黄金(きん)と壮麗の華
Wonder 現在編-22 麗花の叔父
読んで下さりありがとうございます。
それでは本編始まります。
麗花の腕はあざだらけだった。
ところどころに内部出血も見られる。
麗花)「やめて、見ないで。」
麗花は震えた声で訴える。
琥珀)「……麗花、誰かに殴られたの?それとも蹴られた?」
琥珀はいつもより低い声で問い詰める。
怒っているみたいだ。
麗花)「………なんか、みんなにはいつも情けない所ばかり見られてるね…。」
麗花)「……そうだよ。私は実の叔父に虐待されてる。」
碧)「そんなっ!?」
蘇芳)「なら、早く警察にっ!!」
麗花)「……無理だよ。」
凜紅)「……どういうこと?」
麗花)「……私達の業界では、政治的配慮が働くことが少なくないの。」
「警察は、訴えても応えてはくれない。すぐ叔父様にもみ消されるだけ。」
「……私も一様地位はあるけど、両親がいない私には保護者である叔父様の方が地位は上なの。」
「私の力でねじ伏せることはできるけど、叔父様も一様一般人(力はない)だから手荒な真似はしたくないの。」
「だから、私は早くくたばってくれるのを待ってるの。幸いなことに叔父様は持病を持ってるから。」
琥珀)「それじゃあ、麗花はそれまで………。」
麗花)「……私は……それよりも恐いことがあるんだ。最近はまだ、痛みがあるけど、だんだんあやふやになりそうなの。痛覚がなくなったら、私は本当に生きてるのか分からない。どう確認すればいいかも分からない。」
麗花は震えている。
私は抱きしめた。
碧)「大丈夫だよ。麗花はちゃんと生きてる!私達がずっと麗花のことを証明するから。」
蘇芳達もコクリと頷く。
麗花)「ありがとう、みんな。」
麗花は涙ぐみながらそう言った。
ハイト)「お帰りなさいませ、アリス様。」
アリス)「うん。ねぇハイト。私、今こんなに幸せでいいのかな。」
「でも、すごく恐い。いつかは碧達も年を取って私を置いて去っていく。そんな時でも私はまだ生き続けてるのかな?いつまでも、いつまでも……。」
「………それが嫌だって望んで碧達に生き続けることを強制しそうな私が一番恐い。」
「……私の運命に巻き込んではいけないのにね…。」
アリスは悲しそうな笑みを浮かべた。
そんなアリスをハイトはただ見守っていた。
学園
ドタバタッ
ドンッ
麗花)[まさか、、、学園まで………。]
麗花はとっさに碧に言う。
麗花)「今から何があっても首を突っ込んでは駄目。おとなしくしていて。」
碧)「えっ、うっ、うん。」
私は訳の分からないまま頷いた。
叔父)「アリス、お前、この儂に挨拶もせずに登校したな……。」
アリス(麗花))「叔父様。申し訳ありません。」
叔父)「謝る時は頭を地面にこすりつけて謝るのが普通と言ったじゃろうが!!」
叔父はアリスを持っていた杖で殴りつけ、思いっきり蹴る。
「キャアアアアー!!」
クラスメイトの悲鳴がとぶ。
叔父はそのクラスメイトをギロッと睨むとアリスを再度蹴った。
アリス)「ガハッ、ガハッ…。」
碧)「やめてください!こんなの絶対間違ってます!」
私は堪えきれずに叫んだ。
叔父)「なんじゃ。お前は?」
叔父は碧の方に詰め寄る。
アリス)「叔父様。その子は関係ありません。赤の他人を巻き込むのはオススメ出来ません!」
アリスがとっさに叔父を引き止める。
叔父はふんっと鼻を鳴らすと教室から出て行った。
碧)「麗花っ!!大丈夫?」
麗花)「うん。」
麗花は頼りない笑顔を見せると先生に言った。
麗花)「先生、今日はもう早退します。」
先生)「あっ、ああ。」
麗花はそう言って帰って行った。
また、その同時刻
「おいっ、そろそろやるぞ。」
「………うん。」
怪しげな人影が動き出し、これから何かが起きようとしていた。
読んで下さりありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!
それでは本編始まります。
麗花の腕はあざだらけだった。
ところどころに内部出血も見られる。
麗花)「やめて、見ないで。」
麗花は震えた声で訴える。
琥珀)「……麗花、誰かに殴られたの?それとも蹴られた?」
琥珀はいつもより低い声で問い詰める。
怒っているみたいだ。
麗花)「………なんか、みんなにはいつも情けない所ばかり見られてるね…。」
麗花)「……そうだよ。私は実の叔父に虐待されてる。」
碧)「そんなっ!?」
蘇芳)「なら、早く警察にっ!!」
麗花)「……無理だよ。」
凜紅)「……どういうこと?」
麗花)「……私達の業界では、政治的配慮が働くことが少なくないの。」
「警察は、訴えても応えてはくれない。すぐ叔父様にもみ消されるだけ。」
「……私も一様地位はあるけど、両親がいない私には保護者である叔父様の方が地位は上なの。」
「私の力でねじ伏せることはできるけど、叔父様も一様一般人(力はない)だから手荒な真似はしたくないの。」
「だから、私は早くくたばってくれるのを待ってるの。幸いなことに叔父様は持病を持ってるから。」
琥珀)「それじゃあ、麗花はそれまで………。」
麗花)「……私は……それよりも恐いことがあるんだ。最近はまだ、痛みがあるけど、だんだんあやふやになりそうなの。痛覚がなくなったら、私は本当に生きてるのか分からない。どう確認すればいいかも分からない。」
麗花は震えている。
私は抱きしめた。
碧)「大丈夫だよ。麗花はちゃんと生きてる!私達がずっと麗花のことを証明するから。」
蘇芳達もコクリと頷く。
麗花)「ありがとう、みんな。」
麗花は涙ぐみながらそう言った。
ハイト)「お帰りなさいませ、アリス様。」
アリス)「うん。ねぇハイト。私、今こんなに幸せでいいのかな。」
「でも、すごく恐い。いつかは碧達も年を取って私を置いて去っていく。そんな時でも私はまだ生き続けてるのかな?いつまでも、いつまでも……。」
「………それが嫌だって望んで碧達に生き続けることを強制しそうな私が一番恐い。」
「……私の運命に巻き込んではいけないのにね…。」
アリスは悲しそうな笑みを浮かべた。
そんなアリスをハイトはただ見守っていた。
学園
ドタバタッ
ドンッ
麗花)[まさか、、、学園まで………。]
麗花はとっさに碧に言う。
麗花)「今から何があっても首を突っ込んでは駄目。おとなしくしていて。」
碧)「えっ、うっ、うん。」
私は訳の分からないまま頷いた。
叔父)「アリス、お前、この儂に挨拶もせずに登校したな……。」
アリス(麗花))「叔父様。申し訳ありません。」
叔父)「謝る時は頭を地面にこすりつけて謝るのが普通と言ったじゃろうが!!」
叔父はアリスを持っていた杖で殴りつけ、思いっきり蹴る。
「キャアアアアー!!」
クラスメイトの悲鳴がとぶ。
叔父はそのクラスメイトをギロッと睨むとアリスを再度蹴った。
アリス)「ガハッ、ガハッ…。」
碧)「やめてください!こんなの絶対間違ってます!」
私は堪えきれずに叫んだ。
叔父)「なんじゃ。お前は?」
叔父は碧の方に詰め寄る。
アリス)「叔父様。その子は関係ありません。赤の他人を巻き込むのはオススメ出来ません!」
アリスがとっさに叔父を引き止める。
叔父はふんっと鼻を鳴らすと教室から出て行った。
碧)「麗花っ!!大丈夫?」
麗花)「うん。」
麗花は頼りない笑顔を見せると先生に言った。
麗花)「先生、今日はもう早退します。」
先生)「あっ、ああ。」
麗花はそう言って帰って行った。
また、その同時刻
「おいっ、そろそろやるぞ。」
「………うん。」
怪しげな人影が動き出し、これから何かが起きようとしていた。
読んで下さりありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!
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