俺の考えはあたらない
海物語
「やっとついた~」
「腰すげぇいてぇ」
「きれいー」
俺たち4人は今海にきている。あの2日間が終わり夏休みにはいったためどこか行こうと言うことになり、夏と言えばやっぱり海だろと言う、海翔の一言できまった。まぁほかのみんなも賛成したからきたんだが。しかしあまり気が進まない者が一名いた。俺だ。紅葉やほかのみんなと来るのがいやだったとかではもちろんない。単純に泳ぎが苦手だからだ。でも紅葉が教えてくれると言ってくれたのでその点はラッキーと言えよう。
「竜介君~それじゃあ練習はじめようか」
「あぁたのむよ」
「まず私が手を持っててあげるからばた足してみて」
それくらい余裕だと言ってやってみる。が、すぐにバランスをくずした。そしてその手が
むにゅん
柔らかいものにふれた。
「なんだこれ、やわらか。」
「竜介君~~~」
よくみるとそれは紅葉の…紅葉の…あ
ばちぃ
紅葉にはたかれた。
「竜介君のへんたい!」
「ご、ごごごごめん!わざとじゃないんだ」
「ふ~ん?いいや。ゆるそう。ごめんね、さっきははたいちゃって」
「いや俺がわるいんだからいいよ」
「急だったからつい手がでちゃって」
「わかってるよ。それじゃ続きおしえてくれる?」
「そうだね、やろうか」
そう言う紅葉の顔はまだ少し赤かった。
「おーい、そろそろ昼飯にしないかー?」
海翔の声がきこえた。時間を確認するともう12時をまわったところだった。
「わかったいくからちょっと待ってー」
そう言って海翔たちの所にはしっていく。そこにはきれいに弁当が並べられていた。これは、紅葉と鵜飼が作ったものだ。
「すごいな、これを二人で作ったのか」
「うんそうだよ、がんばったんだ~」
ぱくっとおかずを一つ口に放り込む。
「味もすごくおいしいよ」
「ありがと~」
「はぁよかった」
「おぉううめぇぁなぁおいこれぇ」
となりでは海翔がものすごい勢いで口にはこんでいた。なんていってるのかわからなかった。みんなで食べていると話も盛り上がりあっという間に食べ終わった。そして俺は一足先に
「俺、ちょっと泳いでくるな」
「え、もう?」
「ああ、さっき教えてもらったことをふまえてはやくやってみたくてな。できそうだったし」
「そっか、がんばってね。私たちはもう少しやすんでからいくから」
「ああわかった」
「あいつ、いつにもまして熱心だな」
「大好きな紅葉に教わってるからじゃないの?」
「あぁそうか、なるほど」
「そんなことないよ、竜介君はいつも熱心だよ」
「紅葉、顔が赤いよ」
「うっ…うるさい!」
「ご、ごめーん」
「さぁはじめるか。少しできるようになってきたからもっと上手くなって紅葉をおどろかしてやろぉ」
「まずさっきの復習でばた足からやりはじめるか」
ばたばたばたばた
まっすぐすすんだ。最初とは大違いだ。
「紅葉のおかげだな。教えてくれたあいつのためにも頑張らないとな」
ばたばたばた
ばたばたばたばた
「そろそろもう少し向こうにいってみるか」
俺は少し深いところまでいってみた。
「こっちにくるとすこしどきどきするな。あっちはあんなに浅かったのに」
ばたばたばた
また泳ぎ始める。ばたばたばた。しかしその時体のバランスがくずれた。
ばしゃぁぁ
俺はパニックになった。ばしゃばしゃばしゃ
なんとか泳ごうともがく。しかしむだだった。俺はおぼれてしまった。
「そろそろ私たちも佐藤君のところにいこうか」
「うんそうだね~」
「あいつしっかりやってるかな~」
「どこにいるんだろ、竜介君」
すると私たちのところまで大きな声が聞こえてきた。
「おい!こっちで男の子がおぼれてるぞー!誰か人を呼んでくれー!」
「え?」
私はいやな予感がした。声の聞こえたほうえ走りだす。人だかりをかきわけ向こうに目をこらす。
「竜介君!?」
そこでおぼれていたのは私の彼氏だった。
「竜介君ーーーーがんばって!すぐ助けがくるからぁー!」
紅葉の声がきこえる。しかし俺にはもうほとんど力がのこっていない。
「紅葉……」
「りゅぅうす…けくーーーーーんがんばって、助けが、助けが、くるからぁ」
俺はしずみながら意識をうしなった。
「腰すげぇいてぇ」
「きれいー」
俺たち4人は今海にきている。あの2日間が終わり夏休みにはいったためどこか行こうと言うことになり、夏と言えばやっぱり海だろと言う、海翔の一言できまった。まぁほかのみんなも賛成したからきたんだが。しかしあまり気が進まない者が一名いた。俺だ。紅葉やほかのみんなと来るのがいやだったとかではもちろんない。単純に泳ぎが苦手だからだ。でも紅葉が教えてくれると言ってくれたのでその点はラッキーと言えよう。
「竜介君~それじゃあ練習はじめようか」
「あぁたのむよ」
「まず私が手を持っててあげるからばた足してみて」
それくらい余裕だと言ってやってみる。が、すぐにバランスをくずした。そしてその手が
むにゅん
柔らかいものにふれた。
「なんだこれ、やわらか。」
「竜介君~~~」
よくみるとそれは紅葉の…紅葉の…あ
ばちぃ
紅葉にはたかれた。
「竜介君のへんたい!」
「ご、ごごごごめん!わざとじゃないんだ」
「ふ~ん?いいや。ゆるそう。ごめんね、さっきははたいちゃって」
「いや俺がわるいんだからいいよ」
「急だったからつい手がでちゃって」
「わかってるよ。それじゃ続きおしえてくれる?」
「そうだね、やろうか」
そう言う紅葉の顔はまだ少し赤かった。
「おーい、そろそろ昼飯にしないかー?」
海翔の声がきこえた。時間を確認するともう12時をまわったところだった。
「わかったいくからちょっと待ってー」
そう言って海翔たちの所にはしっていく。そこにはきれいに弁当が並べられていた。これは、紅葉と鵜飼が作ったものだ。
「すごいな、これを二人で作ったのか」
「うんそうだよ、がんばったんだ~」
ぱくっとおかずを一つ口に放り込む。
「味もすごくおいしいよ」
「ありがと~」
「はぁよかった」
「おぉううめぇぁなぁおいこれぇ」
となりでは海翔がものすごい勢いで口にはこんでいた。なんていってるのかわからなかった。みんなで食べていると話も盛り上がりあっという間に食べ終わった。そして俺は一足先に
「俺、ちょっと泳いでくるな」
「え、もう?」
「ああ、さっき教えてもらったことをふまえてはやくやってみたくてな。できそうだったし」
「そっか、がんばってね。私たちはもう少しやすんでからいくから」
「ああわかった」
「あいつ、いつにもまして熱心だな」
「大好きな紅葉に教わってるからじゃないの?」
「あぁそうか、なるほど」
「そんなことないよ、竜介君はいつも熱心だよ」
「紅葉、顔が赤いよ」
「うっ…うるさい!」
「ご、ごめーん」
「さぁはじめるか。少しできるようになってきたからもっと上手くなって紅葉をおどろかしてやろぉ」
「まずさっきの復習でばた足からやりはじめるか」
ばたばたばたばた
まっすぐすすんだ。最初とは大違いだ。
「紅葉のおかげだな。教えてくれたあいつのためにも頑張らないとな」
ばたばたばた
ばたばたばたばた
「そろそろもう少し向こうにいってみるか」
俺は少し深いところまでいってみた。
「こっちにくるとすこしどきどきするな。あっちはあんなに浅かったのに」
ばたばたばた
また泳ぎ始める。ばたばたばた。しかしその時体のバランスがくずれた。
ばしゃぁぁ
俺はパニックになった。ばしゃばしゃばしゃ
なんとか泳ごうともがく。しかしむだだった。俺はおぼれてしまった。
「そろそろ私たちも佐藤君のところにいこうか」
「うんそうだね~」
「あいつしっかりやってるかな~」
「どこにいるんだろ、竜介君」
すると私たちのところまで大きな声が聞こえてきた。
「おい!こっちで男の子がおぼれてるぞー!誰か人を呼んでくれー!」
「え?」
私はいやな予感がした。声の聞こえたほうえ走りだす。人だかりをかきわけ向こうに目をこらす。
「竜介君!?」
そこでおぼれていたのは私の彼氏だった。
「竜介君ーーーーがんばって!すぐ助けがくるからぁー!」
紅葉の声がきこえる。しかし俺にはもうほとんど力がのこっていない。
「紅葉……」
「りゅぅうす…けくーーーーーんがんばって、助けが、助けが、くるからぁ」
俺はしずみながら意識をうしなった。
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