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ツキウサギ

6話 魔王

※2009/1/24
[5話 書庫へ]の種族:妖精族の土属性精霊ドワーフ土属性精霊ノームに変更、それに加え、鍛冶妖精ドワーフを追加
※2009/1/26
表紙を微妙に変更





「ふぅ、次は『世界誕生物語』か」

~~~~

むかしむかしの事でした。
昔は神は1柱のみ、人族も魔族もおらず神1柱のみの寂しい思いをしていました。
その神が『越王神』です。

あるとき、『越王神』は思いました。

(そうだ、自分の下位の存在を創ればいいんだ)

そして創られたのが『唯一神』達です。
でも、『越王神』『唯一神』が居ても23柱、寂しいだろうと思った『唯一神』達は自分の下位存在である『上級神』を創り、『上級神』はその下位の『中級神』、『中級神』はさらに下位の『下級神』を創りました。
神達は思います。

(暇つぶしとして自分達の力を幾つか与えただけの『種族』を創り、その『種族』が住まう世界を幾つか創ろう)

と、そして神達は幾つかの世界を創り、その世界の管理をしながら神の従者の『天使』を創りました。

世界を創った神達で幾柱かの『上級神』が『唯一神』へと昇華した。

そして、仲間のお陰で『越王神』は寂しく無くなったのでした。

めでたしめでたし

~~~~

「誕生か?…仲間の大切さでも教育させる本な気が…いや、というか変にリアルだったな…」

創始は疑問に思った事を考えながら、次の本を読む。

~~~~

:魔法適正:

«元素魔法»
[火][水][風][土][光][闇]
«上位魔法»
[爆][氷][空気][鉱石][聖][影]
«特殊魔法»
[無][支援][呪][植物][召喚][生活][幻][精霊][補助]

[無]と[生活]は魔力のみで発動可能

~~~~

「俺にはなんの適正があるやら」

~~~~

:奴隷制度:

【借金奴隷】
親、または自分が借金を返済出来ずに奴隷になった者
給料があるため借金を払いきれば奴隷から解放される
【犯罪奴隷】
犯罪を犯して奴隷になった者
【戦争奴隷】
戦争で負けた国の王族等
【違法奴隷】
違法に…誘拐等で奴隷になった者

~~~~

「ふぅ」

読み終わった創始は別の本を探していく…。

「んー、禁書庫、行ってみるかぁ…おーい!練~!」

「なにぃ~?」

「禁書庫、行くか?」

「んー、これ読んどきたいから先行っててよ」

「了解」

禁書庫の扉へ向かう創始。

「禁書庫の扉は…お、あったあった」

創始が鍵穴に鍵を挿そうとした時だった。

ドッ
「揺れたな…しゃーなし、禁書庫は今度だ、練!一旦謁見場に行くぞ!」

「分かった、先に行ってて」

「早く来いよ」

爆発音が聞こえた創始と練は謁見場へ向かう。

~~~~謁見場~~~~

ドンッ
「失礼します!一体何が?!」

「ソウシ殿か、よく来てくれた」

「さっきの爆発音は一体なんだ」

「魔族の侵攻だ、『鬼魔王』の魔王軍だと名乗っていた」

ここオルフェガルに来てすぐにか…仕方ない、敵の内訳は?」

「いや、それがだな…」

「ん?」

「1度魔法を放ってすぐに撤退したんだ」

「そうか…なら被害は?」

「被害はまだわからん」

ガコンッ
「失礼します、被害状況が出てきました」

「申せ」

「はっ、被害状況は重傷者36、死者4、そして西方面の2割の破損…です」

「ふむ、重傷者には治療費の工面、死者の親族には5万ギルずつ配ればいい、分かったら下がれ」

「はっ、そのように手配いたします」
ガタンッ

「ということらしい、ソウシ殿」

「そうか、すまないな、勇者なのに何も出来なくて…」

「仕方ないんだ、本来我らがやるべき事なんだから」

「ああ…禁書庫で情報を集めてくる」

「すまないな…」

ガタンッ

「本来、勇者様達に頼る事では無いのだが…」

グライサスの呟きは誰かに聞かれる訳でもなく、虚空へ消えた…。

~~~~書庫~~~~

「練、敵はもう逃げたらしい」

「そう…」

「俺らに出来る事をやるしかない、禁書庫へ行ってくる」

「あ、僕も行くよ」

「分かった」

~~~~禁書庫~~~~

「読み終わったら自由に解散だ」

「分かった」

創始と練が別れる。

「ん?そういえば…」

(『鬼』魔王…調べてみるか)

暫く探し、創始は魔王について書かれている──日記のような──本を見つける。
『魔王について分かった事』という題名だ、分かるにつれて書き足しているのだろう。
そのため、2cm程の厚さだが、ほとんどが白紙だ。

~~~~

:魔王について分かった事:

『火魔王』
[火]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『火魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『水魔王』
[水]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『水魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『風魔王』
[風]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『風魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『土魔王』
[土]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『土魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『爆魔王』
[爆]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『爆魔王』となる。
侵攻あり。

『氷魔王』
[氷]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『氷魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『幻魔王』
[幻]の適正を使いこなし、魔族の上位になった者が『幻魔王』となる。
現在侵攻は無し。

『無魔王』
[無]魔法のみで他の魔法を使わずに魔族の上位になった者が『無魔王』となる。
現在侵攻は無し、力の強い者に命を賭けた勝負を申し込んでいる、断ることも可。

『鬼魔王』
悪魔族:鬼人の中から最も力がある者が『鬼魔王』となる。
他の種族への侵攻が魔王で1番。

~~~~

「侵攻してこない魔王が気になるな…」

侵攻してこない魔王も居るようだ。
他にも本を探し、特に読む物はないと判断した創始が時計を見る。

時刻─7:43

「そんなに経って無い…なら昼食作って昼の鍛錬しに行くか」

~~~~調理場へ行く道にて~~~~

「んー、米が無いのが辛いよなぁ」

この世界に米は無い……訳ではなくこの国には米が無い。
その為に創始が作る料理のレパートリーは減る。

「ハンバーグはパンに合ったが…他にパンに合うもの……シチューでいいか」

~~~~調理場~~~~

コトコト
「はぁ…」

「どうしたんですか?師匠」

「お前が俺を師匠って呼ぶからだろうが、バギル」

ため息をつく創始に話しかけたのは、この王城のコック長のバギルだ。
彼は創始の料理の試食をした時に感銘を受け、「弟子にしてくれ!」と土下座する勢いで創始に頼んだのだ。
もちろん創始は断ったが、それでも師匠と呼んでいる。

「いえ、師匠はその事以外で悩んでいるように見えます」

「はあ?」

「例えば…先程の魔王軍による侵攻とか?」

「はぁ、年長者の勘か?」

「えぇ、私は師匠より長く生きていますからね」

「流石──」

バギルは人間より長く生きる種族───

「──エルフだな」

エルフである。

「ええ、それで?侵攻の何を悩んでいるんですか?」

「死者が出たんだろ?俺、勇者なのに何も出来なかったんだ」

「そういう事ですか、師匠も他の勇者様方もその事で悩む事はありませんよ」

「は?」

「この事は本来、勇者様方に頼む事ではありませんからね。それでも、私達の手には負えないから勇者様方を呼んだんです」

「それでも、頼まれたんだぞ」

「……師匠は一体、何に怯えてるんですか?」

「………嫌なんだ」

「え?」

もう・・俺の知る中で人が死ぬのは嫌なんだ」

「一体…」

「もう昼食、出来たから!昼の鍛錬行ってくる!じゃあな!」

「あ、はい」

バタンッ

「一体…師匠の過去に何が……」

創始はバギルの呟きを無視して、鍛錬場へ向かった。






次次回に創始の過去を書きます……多分。

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