【固有スキル】は±0~必要、取得経験値、共に十億倍~

ツキウサギ

0話 プロローグ

とある洞窟の様な場所で5人、いや正しくは1人と4体の影があった。既に3体は事切れている、この3体の死体はこの剣を持っている少年、神々みわ 創始そうしが手を下したものだった。

「へぇ、魔物も知能はあるんだな、ゴブリンの僅かな本能かもしれないが」

「ギャギギギャア」

今生き残っている魔物、ゴブリンは創始に仲間を殺され怯えているのか何もしようとしない。

「悪いがこの世界で生き残る為にレベルアップしたいからな、死んでもらうぞ」

そう言い創始は持っている剣でゴブリンを切断する。

「ゴブリン4体だとレベルは上がらないのか、キリのいい感じだとあと1体ってところか、せめてレベルを1上げて帰りたいからなぁ…」

そう言い創始は奥へと進みながらなんでこんな事をすることになったのか、思い出していく。

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「義父さん、義母さん行ってきまーす」

「創始、ちょっと待て」

そう言って学校に行こうとしていた創始を義父が引き留める。

「なに?」

「嫌な予感がする、こうすればいいとは言えないが警戒しておけ」

ちゃんとした確証はないが最強とも言われていた義父の勘ならまず間違いはないだろう、そんな考えで創始は返事をする。

「分かった、義父さん」

「気をつけてね、創始」

「分かってるって、義母さん」

心配する義母に創始はそう返事をして警戒心を高めながら学校へ向かう…前に隣──幼馴染の東雲しののめ れん──の家に向かう。

「お邪魔します」

そう一言いってから今は練以外居ない家に入り階段を上る。

「練、早く起きろ」

そう言いながら布団を殴る。

「うぐっ…もう少し寝かせてくれない?」

「ダメに決まってるだろ、また時計の電池抜きやがって」

「いいでしょ、睡眠を邪魔する悪魔なんだから」

「変な言い訳しないでいいから早く着替えろ遅刻するぞ」

「は〜い」

その後も何か言っていたが、気にせずに朝ご飯を作る。

「相変わらず、美味しいね」

「お前にも料理は教えただろうに」

「あの包丁捌きは、僕に真似出来ないって」

「包丁も切り方が違っても、形は同じになるだろ、はいお茶」

「まぁ、簡単なものなら出来るようになったしいいかな、ごちそうさまでした」

食べ終わった練の食器を創始は洗う。

「よし、学校行くぞ」

洗い終わった後そう練に言いながら、今度こそ創始は学校へ向かう。

「お前、今回は何で徹夜したんだ?」

「父さんの手伝い、凄い疲れたよ」

「相変わらずだな、お前の親」

「本当だよ、僕に頼まなくてもいいだろうに、おかげで変な知識ばっかり覚えるんだから」

「成績は中の上くらいだからいいだろ」

「いつも満点ばっかりとる創始には言われたくないんだけど」

「お前も勉強したら10位前後ぐらいには入れると思うけどな」

「勉強する時間があまりないんだけどね」

そんな会話をしていると、ようやく学校──の教室──に到着する。

「あ、東雲くん」

ある女子生徒がそう発言した瞬間、練に創始以外の男子生徒による殺気のこもった視線が集まる。

そうなった原因は今声を掛けてきた女子生徒──聖泉いずみ 春香はるか──がこの学校のマドンナということもあるだろう。

「おはよう、東雲くん」

「お、おはよう、聖泉さん」

そう挨拶だけして練は逃げていく。

「あいつまた逃げやがった、ごめんな聖泉さん」

「なんで逃げるのかなぁ、神々くんもおはよう」

「おはよう、じゃあ練のとこ行くから」

そう言って、創始は春香と別れて練と話す。
その後10数分が経ち朝の会が始まる時間になる。

ガラッ
「皆座ってー」

「「「は~い」」」

担任の指示でみんなが着席する。

「ではホームルームを始めます」

そのとき教室に変な模様──魔法陣──が浮かび上がり光を放ちだした。
創始は義父の勘がした事を悟った、だが逃げる体制を作る前に光が急速に強くなり教室全体を白く埋め尽くす。

その後、教室には誰ひとり残っていなかった…。

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コメント

  • ましゃや

    普通は主人公に恋してるんじゃないの?

    2
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