新たな恋は突然に

りっきー

7話──頑張れ俺!

入学してから一ヶ月が経ち、俺達も既にこの学校に慣れてきた頃だった。結局、俺と実はテニス部に入部した。シングルスで大会に出ることもあるが、2人でダブルスを組むことにした。俺も実も2人で打ち合いは出来るほどに成長した。しかしまだ体力や筋力が追いついていない。そろそろ筋トレや走り込みなども始まるようだ。女子テニス部は隣のコートでやっていてたのはなんと、佐藤さんが居たのであった。俺はそれを見た時に、とても嬉しかった。

「みのるー! 部活行こうぜー! 」
俺は最近、部活に行くのが楽しみでしょうがない。何故って?それはな、佐藤さんの上手いテニスプレーが見れるからに決まってるだろ! 

「あっ、うん。ちょっとまってー着替えないと。最近翔太くん部活に熱心だね。僕びっくりちゃったよ。」

「ま、まあな。思ったよりテニスが楽しくてな。」
これは少し、顔が引きつってしまった。

「へー!テニスは楽しいよね!僕も好きだよ!」
本当に信じてくれてそうで、なんか申し訳ない。

「おう! って早く着替えろよ! 」

「はーい。」
実が着替え終わり、俺達はコートへ向かった。今日は、サーブの練習をしてから、走り込みだそうだ。女子テニス部と練習内容が同じなので、陸上部だったことを生かして、いいところを見せたいところだな。

「翔太くん走り込みだね。僕は走るの嫌いけど、頑張ろうね! 」

「そうだな! 最低でもゴールはしようぜ! 」
そんな話をしてると、先輩がスタートの合図をした。男女一緒に走っているので、いいところを見せられる。俺はいつも通りの走りで走った。先輩方もそこそこ速いが、俺が独走している。学校の周り(500メートル)を4周なので直ぐに終わる。俺は、5分後半でゴールしたので、まあまあと言ったところだ。息を整え終わったら、実を応援してると見せかけて、佐藤さんを見ることにした。走り方が短距離の形になっているので、すぐにバテている。だが、佐藤さんがゴールしてから実が1分後にゴールした。

「実おつかれ!」
俺は水分とタオルを渡した。

「はあ はあ、翔太くん速すぎるよ。」

「いや、ちょっと遅くなってるからまだまだだよ。」
その後先輩や同級生に囲まれて、陸上部の話をさせられた。

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