クリエイトモンスターズ 〜異世界でモンスター育てて生き延びます!〜
18.それぞれの動き
「お待ちしておりました、旦那様」
「ええ、不在の間、ありがとうございました、ミレム。特に問題は?」
王都のティルニール商会に入った瞬間、クラウドさんを出迎える男性。真っ白な髪をオールバックにしており、僕だったらセバスチャンって名前を付けたいぐらいのビシッとしたダンディーな人だ。
「特段問題はありませぬ。強いて言えば、ベロンディ伯爵の御子息殿が奴隷を買いに来たぐらいでしょうか」
「ふん、あの者には1人も売ってないな?」
「はい、お申し付け通り」
2人は険しい顔で何かを話している。何か問題でもあったのかな? しばらく眺めていると、話を終えた2人が僕たちの方へとやってくる。
「ミレム、彼がテルだ。ミランダと共に既に買い手は付いている。いつもの教養期間が終えると同時に売る事になるから宜しく頼む」
「わかりました、旦那様。お任せ下さい」
「ミランダ、君も彼に色々と教えてやってくれ」
「はい、旦那様」
クラウドさんはそういうと、外に待たせている馬車に乗り込んでどこかへと行ってしまった。そして僕たちの前に立つミレムさん。うおっ! なんか物凄い圧迫感が!
「私はミレムだ。旦那様がいない間この店を任されている。テル、お前にはこれから売られるまでの間、様々な教養を学んでもらう。まあ、資料を見る限りは基礎は出来ているようだからそう難しくはないだろう」
「わかりました、よろしくお願いします!」
よし、色々と覚えて早く借金を返せるように頑張ろう! また、みんなと会いたいしね!
◇◇◇
「さて、今日から依頼をやりましょう!」
王都についた翌日。みんなで朝食を食べていると普段は落ち着いた雰囲気の葵がバン! と、机を叩きそんな事を言ってきた。
理由はわかっている。私を庇ったせいで犯罪奴隷になってしまったテルを助けるためだ。ギルドのみんなが事情を知っているためかなり軽くはなったけど、それでも賠償金などは払わないといけない。
そのお金の負担を少しでも軽くするため、少しでも稼ごうとみんなで話をしたのだ。スミカとスミレもテルを助けるためならと張り切っている。もちろん、ウィルもね。
「でも、そんなすぐには稼げないわよ。まだ、葵たちは最低ランクだし。何か実力を示せれば良いんだけど」
「……取り敢えずギルドへ行きましょう。何かあるはずです」
葵の言葉に朝食を食べ終えた私たちは立ち上がる。私たちが昨日から泊まっている宿を出て、冒険者ギルドへと向かう。
向かう途中、見るものが全て珍しいスミカとスミレはあっちに行ったりこっちに行ったりと忙しなかったけど、それ以外は特に問題もなく辿り着くことが出来た。
ここも久しぶりね。前はここを拠点としていたから懐かしく感じちゃうわ。また戻ってくる事になるなんて。
ギルドに辿り着いた私たちは中へと入る。やっぱり王都のギルドだけあって人の数が多い。まだ、朝の時間だしね。
ただ、その中で一際目立つ集団がいた。男たちは鼻の下を伸ばして眺めるほどの薄い格好をしている。悪く言うわけじゃないけど娼婦のような格好。だけど、それぞれの装備はかなりランクの高い素材ばかりを使っている。かなり名の知れたチーム。
以前私がいたチーム。また、面倒なところに出くわしてしまったわね。どうしようかしら?
「ええ、不在の間、ありがとうございました、ミレム。特に問題は?」
王都のティルニール商会に入った瞬間、クラウドさんを出迎える男性。真っ白な髪をオールバックにしており、僕だったらセバスチャンって名前を付けたいぐらいのビシッとしたダンディーな人だ。
「特段問題はありませぬ。強いて言えば、ベロンディ伯爵の御子息殿が奴隷を買いに来たぐらいでしょうか」
「ふん、あの者には1人も売ってないな?」
「はい、お申し付け通り」
2人は険しい顔で何かを話している。何か問題でもあったのかな? しばらく眺めていると、話を終えた2人が僕たちの方へとやってくる。
「ミレム、彼がテルだ。ミランダと共に既に買い手は付いている。いつもの教養期間が終えると同時に売る事になるから宜しく頼む」
「わかりました、旦那様。お任せ下さい」
「ミランダ、君も彼に色々と教えてやってくれ」
「はい、旦那様」
クラウドさんはそういうと、外に待たせている馬車に乗り込んでどこかへと行ってしまった。そして僕たちの前に立つミレムさん。うおっ! なんか物凄い圧迫感が!
「私はミレムだ。旦那様がいない間この店を任されている。テル、お前にはこれから売られるまでの間、様々な教養を学んでもらう。まあ、資料を見る限りは基礎は出来ているようだからそう難しくはないだろう」
「わかりました、よろしくお願いします!」
よし、色々と覚えて早く借金を返せるように頑張ろう! また、みんなと会いたいしね!
◇◇◇
「さて、今日から依頼をやりましょう!」
王都についた翌日。みんなで朝食を食べていると普段は落ち着いた雰囲気の葵がバン! と、机を叩きそんな事を言ってきた。
理由はわかっている。私を庇ったせいで犯罪奴隷になってしまったテルを助けるためだ。ギルドのみんなが事情を知っているためかなり軽くはなったけど、それでも賠償金などは払わないといけない。
そのお金の負担を少しでも軽くするため、少しでも稼ごうとみんなで話をしたのだ。スミカとスミレもテルを助けるためならと張り切っている。もちろん、ウィルもね。
「でも、そんなすぐには稼げないわよ。まだ、葵たちは最低ランクだし。何か実力を示せれば良いんだけど」
「……取り敢えずギルドへ行きましょう。何かあるはずです」
葵の言葉に朝食を食べ終えた私たちは立ち上がる。私たちが昨日から泊まっている宿を出て、冒険者ギルドへと向かう。
向かう途中、見るものが全て珍しいスミカとスミレはあっちに行ったりこっちに行ったりと忙しなかったけど、それ以外は特に問題もなく辿り着くことが出来た。
ここも久しぶりね。前はここを拠点としていたから懐かしく感じちゃうわ。また戻ってくる事になるなんて。
ギルドに辿り着いた私たちは中へと入る。やっぱり王都のギルドだけあって人の数が多い。まだ、朝の時間だしね。
ただ、その中で一際目立つ集団がいた。男たちは鼻の下を伸ばして眺めるほどの薄い格好をしている。悪く言うわけじゃないけど娼婦のような格好。だけど、それぞれの装備はかなりランクの高い素材ばかりを使っている。かなり名の知れたチーム。
以前私がいたチーム。また、面倒なところに出くわしてしまったわね。どうしようかしら?
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