黄金(きん)と壮麗の華

リナ

Wonder 現在編-30 海へ行った帰り際に・・・

読んで下さりありがとうございます。
それでは本編始まります。


ちょっとした騒動があってからも私達は楽しく遊んでいた。


でもすぐ、私達を邪魔するかのように事件は起きる。


それは私達が海へ行った帰り際、なにやら騒がしい声が聞こえた。

「やばい!誰か溺れてるぞー!!」

「誰か助けて。うちの子がぁ!」

碧)「何か、騒がしいね……。行ってみようか。」

私達は誘われるかのように、その場所へと向かった。

琥珀)「・・・・どうかしたんですか?」

「ああ、子供が溺れてるらしいんだ。助けようにも、波が強くなってきているから助けられないんだ。」

麗花)「・・・・・。」

麗花が子供を見つめて歩き出す。

琥珀)「ちょ、麗花?」

麗花)「この国は大事なたみがたくさんいるの。私の目の前で死ぬのは許さない。」

麗花)「・・・これもお前の仕業なの!? ×○×!!」

麗花はそう言って海に飛び込んだ。

逆流する波に逆らってその子供に近づく。

「うぇぇぇん。誰か助けてよ~。おかぁさん。」

子供のもとに着いた麗花は子供を抱きかかえながら、言う。

麗花)「大丈夫だよ!私が助けるから。」

そう言って麗花は子供を抱きかかえながら浜辺に上がると、その子のお母さんにその子を引き渡した。

「ありがとうございます!本当にありがとうございます!!」

麗花)「いえ、助かって良かったです。」

そう言って麗花は私達のもとにびしょ濡れのままやってきた。

碧)「麗花、大丈夫?」

麗花)「うん。でも服は濡れちゃったな………。」

麗花はそう言いながら服を絞る。

その麗花を見て、琥珀は自分のバックからTーシャツを取り出した。

琥珀)「麗花、これ、着なよ。ちゃんと洗ってあるから。」

麗花はその言葉を聞くと優しく微笑む。

麗花)「そんなこと気にしないよ~。ありがと///」

麗花はそう言って、近くのトイレで琥珀の服に着替えた。

麗花)「えっと、早めに返すね。」

琥珀)「ああ、いつでもいいよ。」

その時の麗花と琥珀はとてもいい雰囲気だった。

ので、私と蘇芳、蒼馬、凜紅はこの二人をそっとしておこうとした。

・・・・楓だけは、二人を邪魔しようと麗花に話しかけていたけど。



読んで下さりありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!


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