新たな恋は突然に
18話──帰り道
俺は今とてもドキドキしている。何故なら、佐藤さんと一緒に帰るからだ。試合会場から最寄り駅までは1時間ちょっとある。
「翔太くん。疲れたねー」
「そうだね。練習の時以上に疲れたよ。」
「そう言えばさ、翔太くんって小学校どこだったの?」
「えっと、姫里第二小学校だよ。」
「えー! そうなの!? 隣じゃん! 私は姫里第一小学校だよ!運動会とか一緒にやってたよね?」
「え! まじ!? やってた!」
そうなのだ。何故か姫里第一小学校から歩いて1分の所に姫里第二小学校がある。隣同士なのに、学校をわけているだ。校庭が大きな門で分けられているが、運動会の時は校庭を広く使うため、門を開けて合同でやっていたのだ。しかし、それ以外はあまり接点がなく、友達が居れば多少顔見知り程度なのだ。残念ながら俺は、姫里第二小学校の人しか友達がいないので佐藤さんの事など知らなかった。
「こんな偶然あるんだね!」
佐藤さんは嬉しそうだ。
「そうだね! まあ、同じ駅だったから何となくそんな気がしてたけど。」
「えー! なら教えてくれればよかったのに!」
「いやいや、俺は姫里第一小学校に友達いないからわかんなかったよ。」
「そっかー。まあいいや! 今知れたからね! じゃあ中学校は?」
「中学校は少し遠くの所行っちゃったから多分知らない所だよ?」
「そうなのかー。中学校同じだったら運命だったのにねー。」
佐藤さんは冗談っぽく言ったが、俺は少しドキッとしてしまった。
「そ、そうだね。そろそろ乗り換えだね。」
「あー! ほんとだ。降り遅れる所だった。」
「気をつけてね。」
「はーい。」
「お! 空いてる空いてる。翔太くんこっち座ろ。」
「お、おう。」
まさか隣に座れるなんて思わなかった。電車が揺れると少し方が当たってしまう。
「翔太くんっていつも家で何してるの?」
「音楽聴いたり、ゲームしたり、あとは本も読むよ。」
「へー! 私も【トリオブラザーズ】ならやった事あるよ!」
「あー。俺もやった事あるよ。楽しいよね。」
「うんうん! 難しくて途中で諦めちゃったけどね。」
「確かにねー。あれは結構難しかった。」
「全クリ出来たの?」
「出来たよ!」
「おー! 凄いね! 攻略方法教えて欲しいなー。」
「今度教えられたら教えてあげるよ!」
「ありがとう! じゃあメール交換しよ。」
「分かった。」
こうして遂に俺は佐藤さんのメールを獲得し、駅で別れた。
「翔太くん。疲れたねー」
「そうだね。練習の時以上に疲れたよ。」
「そう言えばさ、翔太くんって小学校どこだったの?」
「えっと、姫里第二小学校だよ。」
「えー! そうなの!? 隣じゃん! 私は姫里第一小学校だよ!運動会とか一緒にやってたよね?」
「え! まじ!? やってた!」
そうなのだ。何故か姫里第一小学校から歩いて1分の所に姫里第二小学校がある。隣同士なのに、学校をわけているだ。校庭が大きな門で分けられているが、運動会の時は校庭を広く使うため、門を開けて合同でやっていたのだ。しかし、それ以外はあまり接点がなく、友達が居れば多少顔見知り程度なのだ。残念ながら俺は、姫里第二小学校の人しか友達がいないので佐藤さんの事など知らなかった。
「こんな偶然あるんだね!」
佐藤さんは嬉しそうだ。
「そうだね! まあ、同じ駅だったから何となくそんな気がしてたけど。」
「えー! なら教えてくれればよかったのに!」
「いやいや、俺は姫里第一小学校に友達いないからわかんなかったよ。」
「そっかー。まあいいや! 今知れたからね! じゃあ中学校は?」
「中学校は少し遠くの所行っちゃったから多分知らない所だよ?」
「そうなのかー。中学校同じだったら運命だったのにねー。」
佐藤さんは冗談っぽく言ったが、俺は少しドキッとしてしまった。
「そ、そうだね。そろそろ乗り換えだね。」
「あー! ほんとだ。降り遅れる所だった。」
「気をつけてね。」
「はーい。」
「お! 空いてる空いてる。翔太くんこっち座ろ。」
「お、おう。」
まさか隣に座れるなんて思わなかった。電車が揺れると少し方が当たってしまう。
「翔太くんっていつも家で何してるの?」
「音楽聴いたり、ゲームしたり、あとは本も読むよ。」
「へー! 私も【トリオブラザーズ】ならやった事あるよ!」
「あー。俺もやった事あるよ。楽しいよね。」
「うんうん! 難しくて途中で諦めちゃったけどね。」
「確かにねー。あれは結構難しかった。」
「全クリ出来たの?」
「出来たよ!」
「おー! 凄いね! 攻略方法教えて欲しいなー。」
「今度教えられたら教えてあげるよ!」
「ありがとう! じゃあメール交換しよ。」
「分かった。」
こうして遂に俺は佐藤さんのメールを獲得し、駅で別れた。
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