Tragedy of Errors
3
そこで、目が醒めた。
――――すべて、幻想だった。
手に滴が数滴、落ち。
辺りを見ると、枕元が濡れていた。
悲しい夢・・・だったのだろうか?
思えば、懐かしい夢を見ていた気がする。
肝心の夢の内容を思い出せないけれど。
「妹の夢を見ていた気がするの・・・」
愛しい妹。
もう、話すことも、触れるさえ出来ない。
「・・・恨まれてるのかな」
だって、夢にまで出て来るなんて。
昨日、殺してしまったから。
目が見えず、耳も聞こえない妹を。
「智花お姉ちゃんが・・・殺してしまったから」
お線香を焚き、仏壇に飾られた写真に手を合わせた。
「推理」の人気作品
書籍化作品
-
-
1
-
-
768
-
-
127
-
-
75
-
-
39
-
-
24251
-
-
49989
-
-
1978
-
-
4112
コメント