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クリエイトモンスターズ 〜異世界でモンスター育てて生き延びます!〜

やま

6.魔法講義

「良し、それじゃあそろそろ野営の準備を始めよう。俺たちは日が暗くなる前に食料を取って来るから野営の準備を頼むよ。ラグア、行こう」


「あいよ」


 シュウゼルさんとラグアさんはそのまま森の中へと消えていった。ここに残された僕たちは、先ほどシュウゼルさんが言った通り、野営の準備を始める。


 彼らと僕たちが出会ったその日の夜、この日の内に森を抜ける事が出来なかったため、この日は森の中で野営をする事になったのだ。


 シュウゼルさんが言うには明日には森を出る事が出来るらしいのだけど。


 その野営の準備での僕の担当は、火を起こすための乾いた木の枝を探す役目だ。側には護衛としてウィルも付いてきてくれている。


 女性陣たちは、テントを張る準備をしていた。3人用のテントを2つだ。軽い素材で女性でも軽々と持ち上げる事が出来るらしく、セラさんとクララさんがいつも建てているらしい。そこに葵も混ざってわいわいと楽しそうにやっている。


「ワウ」


 僕がその光景を見ていたら、ウィルが吠える。口には乾いた木の枝を咥えていた。そうだね、僕も探さないと。


 ウィルと10分くらい乾いた木の枝を探してから戻ると、既にテントは建てられていた。中々の大きさだね。確かにこの大きさなら人が2.3人入っても大丈夫だ。


「あっ、テルさん、ここに木の枝を置いてください」


 僕とウィルが戻った事に気が付いたクララさんは笑顔で僕に手を振りながらそう言って来る。僧侶服の中から見えるサラサラの金髪。服では隠しきれないほどの大きいものが揺れていた。


 女性耐性が少ない僕は、顔が赤くなるのがわかる。クララさんはどうして僕の顔が赤くなっているのかわかっていないけど、セラさんは


「……変態ね」


 と、蔑んだ目で見ていた。うっ、見ていただけに返す言葉がありません。僕はそそくさと指示された場所に木の枝を置く……って、あれ? 葵がいないぞ? 木の枝を置き終えた後に周りを見ると


「葵なら自分も食料を探して来るって言っていたわ」


「あっ、そうなんですね。わかりました」


 葵も食料を探しに行ってくれたんだね。いざとなればスマートフォンにしまっているオークを出せば良いのだけど、あまりスマートフォンの事を知られたくない。


 まだ、他人の人では確認した事はないけど、葵でもスマートフォンを操作する事が出来るのだ。だからもしかすると、全く関係ない人でも使えるかもしれない。そうなった時、必ずスマートフォンが狙われるからね。本当に信用出来る人以外には見せない事にしたんだ。


「ほら、木の枝を置き終えたら離れて頂戴」


 そんな事を考えていたらセラさんにペシペシと木の枝で足を叩かれる。うっ、何だか僕に対する当たりが強いような気がするのは気のせいかな?


 セラさんは中に空気が入りやすいように木の枝を積みながら


「灯せ、トーチ」


 と、指先を突き出しながら呪文を唱える。指先からボッと火が灯る。そして、セラさんが指先を木の枝へと近づけると、木の枝は燃え出す。


 おおっ、やっぱり魔法は良いなぁ〜。僕も使ってみたいな〜、僕も使えないかなぁ〜。あまりにも羨ましすぎてサラさんの指先をジッと見ていると


「……何よ、そんなジッと見て」


 と、ジトっとした目でセラさんが見ていた。


「い、いや、その、魔法凄いなぁと思って」


 僕がそう言うと、ばっと僕の前に移動してくるセラさん。え、な、何? な、何でそんな目をキラキラとさせているの? 


「あなた、もしかして魔法に興味あるの?」


「えっ? ま、まあ、使えたら良いなぁと思って」


「それなら、私が教えてあげるわ! 私これでも魔法の家庭教師をしていたんだから!」


 な、何だか急な展開にはなったけど、僕には有難い話だ。葵にも聞いたけど、忍術は教えられるけど魔法は無理です、って言われたからね。


 魔法を教えてもらえるのは夕食後になったので、そのまま野営の準備をする。しばらくしてから葵、シュウゼルさん、ラグアさんの順に帰って来て、夕食の準備をする。


 シュウゼルさんたちはオークの肉に鹿などの動物を狩って来て、葵はいつも通り飲める木の実を人数分取って来た。


 みんなで夜ご飯を食べ終えた後は、それぞれ好きな事をし始めた。シュウゼルさんは自分の武器の点検、ラグアさんはストレッチっぽいもの、クララさんは神様に祈りを捧げていた。葵は周りを見回りに行って、ウィルは僕の足の上で寝ている。そして僕とセラさんは


「さて、それじゃあ、やりましょう。あなたは自分の持つ属性とかわかるかしら?」


 早速始まった魔法講義の初っ端からわからない。僕は首を横に振ると、セラさんは何かゴソゴソと鞄から取り出した……って、何か水晶みたいな取り出したぞ。


「これは色別水晶って言って、魔力の属性を色で示してくれる物よ」


「……どうして、そんな物を持っているんですか?」


「ふふんっ、私の貯めたお金で最初に買った物だから持ち歩いているのよ。さあ、これに手を触れて魔力を流してみて?」


 そう言い水晶を差し出してくるセラさん。だけど……魔力の流し方がわかりません。

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