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第13章 黄金の尻の塊で出来た騎士

ロッテの授業という過酷な1日目を終えた俺は
二日目の授業が始まる前にグレイのいる医務室に足を運んでいた

「なるほど、それで俺に青葉がゲーム内にいる事を伝えて欲しいと」

そう、現実世界で行方不明になっているならば俺がここにいる事を誰かに伝えてもらう必要がある
グレイには現在俺が地球に戻れない事しか伝えてないのだが・・・
流石グレイ、皆まで言う必要もないか

俺は礼を言うべくグレイに向き直る

「助か・「だが断る」・・・今なんて?」

グレイはやれやれと言ったように手を広げる

「断るって言ったんだ、ゲーム内で青葉を見かけたとか頭がおかいだだだだだだ!やめろ!地味に痛いんだよ!」

くそっ!グレイがここまで腐っていたとは!

「というか青葉、冒険者でもないのに地味にステータス高いな」
「ん?あぁ、グレイは冒険者だからステータスが見れるのか・・・あとこっちではアズって呼んでくれ」

何もない空間で手を動かす挙動は何も知らない人から見たら怪しい奴でしかないが
しかしステータスが高いとか
魔力適切Cと言われてたから少し嬉しい

「ちなみにどんな感じ?」
「えーとLv計測不可 HP5 MP1 力1 防御1 知力2 俊敏2 運3 」

グレイが中空を眺めながらステータスを読み上げる

「・・・それは率直に言って雑魚じゃないか?」
「冒険者でもない農民Aの子供にしてはって事だよ」

俺が何とも言えない表情で口をムニムニさせていると
慌てた様子のアレンとムーたんがやってくる

「あっアズ!ここにいやがったか!」
「探したよアズ君!早くしないと遅刻しちゃうよ!」

おっともうそんな時間だったか

「・・・最後にもう一回聞くけど俺の事皆んなに「絶対断る」

こいつ・・・地球に戻ったら覚えとけよ?
俺は舌を出して挑発するグレイに恨みがましい目を向けながら二人の後を追う

「それで・・・今日はどこで授業があるんだ?」

俺の言葉にムーたんが呆れた表情を浮かべている  
ムーたんの癖に生意気な

「そんな事も聞いてなかったのか?昨日と同じ演習場だよ」

演習場か・・・まさかまたドラゴニュートじゃないだろうな?
俺の表情を読みとったのかアレンが明るい笑みを浮かべる

「大丈夫だよアズ君!マクトナ・ルト、通称ルト先生はこの王国でも相当な堅物と言われてる人だから」

第一印象では遊び人なイメージが強かったがあれで堅物なのか
それならまぁ昨日みたいな惨状にはならないよな?

俺は安堵の息を吐くと同時に演習場の扉を開ける

演習場の中は昨日の戦闘跡は無くなり代わりに真ん中の大岩を起点に様々な大きさの岩が点在している

「あれ?ルト先生来てない・・・?」

俺達が辺りを見回しているとどこからともなく野太い声が聞こえてくる

「遅かったなガキンチョ共」

俺達は演習場に鳴り響くルト先生の声に体を竦める

「「「遅くなりました!」」」

・・・てあれ?どこにもいないんだが・・・
俺達はルト先生を探してあたりを見回す

「この程度の擬態も見抜けんようではこの先が思いやられるな・・・」

そんな呆れた声と共に演習場の中にある比較的小さめの岩がゴリゴリと動き出す

「ま・・・まさか・・・」

岩は不自然な動きをすると真上に突き出し根っこのように人が這い出てくる
そう・・・岩と思っていたそれはルト先生の尻だった

「ええ!?そう出てくるの!?」

俺とムーたんはあまりの出来事に驚愕で目を見開く
ルト先生は、玉座の間で見たような黄色いローブ姿ではなく
尻の所だけモロ出しのフルプレートアーマーを着用している

あまりの出来事に体が硬直した俺とムーたん
そんな俺達の横ではアレンが何やらブツブツと呟いている

「あれはもしやケツプレートアーマー・・・?」

何か変なワードが聞こえた気がしたが・・・耳がおかしくなったのかなぁ
自分の耳に自信が無くなってきている俺の横でアレンがハッとした表情を浮かべる

「き、聞いたことがあります!」
「知っているのかアレン?」

アレンは真面目な顔で尻を見ながら頷く

「王国には体のどの部位でも凶器に変質させる最強の武闘派兵士がいると・・・恐らく尻の筋肉を硬質化させて岩のような頑強さを手に入れんでしょう」

俺は頭を抱える
この国にはまともな奴はいないのか?

「どちらにせよ俺達が来るまでずっと地中にいたのか?よく息がもったな」
「いえ・・・恐らく全神経を尻に集中させる事で尻による呼吸を実現したのかと」

んな馬鹿な
俺がマジマジとルト先生の尻を眺めていると尻が三日月のように歪む

「よく解ったな」
「尻が喋った!?」

これ以上の異常事態、俺はもうついていけないぞ?
半ば思考を停止しかけている俺の横でムーたんがほぅっと溜息を吐く

「それにしてもなんて綺麗な尻なんだ・・・」

その言葉にルト先生、もとい尻は嬉しそうに尻を赤く染める
器用なもんだ

「ふ、ふん!一流の剣士が剣を磨くように一流の拳闘士が尻を磨くのは道理」

いや、その発想はおかしい
尻はそんな俺の白い目を気にもせずに良い声で辺りの岩を見回す

「今日は気分が良いな・・・」

そう言いながら適度な大きさと判断した大岩に尻を向けると
大岩が真っ二つに切り裂かれる

そうはならんやろ・・・
隣ではアレンが口を覆って「まさか!斬尻剣!?」とか言ってる気がするのは気のせいだと信じたい

尻は岩の切り口に満足したかのようにウンウン頷くと
俺達のほうに初めて顔を向けて真剣な表情を浮かべる

「戦いのプロになるのであればこのぐらいは出来るようにならねばならない」
「いや、そうはなりたくないなぁ」

俺はゲンナリしながら横を見ると
アレンが目を輝かせて首を縦に振っている
女子としてどうなんだ?

「よし!話が終わった所でお前ら!俺の尻を殴れ!」
「は?」

この変態は唐突に何を言っているんだ?
蔑んだ目を向ける俺の肩をアレンが叩く

「大丈夫だよアズ君、これは恐らく水晶と同じで・・・」

アレンはそのまま変態の尻を勢いよく殴る
すると尻が七色に輝きだす

「これは・・・筋力適正A!なかなか見込みがあるぞ!」

ね?と笑顔を向けるアレン
いやいやいやそんなドヤ顔されても!

「・・・ちなみに他の判定方法は無いんですか?」

変態はふぅむと口元に手をやり考え込む

「他の方法となるとこの適正によって硬さが変わる石を持つぐら「そっちでお願いします」

無言で近づく俺に変態は顔を顰めながらケツを叩く

「いや、しかしこっちのほうが能力の詳さ「こっちでお願いします」

変態が全てを言い終わる前に石を手に取る俺であった

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