竜殺しと人殺し

あめふらし

親子

赤き竜フレイルが町を襲ったことにより中立都市は壊滅させられることになり
シオンもヨナを奪われたことにより一度王都へ帰還することとなる
シオンはそこでセブンスにより町が壊滅した事とヨナが連れ去られた事を報告する

「以上が中立都市で起こったことです」

「ううむ普通セブンスといえども人の多い地域は襲わないはずなんだが…反撃も恐れずに攻撃してくるとはのう」

「これはこの王都も他人事ではないかもしれぬぞ」

元老院

ここは王国の政治を担う機関でありこの国がこれからどう動いていくのかを
引きこもりの老人たちが意見を出し合っている
ここに来たのは数時間前シオンは帰国してすぐにまず騎士団本部へ向かい
フォーグへと事を報告したのだが、中立都市が壊滅するほどの事態であるために国としても対応しなければならないと判断し元老院へと足を運んだのだが

「以上の事を踏まえてヨナ捜索とセブンスの個体の捜索と討伐に第一討伐部隊を出動させます」

「第一討伐部隊隊長殿、申し訳ないがそれは承認致しかねますな」

「何故ですか!先ほどまでこの国も他人事ではないとおっしゃられていたではなですか」

「無論セブンスの個体が見つかり次第出動はしてもらうが、わが国の騎士団は捜索隊でもなければ救助隊でもない」

「今はこの国の防備を固めたいと思っているのだ」

明らかな違和感だ、シオンにはまるでヨナに関わるなと言われているようにしか感じなかった
ヨナは確実にセブンスに繋がるな何かを持っているそれを突き止めることができれば人類にとっても有益なものになるのは元老院も理解しているはずだ、それなのに

「わかりました、もういいです捜索隊と救助隊についてはこちらで有志で編成しますそれならば問題ないですね」

シオンは元老院の返事を聞くまでもなく法律機関を後にすると再びフォーグの元へと向かった
騎士団団長ならば騎士を非公式に動かすことが可能だと考えたからだ

結論から言うと否
「すまんなシオン俺が騎士を動かすと上には筒抜けになっちまうそれで先手を打たれた、お前がヨナって呼んでる嬢ちゃんについては関わるなとの事だセブンスについてもあくまで体制は迎撃であり討伐ではないと…な」

「おかしいと思わないかヨナの件になるとこんなにも国が遠ざけるんだ」

「確かになここ最近は王都でも不振な動きがかなり多い感じはするな、しかしお前が竜以外のことでこんなにも必死になるのは初めてみるな…惚れたか?」

「そんなんじゃねえよ報告書にもあるがセブンスの個体はヨナの事を知っている様子だった俺はヨナと竜には何か繋がりがあると思う、それとセブンスの個体フレイルと名乗ったんだがそいつが俺を殺せたはずなのにそうしなかったんだ。あと匂いがするって」

「ほう竜と会話したってのか殺すか殺されるだけの存在となぁ」

「ああ、だから俺はフレイルとヨナの件に関しては全力で当たりたいと思っているんだが騎士団を動かせないとなると」

「1ついい方法があるぜ」

「何だ!?教えてくれ」

シオンは机に乗り上げるように食いついてしまった

「ギルドを使うんだよ、あそこには腕利きの傭兵がわんさかいる金さえ払えばおれクラスの奴もな」

「けどギルドは非公式武装集団だ、騎士団とも仲が悪い」

「シオン…俺はこんなこと言いたくはないんだが…お前がやりたい事はこの騎士団でしか出来ねえことなのか?」

フォーグの真剣な表情、8年間一緒に戦ってきたがこういう表情を見るのは数回ほどしかない。
竜に追い詰められた時ですらこのような顔をする事はなかった。

「確かに俺は竜を殺すために騎士団を利用しようとした。でもそんな俺を八年かけてあんたは強くしてくれた。竜と戦う力と知恵をくれた。だからーー」

「強くなってくれた。」

「…え」

「お前は俺の期待通り強くなってくれた、戦闘においてもそうだが心もな、理由は何であれ今のお前は竜を殺す事じゃなく人を助けるために動こうとしてる。俺に家族なんてもんはねえが…お前は俺の自慢の息子だ。そう言いたいくらいだ」

「…ありがとう」

親父







「さて騎士団員として最後の任務をお前に与える」

「…任務?」

「タダで抜けようってわけじゃねえよなあ覚悟を見せてみろ」


俺と手合わせしろ

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