黄金(きん)と壮麗の華
Wonder 現在編ー1 新しい転校生
読んで下さり、ありがとうございます。
今回の話から、現在編になります。
そして、今回からアリス(主人公)視点ではなくなります。(もしかしたらまた変わるかもしれません。)
それでは、本編始まります。
「はじめまして!恵沢麗花です。
転勤族で、今回もいつまでいられるかわかりません。よろしくお願いします!」
この日、私のクラスにやってきたのは黒髪ロング、エメラルドグリーンの瞳を持った美少女でした。
私は月石 碧。
どこにでもいる高校2年生。
この学園は都田怜悧国際混合学園(通称トダレイ学園)。
貴族出身が多い、一般人混合の学園。
私はもちろん、貴族出身、だけれど貴族の友達よりも結構一般人の友達の方が多かったりする。
ってまあ、そんなわけで私の学園に転校生がやってきた。
そりゃあ、気にならないわけがない。
私は一番にその子と話しにいった。
碧)「ねぇねぇ、麗花ちゃん?今までどんなところに住んでたの?」
麗花)「あ、えっと……各地を転々としてたよ。遠いときは外国とかにも行ったし……」
碧)「そうなんだぁ。いいなー。私も外国とかに行ってみたいな~。」
しばらくすると、他の子達も集まり出した。
「あっ、碧ずるい。私も喋りたいのに~!」
「ほんとだよー。もうぅぅ。」
碧)「ごめんってぇぇ。」
突然、麗花ちゃんがクスッと笑った。
碧)「えっ、何?どうしたの?」
麗花)「ううん?何でもないよ。」
碧)「何よ、もうぅぅ!気になるじゃん。」
麗花)「えっと、失礼になるかもしれないんだけど………
なんかみんな、貴族っぽくないなって。一般の人とのわだかまりもなさそうだし……」
碧)「ああ、そうだね…うちのクラスは特に……
だって、一般とか、貴族とかのくぐりで分けて考えちゃうのってすごくもったいないことだと思わない?」
麗花)「すごいね…あなたみたいな人ばかりなら、この世界は変わっていたはずなのに………」
碧)「えっ、なんていった?」
麗花)「ううん、そんなに重要なことじゃないから。それよりも、私のことは麗花でいいよ。」
碧)「うん、わかった。じゃあ、麗花。私のことも碧って読んで。」
そんなこんなで、麗花が転校してきた1日目はあっけなく終わったのだった。
2日目
麗花)「おはよう。」
麗花が登校してきた。
すごい。
もう、クラスに馴染んでる。私は感心しながら、麗花のもとへ駆け寄った。
碧)「麗花!おはよー。」
周りの男子達もすぐさま
「お、麗花さん。おはよー。」
って話しかけている。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が鳴った。みんながいっせいに席につく。
一時限目は数学だった。
先生)「おーちゃんと席についてるな~。あっ、えっとおまえが新しい生徒か?」
麗花)「はい。もう、教科書はあるので、気にせず進めてください。」
先生)「そうか、そうか……じゃあ始めるぞー」
先生)「……えーと、ここはXとなる時、ここはYとなる。じゃあ、それを使って麗花!
前で解いてみろ。無理なら無理でいいからなー。」
麗花)「いえ、大丈夫です。……はい、できました。
ちなみに、先生。ここが間違っていたので直しておきました。」
先生)「お、おう。ありがとなー。戻っていいぞ。」
麗花の周りの子達が驚いて話しかけていた。
「すごぉぉい!頭いいねぇ…」
麗花)「ううん。そんなことないよー。」
「いやいや、すごいって、先生の間違いも指摘しちゃうなんてさ…」
さらに、学園内で有名になったのは3時限目の体育だった。
先生)「じゃあ、いきなりだが、バスケ始めるぞー。」
先生)「生活班で一グループになって、ボール持って練習始めろー!20分後には試合始めるからなー。」
20分後
ピピピ
先生)「じゃあ、試合始めるぞー。まず、文化班と生活班!位置についてー。」
先生)「よーい、ピピーッッッ!」
ダンダンダンダン   ダンダンダンダン   シュッ   ポスッ
そう、開始早々シュートを決めたのは麗花だった。
これが、転校2日目にして、学園中に麗花の名前が知れ渡った理由だった。
昼のホール休み、麗花は一人の男子生徒から告白された。
それも廊下で堂々と……
麗花は申し訳なさそうに
麗花)「ごめんなさい。あなたとは付き合えません。」
と、断ったらしい。
それからというもの、麗花に告白することが一種の一大行事となり、告白したら、勇者みたいな扱いになってきている。
中には、
「なんで、無理なんですか?」
と、聞いた人もいたという。
麗花)「なんでも何も………好きな人がいるからかな……いや、正しくは忘れられない人かな……」
その話は瞬く間に広まった。
それからは、麗花の好きな人は誰かという質問が殺到していて本人も困っているみたいだ。
麗花はけっこう謎な部分が多い。
この前、貴族出身?と聞いてみたところ、有名ではないけどね…と、軽くあしなわれた。
そんな麗花のことを、知っていけたらいいな!と思わずにはいられない。
読んで下さり、ありがとうございました☆
次話もよろしくお願いします!
今回の話から、現在編になります。
そして、今回からアリス(主人公)視点ではなくなります。(もしかしたらまた変わるかもしれません。)
それでは、本編始まります。
「はじめまして!恵沢麗花です。
転勤族で、今回もいつまでいられるかわかりません。よろしくお願いします!」
この日、私のクラスにやってきたのは黒髪ロング、エメラルドグリーンの瞳を持った美少女でした。
私は月石 碧。
どこにでもいる高校2年生。
この学園は都田怜悧国際混合学園(通称トダレイ学園)。
貴族出身が多い、一般人混合の学園。
私はもちろん、貴族出身、だけれど貴族の友達よりも結構一般人の友達の方が多かったりする。
ってまあ、そんなわけで私の学園に転校生がやってきた。
そりゃあ、気にならないわけがない。
私は一番にその子と話しにいった。
碧)「ねぇねぇ、麗花ちゃん?今までどんなところに住んでたの?」
麗花)「あ、えっと……各地を転々としてたよ。遠いときは外国とかにも行ったし……」
碧)「そうなんだぁ。いいなー。私も外国とかに行ってみたいな~。」
しばらくすると、他の子達も集まり出した。
「あっ、碧ずるい。私も喋りたいのに~!」
「ほんとだよー。もうぅぅ。」
碧)「ごめんってぇぇ。」
突然、麗花ちゃんがクスッと笑った。
碧)「えっ、何?どうしたの?」
麗花)「ううん?何でもないよ。」
碧)「何よ、もうぅぅ!気になるじゃん。」
麗花)「えっと、失礼になるかもしれないんだけど………
なんかみんな、貴族っぽくないなって。一般の人とのわだかまりもなさそうだし……」
碧)「ああ、そうだね…うちのクラスは特に……
だって、一般とか、貴族とかのくぐりで分けて考えちゃうのってすごくもったいないことだと思わない?」
麗花)「すごいね…あなたみたいな人ばかりなら、この世界は変わっていたはずなのに………」
碧)「えっ、なんていった?」
麗花)「ううん、そんなに重要なことじゃないから。それよりも、私のことは麗花でいいよ。」
碧)「うん、わかった。じゃあ、麗花。私のことも碧って読んで。」
そんなこんなで、麗花が転校してきた1日目はあっけなく終わったのだった。
2日目
麗花)「おはよう。」
麗花が登校してきた。
すごい。
もう、クラスに馴染んでる。私は感心しながら、麗花のもとへ駆け寄った。
碧)「麗花!おはよー。」
周りの男子達もすぐさま
「お、麗花さん。おはよー。」
って話しかけている。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が鳴った。みんながいっせいに席につく。
一時限目は数学だった。
先生)「おーちゃんと席についてるな~。あっ、えっとおまえが新しい生徒か?」
麗花)「はい。もう、教科書はあるので、気にせず進めてください。」
先生)「そうか、そうか……じゃあ始めるぞー」
先生)「……えーと、ここはXとなる時、ここはYとなる。じゃあ、それを使って麗花!
前で解いてみろ。無理なら無理でいいからなー。」
麗花)「いえ、大丈夫です。……はい、できました。
ちなみに、先生。ここが間違っていたので直しておきました。」
先生)「お、おう。ありがとなー。戻っていいぞ。」
麗花の周りの子達が驚いて話しかけていた。
「すごぉぉい!頭いいねぇ…」
麗花)「ううん。そんなことないよー。」
「いやいや、すごいって、先生の間違いも指摘しちゃうなんてさ…」
さらに、学園内で有名になったのは3時限目の体育だった。
先生)「じゃあ、いきなりだが、バスケ始めるぞー。」
先生)「生活班で一グループになって、ボール持って練習始めろー!20分後には試合始めるからなー。」
20分後
ピピピ
先生)「じゃあ、試合始めるぞー。まず、文化班と生活班!位置についてー。」
先生)「よーい、ピピーッッッ!」
ダンダンダンダン   ダンダンダンダン   シュッ   ポスッ
そう、開始早々シュートを決めたのは麗花だった。
これが、転校2日目にして、学園中に麗花の名前が知れ渡った理由だった。
昼のホール休み、麗花は一人の男子生徒から告白された。
それも廊下で堂々と……
麗花は申し訳なさそうに
麗花)「ごめんなさい。あなたとは付き合えません。」
と、断ったらしい。
それからというもの、麗花に告白することが一種の一大行事となり、告白したら、勇者みたいな扱いになってきている。
中には、
「なんで、無理なんですか?」
と、聞いた人もいたという。
麗花)「なんでも何も………好きな人がいるからかな……いや、正しくは忘れられない人かな……」
その話は瞬く間に広まった。
それからは、麗花の好きな人は誰かという質問が殺到していて本人も困っているみたいだ。
麗花はけっこう謎な部分が多い。
この前、貴族出身?と聞いてみたところ、有名ではないけどね…と、軽くあしなわれた。
そんな麗花のことを、知っていけたらいいな!と思わずにはいられない。
読んで下さり、ありがとうございました☆
次話もよろしくお願いします!
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
4112
-
-
549
-
-
768
-
-
4
-
-
157
-
-
35
-
-
23252
-
-
310
-
-
26950
コメント
リナ
感想や誤字の指摘など、コメントしていただけるとうれしいです。