異界共闘記
散策
  必要なのは、とりあえずナイフと防具かあとカバンだな
  実際俺は空間魔法《異界収納》があるからカバンなんて必要ないけど、空間魔法は珍しいらしいし、そもそも俺はまだ召喚獣を召喚出来てないからな…
  
  何か貼り紙があるな
[毎週闇の日は中央広場にて個人市場を開催しています
  是非とも足を運んで下さい!]
  この世界は1週間は6日、1ヶ月30日、1年360日となっていて、1日は変わらず24時間、各曜日は火の日、水の日、風の日、土の日、光の日、闇の日となっている
  ちょうど今日は闇の日だったな
  行ってみるか。
  中央広場に到着すると、かなり多くの人が集まり賑わっていた
  色んなものが集まってるんだな。
  掘り出し物があるといいけど
  あそこでも見てみるか…
「いらっしゃい」
「ちょっと見せてもらいますね」
  ん?このナイフ
《魔力視》
  
  見てみると緑色の魔力が周りに漂っているのが見えた、やっぱり風属性の魔力が宿ってるな
「兄ちゃんはそれに興味があんのか?
   そのナイフはな、何故か刃が付いてないんだよ
   刃を付けに鍛冶屋に頼んでもいいんだが、そうすると儲けが無くなっちまうから出せなかったんだ」
  ナイフなのに刃が付いてないか…
  明らかに魔道具だろうな。
  魔道具とは、長年の修行を受けた付与師と呼ばれる職人が生み出す魔力を纏った武器だ。
  それぞれ魔力を流すと色々な能力を発動することが出来る
  ナイフはこれに決まりだな
「面白そうなのでこれを貰います」
「そうか!
   置いててもなかなか売れなかったからな銅貨10枚だ」
  俺は袋から銅貨10枚を出しておじさんに渡した
「ちょうどだな!
   毎度あり」
  それから30分くらい《魔力視》を使って掘り出し物を探したが、数がとても少ない上にそれ相応の値段が着いていて俺の手持ちじゃ買うことが出来なかった。
  防具に関しては店で買うとするかな
  街を少し歩いていると防具を取り扱っている店があった
  ダノス武具店か
「あのー
   初心者向けの防具を見繕ってもらいたいんですけど…」
「冒険者なりたてか?」
「はい、そうです」
「そうか
    なら、ここら辺がいいんじゃないか」
  そう言って革製の防具を出てきた
「これはフォレストウルフの皮で作られてて軽いのが特徴だ
   だが火属性の魔法には弱いから気をつけろよ」
  俺の体型を見て判断したのか軽装なものを出してきた。 
  気に入らないわけでは無かったしこれにするか
「じゃあこれで」
「毎度、銀貨5枚だ」
  俺は銀貨5枚をおじさんに渡した
「空間魔法が付与されているカバンとかって幾らくらいしますかね?」
「マジックバックのことか?
   まあ、どんなに小さくても金貨は必要だろうな」
「やっぱりその位はしますよね…」
「稀にダンジョンの宝箱からも出現するらしいがそれは運次第だからな」
  ダンジョンか…
  今度行ってみたいな
「防具だが、月に一回くらいはメンテナンスに出せよ」
「わかりました」
  こうして店を後にした、
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