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クリエイトモンスターズ 〜異世界でモンスター育てて生き延びます!〜

やま

プロローグ

「……うわぁっ!! ……ってあれ? ここは?」


 僕は自分の体を庇うように前に突き出していた手を元に戻し、辺りを見回す。周りは真っ白な空間。何も無くて、延々と白い空間だけが続いている。


 僕の名前は、倉田 輝矢。今年高校2年生になった何処にでもいる高校生だ。趣味はゲーム、中でもスマホゲームが大好き。


 最近ハマっているのが、僕らの年代はみんな知っているクリエイトモンスターズ。簡単に言えば、手に入れたモンスターを育てて、出てくる敵モンスターをたおして、物語を進めていくって感じ。


 みんな知っているド○○エをもっと簡単にした様なやつ。有名絵師が描く綺麗でカッコイイモンスターたちに、下は10代前半から、上は50代ぐらいまでみんながハマっているゲームだ。


 確か学校からの帰り道に、それをやりながら僕は確か歩いていたんだっけ。お母さんにも先生にも歩きスマホはダメ! って、注意されていたんだけど、下校時間に丁度ゲリラクエストが出て、やっちゃったんだよね。


 ……あっ、そうだ。それをやりながら歩道を歩いていたら、そこに赤信号なのにかなりのスピードで迫る車が近づいて来ていて、僕はゲームに集中していたあまりに気が付かなくて、そのまま……


 ううっ、思い出しただけでも吐き気がするよ。でもどうして僕は助かったのだろう。それにここは? 突然の謎の空間に僕は戸惑っていると


「こっちじゃ、こっち」


 突然の声。僕はビクッとしながらも、声のした方を見るとそこには白Tシャツ1枚来ているだけの金髪の少女が胡座をかいて座っていた。


 少女の前にはちゃぶ台が置かれ、ちゃぶ台の上には何故か瓶ビールとコップにおつまみが置かれていた。僕がその少女をジッと見ていると、どこからともかく座布団を出して来て、ひょいっと投げる。座布団は弧を描きながら少女の向かいへと落ちていった。


「ほれ、そこに座らんか。話ができんじゃろ」


 ……物凄く自分の時間で生きている人だな。僕の事なんて御構い無しだ。でも、ここの事を聞くにはこの人しかいなさそうだから、言う事は聞いておいた方がいいだろう。


「飲むか?」


 僕が座布団に座るなりの一声。手に持っているのは当然瓶ビール。未成年の僕が飲めるわけないじゃないか! と、思ったけど、僕より小さい少女が飲んでいる。もしかして見かけだけで実は麦茶でした、とかかな?


 少し興味はあるけど、僕は首を横に振る。その返事に少女は「なんじゃ、つまらんのお〜」と1人でコップの飲み物をぐびぐびと飲み干す。おおっ、いい飲みっぷり。そんな少女を見ていたら


「それで、お主の名前は、倉田 輝矢で間違いないの?」


 と、尋ねてきた。全く間違いは無いので頷くと


「いや〜、お主、ワシの手違いで死んでしまった」


 と、僕にとってはとても重要な事を笑いながら言ってのけた。この少女の手違い? 全く意味がわからないのだけど。


「おっと、そうじゃな。まずワシのことを話さぬとわからぬわな。ワシはお主の住んでいた地球を含むいくつかの世界の創造神をしておる」


 ……全くついていけません。僕の頭がおかしいのか、少女の頭がおかしいのかわからない。


「お主が理解しておろうが、してなかろうが関係ない。話を進めるぞ。ワシは先ほど言った通り創造神。ワシが作った世界に生きるもの全ての生殺与奪を握っておる……のじゃが、ボタンを押し間違えての、死ぬはずのないお主を殺してしまったのじゃ」


 ほれ、と言いながら見せてきた自称創造神の少女の手は、ぷるぷると震えていた……って、ただの酔っ払いじゃないか! こんなくだらない事で僕は死んでしまったのか。


 あまりに下らなすぎて怒りどころか呆れすら出てこない。僕がジトっと自称創造神を見ていると創造神は


「ただ、このままじゃ他の区画を管理する創造神どもがうるさいのでの、お主を別の世界に生き返らせる事にした」


 創造神がそう言うと、僕の体が輝き始めた……えっ、何の説明も無しに!? 僕が慌てふためいていると、創造神は


「ああ、お主の手に持っていたやつだけは使える様にしたからの。何とか生きよ」


 それだけ言われて、僕は輝きの中に消えて行ったのだった。

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