クリエイトモンスターズ 〜異世界でモンスター育てて生き延びます!〜
10.冒険者登録
「うわぁ〜、思っていたより広いんだね」
「そうね。1階は依頼の受注・申請・登録などが出来る受付と、冒険者が持って来たドロップアイテムを鑑定して買い取ったり、販売したりする取引所、依頼が貼られている掲示板があって、2階は冒険者たちの憩いの場である酒場があるわ。3階は職員専用らしいから行った事はないけどね」
初めて冒険者ギルドに入った僕に丁寧に教えてくれるセラさん。僕はセラさんの説明を聞きながら周りを見渡す。
受付のお姉さんはみんな綺麗な人ばかりだ。もちろん、葵やセラさんの方が綺麗だけど。冒険者は男性が7割、女性が3割ってところかな。意外と多いね。
冒険者の人は筋骨隆々の上半身裸の人もいれば、ローブを着ていて仮面も付けていて全く素性がわからない人もいる。その人たちを見ていると
「……なんか、物凄く見られているような?」
「それはそうよ。逆にこのメンバーで見られないと思う? この変わったメンバーで」
そう言ってセラさんは僕たちを見回す。ええっと、僕にセラさん、葵にウィルから少女が2人。確かに冒険者にはいない面子だよね。
葵はそんな視線は気にしていないらしく、少女2人はいつの間にか葵からウィルを預かって交代交代でウィルを抱き上げて撫でていた。可愛い子狼を愛でる少女たち。可愛い。
「こんな視線気にしていたらキリがないわよ。ほら、行くわよ」
セラさんはこの視線にも気にした様子はなく、すたすたと受付まで歩いて行く。僕たちはその後について行く。セラさんは3人いるうちの真ん中の受付に行く。
真ん中の人は茶髪のボブカットでメガネをかけている女性が立っていた。身長は170ぐらいでスラっとしたスタイル。小ぶりながらも手に丁度収まる大きさの胸。モデルも真っ青で逃げるほど綺麗な女性だ。
「あら、セラさん! お久しぶりですね。シュウゼルさんから当分帰ってこないかもと話を聞いていたので、もうしばらく戻って来ないかと思っていましたよ」
「ええ、久しぶりねテレーネ。私たちは一段落がついたから彼らの冒険者登録をしに来たのよ。それからアイテムの買い取りもね」
「なるほどですね。それではこちらに記入して下さい」
そう言って手渡される記入用紙。うん、やっぱり読める。この世界に来てから創造神に感謝した数少ない物だ。スマートフォンに読み書きに話せる事。これらが出来なかったらもっとこの世界での生活は辛かっただろう。
「「ねぇ、私たちも!」」
そうして記入要項に従い書いていっていると、隣で同じように用紙に記入している葵の向こうからそんな声が聞こえて来た。葵の向こうを覗くと、ついて来ていた少女たちが笑顔で手を挙げていた。
「ええっと、あなたたちは幾つかしら? 一応冒険者には年齢制限があって12歳以上ってなっているのよ。2人の年齢は?」
「「私は13歳です!」」
2人声を揃えてそう言う。なんだ、2人とも年齢制限には達しているんだ。テレーネさんはそれなら、と2人にも用紙を渡す。そういえば2人の名前すら知らないな。
そう思った時に突然スマートフォンが震え始めた。えっ、何? 僕は周りに見られないように隠してスマートフォンをポケットから取り出す。
スマートフォンは既にクリモンの画面になっており、その画面をタップしてみると画面には『見習い水魔法使い スミカ・スミレが仲間になりました』と表示された。そして画面には用紙に楽しそうに記入して行く2人の杖を構えた姿が写っていた。
「えっ……えっ?」
僕は画面と2人を交互に見る。2人の紙をチラッとみたら左目が赤い方がスミカで、右目が赤い方がスミレだった。
「どうされたのです、主人様?」
僕が彼女たちと画面を見比べているのがわかったのか、葵は僕の耳元で呟いてくる。葵の柔らかい呟きと吐息でゾクゾクっと背筋が震えるけど、そのままスマートフォンの画面を見せる。
スマートフォンを見た葵は、スミカとスミレとスマートフォンを見比べて「あら、あら?」と呟いた。
「この世界でもクリモンのモンスターが生活しているっていうのはあり得るの?」
「わかりません。しかし、彼女たちがこの様に順応して生活しているところを見るとあると考えるしかありませんね。すみません。私もそこまでは分からなくて」
「いや、仕方ないよ。でも、通りで何処かで見た事があると思ったんだ」
ただ、僕が見た事があるのはもう少し大きくなった姿の2人の姿だ。レア度5の水属性の中でも強力のモンスター『水天の魔法師 スミカ・スミレ』
各属性の中で天魔法師シリーズってのがあってその中の1体になる。多分彼女たちはその成長前になるんだろう。レア度は3でステータスは
ーーーーーーーーーー
見習い水魔法使い スミカ・スミレ
レベル4
属性:水属性
HP:210
MP:240
ATK:160
DEF:110
リーダースキル:水精霊の加護
スキル:水魔法(消費MP:5〜50)
*ステータスはそれぞれのステータスである
ーーーーーーーーー
と、出た。多分僕よりも強い。書き終えた2人は再びウィルを愛でていた。
「ほら、テル。あなたも早く書いてしまいなさい」
おっと、アプリを気にし過ぎて途中で止まっていた。そこから続きを書いていってテレーネさんに渡す。テレーネさんはみんなの用紙を見て確認して裏に行ってしまった。
「これであなたも冒険者ね」
そう言って微笑んでくれるセラさん。その言葉に反応したスミカとスミレが私もと跳ねる。可愛い。2人を見ていたら
「おうおう、周りに侍らせて良い身分じゃねえか小僧。良かったら俺たちに譲ってくれよ?」
と、ニヤニヤとした男の人たちが僕たちを囲んでいた。これっていわゆる……テンプレ?
「そうね。1階は依頼の受注・申請・登録などが出来る受付と、冒険者が持って来たドロップアイテムを鑑定して買い取ったり、販売したりする取引所、依頼が貼られている掲示板があって、2階は冒険者たちの憩いの場である酒場があるわ。3階は職員専用らしいから行った事はないけどね」
初めて冒険者ギルドに入った僕に丁寧に教えてくれるセラさん。僕はセラさんの説明を聞きながら周りを見渡す。
受付のお姉さんはみんな綺麗な人ばかりだ。もちろん、葵やセラさんの方が綺麗だけど。冒険者は男性が7割、女性が3割ってところかな。意外と多いね。
冒険者の人は筋骨隆々の上半身裸の人もいれば、ローブを着ていて仮面も付けていて全く素性がわからない人もいる。その人たちを見ていると
「……なんか、物凄く見られているような?」
「それはそうよ。逆にこのメンバーで見られないと思う? この変わったメンバーで」
そう言ってセラさんは僕たちを見回す。ええっと、僕にセラさん、葵にウィルから少女が2人。確かに冒険者にはいない面子だよね。
葵はそんな視線は気にしていないらしく、少女2人はいつの間にか葵からウィルを預かって交代交代でウィルを抱き上げて撫でていた。可愛い子狼を愛でる少女たち。可愛い。
「こんな視線気にしていたらキリがないわよ。ほら、行くわよ」
セラさんはこの視線にも気にした様子はなく、すたすたと受付まで歩いて行く。僕たちはその後について行く。セラさんは3人いるうちの真ん中の受付に行く。
真ん中の人は茶髪のボブカットでメガネをかけている女性が立っていた。身長は170ぐらいでスラっとしたスタイル。小ぶりながらも手に丁度収まる大きさの胸。モデルも真っ青で逃げるほど綺麗な女性だ。
「あら、セラさん! お久しぶりですね。シュウゼルさんから当分帰ってこないかもと話を聞いていたので、もうしばらく戻って来ないかと思っていましたよ」
「ええ、久しぶりねテレーネ。私たちは一段落がついたから彼らの冒険者登録をしに来たのよ。それからアイテムの買い取りもね」
「なるほどですね。それではこちらに記入して下さい」
そう言って手渡される記入用紙。うん、やっぱり読める。この世界に来てから創造神に感謝した数少ない物だ。スマートフォンに読み書きに話せる事。これらが出来なかったらもっとこの世界での生活は辛かっただろう。
「「ねぇ、私たちも!」」
そうして記入要項に従い書いていっていると、隣で同じように用紙に記入している葵の向こうからそんな声が聞こえて来た。葵の向こうを覗くと、ついて来ていた少女たちが笑顔で手を挙げていた。
「ええっと、あなたたちは幾つかしら? 一応冒険者には年齢制限があって12歳以上ってなっているのよ。2人の年齢は?」
「「私は13歳です!」」
2人声を揃えてそう言う。なんだ、2人とも年齢制限には達しているんだ。テレーネさんはそれなら、と2人にも用紙を渡す。そういえば2人の名前すら知らないな。
そう思った時に突然スマートフォンが震え始めた。えっ、何? 僕は周りに見られないように隠してスマートフォンをポケットから取り出す。
スマートフォンは既にクリモンの画面になっており、その画面をタップしてみると画面には『見習い水魔法使い スミカ・スミレが仲間になりました』と表示された。そして画面には用紙に楽しそうに記入して行く2人の杖を構えた姿が写っていた。
「えっ……えっ?」
僕は画面と2人を交互に見る。2人の紙をチラッとみたら左目が赤い方がスミカで、右目が赤い方がスミレだった。
「どうされたのです、主人様?」
僕が彼女たちと画面を見比べているのがわかったのか、葵は僕の耳元で呟いてくる。葵の柔らかい呟きと吐息でゾクゾクっと背筋が震えるけど、そのままスマートフォンの画面を見せる。
スマートフォンを見た葵は、スミカとスミレとスマートフォンを見比べて「あら、あら?」と呟いた。
「この世界でもクリモンのモンスターが生活しているっていうのはあり得るの?」
「わかりません。しかし、彼女たちがこの様に順応して生活しているところを見るとあると考えるしかありませんね。すみません。私もそこまでは分からなくて」
「いや、仕方ないよ。でも、通りで何処かで見た事があると思ったんだ」
ただ、僕が見た事があるのはもう少し大きくなった姿の2人の姿だ。レア度5の水属性の中でも強力のモンスター『水天の魔法師 スミカ・スミレ』
各属性の中で天魔法師シリーズってのがあってその中の1体になる。多分彼女たちはその成長前になるんだろう。レア度は3でステータスは
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見習い水魔法使い スミカ・スミレ
レベル4
属性:水属性
HP:210
MP:240
ATK:160
DEF:110
リーダースキル:水精霊の加護
スキル:水魔法(消費MP:5〜50)
*ステータスはそれぞれのステータスである
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と、出た。多分僕よりも強い。書き終えた2人は再びウィルを愛でていた。
「ほら、テル。あなたも早く書いてしまいなさい」
おっと、アプリを気にし過ぎて途中で止まっていた。そこから続きを書いていってテレーネさんに渡す。テレーネさんはみんなの用紙を見て確認して裏に行ってしまった。
「これであなたも冒険者ね」
そう言って微笑んでくれるセラさん。その言葉に反応したスミカとスミレが私もと跳ねる。可愛い。2人を見ていたら
「おうおう、周りに侍らせて良い身分じゃねえか小僧。良かったら俺たちに譲ってくれよ?」
と、ニヤニヤとした男の人たちが僕たちを囲んでいた。これっていわゆる……テンプレ?
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