしまうね……見てこれ…」
5
「それ、イブの日にかったストラップ……」
4
「そうだよ…これだけは現実に残るようにねがったの」
3
「つらくなったらこれを見て」
2
「ああ、わかったよ………」
1
「もう終わりだね。ありがとう。そしてさようなら」
0
紅葉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うぁーーーーーーーーーーーーーーーーー
紅葉はこの世界は俺は光となってきえた。
今日は最後、きえてしまうときまで紅葉と一緒にいる……現在8:30。そろそろ紅葉が来るころだ。
「竜介く~ん」
紅葉がやってきた。
「おはよう。可愛いよ」
「!!!!ありがと…」
あかくなった紅葉もやっぱり可愛い。今日俺は今までを振り返りながらすごそうかと思う。
「紅葉それじゃあ行こうか」
「うん」
俺たちはまず学校に向かった。あの突然俺が副委員長に指名された学校に。
「しまってるね」
「ああ、しまってるな。冬休みだし大晦日だからな、しょうがないさ。しかしいろいろあったな」
「そうだね」
「いきなり副委員長に指名されたりな」
「あはは~あれはごめんね。話しかけるきっかけがほしかったんだ」
「ああ、おかげで一緒にいるんだ。ほかには体育祭もあったな。その前も少し大変だったけど」
「少しじゃないよ!!入院したんだからね!」
「ごめんごめん、それですぐ体育祭か…海翔と勝負したりおまえの運動能力におどろいたりな」
「うん」
「あとはテストがあったり、文化祭もあったな。この時は俺が倒れちゃったからな。やっぱ無理はしちゃだめだな」
「うん、ぜったい」
「おぉここは強調すんだな。そろそろ次に行くか」
「そうだね」
俺たちは街の方まで歩きとあるファミレスに入った。
「やっぱりここなんだね」
「ああ、なんかな」
そうここは夏休みやこの前のデートでもきた場所だ。どこでお昼食べたりしようか悩んだんだがやっぱりここにした。
「さっきのは学校であったことだったな」
「うん、それだけでもあんなにあったんだね」
「あれだけじゃないぞ。さっきのはほんのちょっとだ。一緒の時間はみんな楽しかったしな」
「うん」
「学校以外だと夏休みに海にいったな」
「いったね~。この世界ではなくなってるけど本当は溺れたんだからね!」
「すみません」
「でもほんとに楽しかったよ」
「ああ」
「あとはなにしたかな~。あっ花火大会とかもいったね」
「花火大会か………」
「どうしたの?」
「いや、紅葉の浴衣姿可愛かったなぁって」
ぽかぽかぽかぽか
優しいパンチがとんできた。
「それに初めてキスしたしな」
ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか
さらにとんできた。
「元の世界でもされたことなかったんだから」
「そうなの?」
「うん」
「そっか。じゃあちょっときて」
近くにきた紅葉にキスをした。さらにたたかれるかと思ったけどなにもとんでこなかった。
「あ、あと、おまえに急に幻とか言われたときもびっくりだったな!」
「あ、あれね。突然言われたらなんなんだか分からなくなるよね」
「そうだぞ、おまえがおかしくなったんじゃないかって思ったんだからな」
「へーそんな風に思ってたんだー」
「いやだってあんなこと言われたから」
「それはそうだよね。でもほんとなんだからね。たぶん今日の終わりと一緒に…………」
「おまたせしましたー」
そこに俺たちが頼んだ物がやってきた。
「さ、食べようぜ」
「うん」
「それに最近だと、イブのデートとかクリスマスパーティーも楽しかったな」
「うん、やっぱりみんなと竜介君といるとたのしいよ」
こうして俺たちは食べ終えまだまだ時間があるのでお喋りしたりまたゲーセンいったり無駄にしないように大切にすごした。そして現在21:00。のこり3時間。
「なぁあっちでカウントダウンイベントがあるらしいんだ。いってみないか?」
「カウントダウン~?いってみよ」
そこにはもう人が結構いた。周りを見ると少し離れたところにベンチがあったのでそこに座った。
……………………………………………………
言葉がでてこない。たくさんもっと喋りたいはずなのに。あと少ししかいられないのに。
「寒いよな、なにか暖かい物買ってくる」
俺はそう言って販売機にかいにいく。
「はい、紅茶にしたんだけど大丈夫?」
「うん」
俺は紅葉の横に腰をおろす。
「きれい」
「え?ああイルミネーションか」
「うん。それもだけどよくみて」
白いものが見えた。雪だ。
「雪か、たしかにきれいだな」
それから俺たちはあまり話さなかったが一緒に近くにいられるだけでよかった。そして、いつの間にかもう23:45だ。あと15分くらい。まわりはさっきよりも人がふえている。
「紅葉もうすぐ年が明けるよ」
「うん……この世界が終わるね……」
「あ、ああ」
「お別れだね……」
「あ、あ…あ…」
「私は本当に竜介君の事が大好きだよ…」
「俺もおまえのことが大好きだ…」
「一緒にすごせてとっても楽しかった…」
「も…紅葉ぃ……俺も楽しかった…もっとずっと一緒にいたい……」
23:50
「私だって一緒にいたいよ…でもそれはかなわないんだよ…」
「なんでなんだよ…なんで…なんで…」
「私はもう死んでるの…だからこの1年たとえ幻だとしても過ごすことができないはずだった竜介君との高校生活が送れてとってもうれしかったよ」
俺の目からも紅葉からも涙があふれでてくる。
「だからこの世界がきえても立ち止まらずに走り続けて」
「そんな…紅葉がいないんじゃつまらないよぉ…」
23:55
「わがまま…ぐすいわないでよ……ぐす…竜介君なら大丈夫だよ…」
紅葉は俺をおおうように抱きついてきた。
「も、もみじぃ…………」
イベントではカウントダウンがはじまっている。
「たぶん竜介君はこの1年の事をわすれてしまう」
30
「現実では私はもういない」
29
「でもそれでも……」
28
「立ち上がって」
27
「そして新しい人たちと楽しくすごして」
26
「それが私にとっても幸せだから」
25
「紅葉にとって幸せ?」
24
「そう幸せ」
23
「わかったよ………最初は落ち込むかもしれない…」
22
「でもぜったい俺は立ち直る」
21
「約束だよ」
20
「ああ、約束だ」
19
世界が白い光につつまれ始めた。ほかの人たちはきずいてないみたいだ。
18
「最後に私の思いを全部言うね」
17
「ありがとう。この世界でも私の恋人になってくれて」
16
「ありがとう。私を好きでいてくれて」
15
「ありがとう。ないはずだったこの1年を一緒にいてくれて」
14
「ありがとう。私をとっても心配してくれて」
13
「ありがとう。私を幸せにしてくれて」
12
「なに1人でいってんだ。俺だっていっぱいあるんだぞ」
11
「おまえがいなかったら俺は全然楽しくなかったかもしれない、いやなかった」
10
「俺に白黒だった世界におまえは色をくれたんだ」
9
「竜介君……ぐす…」
8
「紅葉ぃ…」
7
さらに光は大きくなり世界を包みこんでいく。
6
「もうきえてしまうね……見てこれ…」
5
「それ、イブの日にかったストラップ……」
4
「そうだよ…これだけは現実に残るようにねがったの」
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「つらくなったらこれを見て」
2
「ああ、わかったよ………」
1
「もう終わりだね。ありがとう。そしてさようなら」
0
紅葉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うぁーーーーーーーーーーーーーーーーー
紅葉はこの世界は俺は光となってきえた。
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