異界共闘記

totoma

初依頼


  あの後は特にやることも無かったから、買ったものを《異界収納》に入れて誰もいないのを確認してから《変身》を解除してから家に帰った。





  今日は街から出て依頼を受けたいな。


「いってきまーす」

「気をつけてね」

「うん!」


  早くこの喋り方も直したいだけど、急に変えたら変だよな…
  まあこれに関してはそのうち変えればいいや

  
  
  見た目に関しては、もう冒険者レイの状態だ

  昨日買った防具も既に装着している
  今度はマントなんかも買いたいな
  昨日に比べたらだいぶ冒険者らしい格好になったと思う



「だいぶ冒険者らしい格好になられましたね
   本日は依頼をお受けになるのですか?」

「はい、その予定です
   初心者向けの依頼だとどんなものになりますか?」

「基本的に自分のランクの一つ上の依頼までなら受けることができます。
   ですので、レイ様はFランクまでの依頼を受けることが出来ます」

Gランク
街の清掃
銅貨50枚

Gランク
飼い犬の散歩
銅貨50枚

Fランク
薬草の採取
銀貨1枚

Fランク
スライム10体の討伐
銀貨1枚


  薬草にするか…


「薬草の採取でお願いします
   これって依頼中にスライムを討伐した場合は銀貨1枚は発生しますか?」

「いえ、
   依頼料は出ませんが、スライムの核は素材受け取り所で買い取ってもらう事が出来ます」

「なるほど、
   わかりました
   じゃあ行ってきます」




  北門を抜け、森へやってきた
  空気が美味しいな。

  薬草の標本は見せてもらったけどこの中から探し出すのは大変そうだな
  10分程探すと、
  これじゃないか?
  ん?この草もなんか…

《魔力視》

  やっぱりそうか!
  この草からは薄い黄色、光属性の魔力を感じる

  そうと分かれば簡単だ

  1時間後、
  持ってきた袋いっぱいに薬草を採取出来た。
  多分200はあるな

  ん?あれは…
  スライムか
  魔法で倒してもいいけど、あのナイフを使おう

  ナイフに魔力を流すと刃のない刀身から5mmのところに緑色の刃が出来た。
  念の為、

《身体強化》

  向こうはまだ気づいていないようだから一撃で仕留めるぞ

  トップスピードで近づいてスライムの心臓部分を真っ二つに切り裂いた。

  呆気ないな…
  スライムのいた場所に石のようなもの転がっていた
  これが核か

  その後核が10個集まるまでスライムを倒した

  生き物を殺したのに、あまり罪悪感とかそういった感情が押し寄せてこないな…

  この世界に馴染んできているのか…

  こうして森を後にしギルドへ向かった










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