異界共闘記

totoma

遭遇




「それじゃあ帰るか」

「そうですね」


   そう言って屋敷の玄関から門までの道を歩いていると




   ドッンッッ!




















騎士長side


「はっっ!」

   何が起きた…
   俺は屋敷内の警備をしていたはずだ

   周りを見るとほかの騎士達も眠っている

「起きろっ!」



   体を揺さぶるが一向に起きない

   何者かの魔法かっ


   すぐに伯爵の部屋にかけつけると部屋は荒らされていたが伯爵は無事だと確認できた

   きっとまだ敷地内に居るはず
   うちの秘密を知って返すわけにはいかない


   屋敷を出ると黒いマントの2人組が見えた


「あいつらかっ!」























「止まれっ!
   こんなふざけたことをしたのはお前らかっ!」


   振り返るとそこには《監視者》で見た騎士達のまとめ役らしき奴がいた


「そんなん知らん
   他の人に当たってくれ」

   馬鹿にしたように言ってみると


「随分とコケにしてくれたな
   ここがストルペ伯爵の屋敷と知ってやっているのか?」


「だから、知らないと言っているだろ」 


「そんな嘘が通ると思っているのかっ!
   無断で貴族の屋敷に踏み入ること自体重罪だっ!」



   うるさいやつだな
   街のヤツらに早めに気づかれるのはな…
   仕方ない



《防音結界》《幻影結界》


   音は遮断し、外からは普段と同じ風景が見えるように結界をはった。

   これで当分は気づかれずに済むな…











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