ボクは死にました

狂気的な恋

第1話 プロローグ

 ボクが何をしたっていうのだろうか?何故こんな仕打ちを受けなければいけないのかとうてい分からない。尽きることのないQが頭の中を駆け巡る。


 ボクは一瞬たりとも気を抜かず、常に全力を尽くしてきた。何度も血反吐を吐き、寝る間を惜しんで鍛錬に励んでいた。その結果が死ね寸前というこの状況。努力相応に強くなったものの意味がない。どれ程努力を積もうが関係ない。結果がたまわなければそれは無価値で無意味なものに成り下がる。ゴミを積み重ね続けたボクはさしずめゴミの山の主だろうか。


 白くまばゆい光の輝きが強くなる。人が一日たりとも生きていられない死の魔境に送り込む転移陣の邪光。神聖にさえ見える白光。ボクを今まさに滅せようとする悪魔の輝き。


「 死にたくないなぁ‥…。」


 死ぬことが確定している己が身にとっては不相応で不可能な、それでも人として当たり前の願いが口からこぼれ出た。辞世の句としては未練がましくもシンプルであった。光は一層強くなりボクを包み込む。


光は辺りを覆い隠し何もかもを白の暗中に隠した。輝きが欠せたあと魔法陣をみると、先程のっていた青年は何処へと消えていた。まるで白光と一緒に儚く消えてしまったかのように。

「ボクは死にました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く