俺の考えはあたらない

大空 ヒロト

期末から夏休みへ

体育祭が終わり付き合う事になった俺と紅葉。普通は早速デートとかするのだろうが、俺たちはそうもいかない。もうすぐ期末テストがあるからだ。何もしなければまぁ結果はみえている。そんなこんなで俺の家でいままで通り勉強会だ。しかも今日は俺ら以外にも二人きていた。

「なぁ竜介、ここどうやるんだ」

「ここは、こうやるんだよ」

一人目は海翔だ。俺たちが勉強会をやると言ったら俺にも教えてくれと泣きついてきたのだ。そしてもう一人

「私もうやだ~」

「紅葉がんばんなよ。せっかく勉強会やってるんだからぁ」

こいつは、紅葉の友達の鵜飼うかい めぐみだ。俺も少しだけ話したことがある。紅葉とちがってそこそこ頭はいい。勉強会の話をしていたら

「わたしもいっていい?」

と言ってきたので海翔をOKにしたてまえことわれなかった。紅葉も喜んでるし、結果的にはよかったのだが。だがなかなかすすまない。紅葉は最大の難関である数学でつまづきまくっていて鵜飼になんどもはげまされながらやっている。こっちはこっちで海翔が聞いてくるで俺はすすまない。

「ここどうやるんだっけ?」

「だから…いいかげん…おぼえろやーー!?」

俺の魂の叫びだった。



「こんなもんか」

「そうだね~」

「ちょっと心配だけどね」

「テストがなんだみんなもっと元気だしてこうぜぇー!」

「疲れたな」

「そうだね~」

「もうこんな時間だしかえろうか」

「元気だしてこうぜぇー!」

「たしかにそうだな気をつけて帰れよ」

「無視するなよー」

「ほらおまえもかえれ」

「あぁわかったよじゃあな」

「紅葉も鵜飼もじゃあな」

「じゃあね~ー」

いつもは俺が送るが今日は鵜飼がいるからな。なんか寂しいようなきがするが。とにかくこれからまだ勉強するか。俺はあんまりできなかったからな。人に教えて自分ができなかったじゃすまないからな。




「ついにきたか。テスト当日。おい、紅葉がんばれよ」

「うん!できるだけ頑張るよ~」

「あぁあれだけやったんだ。大丈夫だよ」

テストが始まる。テストは2日間かけておこなわれるがあいつが1番つまづきそうな数学は明日だ。まぁ俺が心配してもしょうがないんだけどな。がんばってもらおう。
そして、一時間目、二時間目とどんどん時間はすぎていきテスト初日が終わった。

「大丈夫だったか紅葉?」

「なんとか。結構やったところがでたからね~」

「そうか明日も気を抜かずにやれよ」

「うん!」

そして二日目も順調にすすみついに期末テストが終わった。俺はその帰り道、あいつらと一緒に帰った。

「佐藤君はどうだったテスト」

「うーんまぁまぁかな。そう言う鵜飼はどうだったんだ?おまえ頭いいんだから余裕じゃないか?」

「そんなことないよ、難しかったよ」

「鵜飼が難しいって言うならやっぱり紅葉おまえおわったな…」

「そんなことないよ!竜介君のいじわる~!」

「ごめんごめん冗談だよ。結果が出るのを楽しみにしてるよ。でもやっとこの2日間が終わったなー。紅葉、もうすぐ夏休みだな」

「そうだね~」

「一緒にどっかいったりしような」

「え!う、うん!!」

夏休みへの期待をふくらませながら大変な2日間を終えた。

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