竜殺しと人殺し

あめふらし

旅立ち

おれと手合わせしろ

シオンはヨナとフレイルを追うために騎士団を抜けることを決意する。
その中でフォーグと決闘する事になるのだが


「わかった。あんたを越えてやるよ」

「ほう…言うじゃねえか戦えとは言ったがおれが負けるとは一言も言ってねぇぞ?」

2人は八年前シオンの入団テストをした訓練場に向かった

「懐かしいな…そう言えばおれが訓練生として騎士に入ってからあいつ見てないけど、どうなったんだ?」

「あぁ、あいつか…竜のクソにでもなってんじゃねえか?」

「ひでぇ話だな…」

シオンは苦笑いすると不意をついていきなりフォーグに斬りかかった。

「おっ」

フォーグは不意を突かれたが動じる様子もなく、冷静に対応していた左脚を少し下げ体重を乗せ右手で剣を抜く、シオンの剣線を確実に見切るといなす様にシオンの剣を叩く。

「くそっ…!」

勢い余って前に態勢を大きく崩される
しかし右脚をそのままフォーグの足元に着き足払いを仕掛けるが、フォーグはそこまで見切ったのか少し飛ぶと着地の勢いでシオンの足を踏みつける

「いっ…!」

慌てて距離を取るシオンに対し、フォーグはまるで息を切らしていない

「お前にその変則的な戦い方を教えたのは俺だ、俺の技じゃ俺は倒せねぇぞ、坊主」

にぃと笑うと今度はフォーグが仕掛ける
シオンほどのスピードはないが簡単にかわせるスピードではない

「ぐうっ…!」

しっかりとフォーグの剣を受け止めるが
あまりにも重い剣撃にシオンの身体が少し後ろに浮いてしまうほどだ

「シオンお前に1つ教えてやるこれは上層しか知らない秘密だが…魔結晶エニグマを追え」

「はあ?」

「お前はつけてなかったな…俺も含めて竜と戦う騎士たちはほぼ例外なく体に埋め込まれてるものだ、あれがどこから支給されているかわかるか」

「この王都にある王立研究所だろ武器を作ったり竜の構造を調べたりする」

「その通りだ、だがあれは竜の心臓を結晶化させたものだ」

「はぁ?じゃあ騎士は竜を殺すために竜の一部を移植されてるのかよ…でも何でそれを上は秘密にするんだ」

「正直それはわからん俺が知ってるのは魔結晶の調子が悪くなったことがあってな検査に行った時に研究員の話を盗み聞きしたからだが…」

「趣味わりぃな…でも今このタイミングでなんで…」

「お前はセブンスに会いに行くんだろもし話が出来そうなら聞いてこい、竜と人の間には何かある気がするヨナちゃんも含めてそうだが、それを探れるのはおそらくお前だけだ」

そう言うと不意打ちでシオンの剣をフォーグの剣が弾き飛ばした。

「あっ…!卑怯すぎるだろ!!」

「戦場に卑怯もクソもあるかよ、だがこうでもしねえとお前に勝つのは難しそうだったからな…!はっはっは!」

「ちっ…大人気ねえな」

「シオン…」

「あぁ」

「ただいまをもってシオンを第一討伐部隊隊長の任から解任する」

「今まで、ありがとうございました。団長」

「さてギルドには俺と揉めたとでも言っとけそれで話は通るだろうよ」

「本当にこんな形で離れることになってすまない」

「なぁに気にすんじゃねぇよ、第一は俺がしっかり面倒みてやるお前はお前のやるべき事をやるんだいいな」

「あぁありがとう」

シオンはフォーグと別れると第一の詰め所に向かった自分の荷物を片付けて一刻も早くギルドに向かわなければいつまでもヨナが無事でいるとは限らない

「待っててくれヨナ必ず連れ戻す」


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