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クリエイトモンスターズ 〜異世界でモンスター育てて生き延びます!〜

やま

3.葵の実力

 ……と、取り敢えず召喚してみるか。そういえば日本にいた頃はゲームに明け暮れて女の子と話す事がほとんど無かったなぁ。あっても、クラスや学校の伝達事項だけで。ゲーム友達とかはクラスメイトの中にいたんだけどね。


 ふぅ、物凄くドキドキするけど、この『影忍者 葵』をパーティーにセット。ウィンドウルフはサブの方に移動させて葵をリーダーに。因みに葵のステータスは


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 影忍者 葵
 レベル1
 属性:闇属性
 HP:450
 MP:300
 ATK:350
 DEF:130
 リーダースキル:闇忍術
 スキル:影縛り(消費MP:50)
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 今までは星4でもそんなに詳しく見る事は無かったけど、しっかり見ると可愛いし強いんじゃないのかな? ……っと、なにか文字が浮かび上がって来た。


 ええっと『これでチュートリアルは終了します。この世界でのクリエイトモンスターズでは成長に限界がありません。育てれば育てるだけモンスターは強くなります。レア度に関係なく育てて見ましょう!』だって?


 へぇ〜、それは凄いね。それからガチャの画面に武器ガチャってのが現れている。こんなの初めて見た。モンスターに装備出来る物が出るみたい。全部この世界仕様になっている。


 アプリについては後で調べたらいいか。もっと落ち着いた環境で確認したいしね。


 良し、それじゃあ葵を召喚してみよう。ウィンドウルフの時と同じように来てくれと願う。すると、目の前にボンッと音がすると共に煙がもくもくと立ち込める。


 そして、煙が収まるとその中から黒装束の女の子が姿を現した。黒髪のポニーテールで、口元は黒い布で隠しており、膝をついて頭を下げていた。


「呼び出しにより参上いたしました、主人様。我が命にかけて、主人様をお守りいたします」


 お、おう、何だか物凄く重たい話だな。取り敢えず葵を立たせて見ると、とても可愛らしい女の子だ。こんな子が僕の事を主人って……物凄くドキドキするけど、頑張って話さないと!


「ぼ、僕の名前はテル、まだこの世界にも慣れていない初心者だけどよろしくね。それからこの子がウィンドウルフ、大切な僕の仲間だ」


「ワウ!」


 ウィンドウルフは一鳴きすると葵の足下に行き、スリスリと頭を擦り付ける。そんなウィンドウルフを優しく撫でる葵を見ている僕。ハタから見れば怪しい奴だけど、ここは森の中、問題なし!


 少しばかりこの可愛い姿を見ておきたいけど、早くこの森から出たいので、話を進めよう。


「葵、少しいいかな?」


「あっ、はい、申し訳ございません。主人様を放っておくなんて」


「い、いや、良いんだよ、僕たちは仲間なんだから。それよりも聞きたい事があるんだけど良いかな?」


 僕の言葉に頷く葵。それからこの世界の事など、これからの事を話していく。初めに話しておくけど、葵もこの世界については何も知らなかった。わかるのは僕が主人という事だけらしい。


 それから『クリエイトモンスターズ』の事ぐらいらしい。この新しく変わった部分についても説明は出来るって言われたかな。特に育成方法とかガチャを回すために必要なものとか。


「育成方法は戦闘や訓練をするか、出てくるモンスターを倒す事によって手に入る魔石を合成に使うぐらいです」


 との事だった。魔石ってゴブリンを倒した時に手に入ったアレだよな。って事は結局モンスターを倒さないといけないんだよなぁ〜。


 ガチャについては、星3クラスのモンスターをある一定数倒したら惑星のかけらっていうのを手に入れられるみたい。それを5つ集めたらガチャを1回回せるそうだ。モンスターを倒す以外にも回す方法はあるみたいだけど、それが1番回しやすいらしい。


 星3かぁ。どんなモンスターなんだろう。絶対弱いはずは無いんだよなぁ。先行きを不安に思っていると


「主人様、早速敵が現れました。準備して下さい」


 と、葵が初期装備の短剣を腰から抜く。ウィンドウルフも「グルルゥ」と威嚇をし始めた。そして現れたモンスターは豚顔の肥えた体型をしたモンスター、オークだった。


 体長は僕なんかよりも大きくて180ほど。僕は160中頃しか無いけど。僕の胴ぐらいの太さはある腕、それに握りられている大きな棍棒。さっきのゴブリンなんか目じゃ無いぐらいの威圧感。か、勝てるのかな? そう思っていると


「スキル:影縛り、発動!」


 葵がスキルを発動した。その瞬間オークの影からヒュンヒュンと影が伸びていきオークを縛り上げてしまった。おぉっ! これは凄い! 動きが封じられたオークたちは、振り解こうと大暴れするけど、振りほどけない。


 そこに素早く迫る影が2つ。当然頼もしい僕の仲間、ウィンドウルフと葵だ。ウィンドウルフは既に爪の色が変わっていた。スキルを使ったのだろう。


 そのまま、オークの顔に爪を突き刺す……物凄くエグい。葵は葵でオークに近づき、短剣で喉を切り裂いていた。当然オークの傷口から血が溢れ出す。


 それを見た僕はまた吐きそうになったけど我慢する。彼女たちは僕を守るために戦ってくれているんだ。それなのに僕だけこんな事で一々怯んでなんていられない。


 あっという間に倒されたオークたちは光に消えていき、ドロップアイテムが落ちている。直ぐにスマートフォンをかざして回収する。ええっと『オークの肉×3、小魔石×3を手に入れました』か。


 ……一応食料を手に入れたけど、オークの肉って食べられるんだよね? 意気揚々と帰ってくる葵たちを見ながら、そんな事を思った僕だった。

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