姉と妹と幼なじみ

金剛大和

1プロローグ

俺には姉と妹がいる。
姉と妹は重度のブラコンである。
ブラコンが原因で俺には彼女が出来ない。
「ふぅ~どうしたもんかなぁ?」
「涼く~ん」
「うわぁっ涼子姉さんか!」
「涼く~ん悩み事?お姉ちゃんでよかったら相談にのるわよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・
いやぁ悩みの種は姉と妹だから相談できないよ。
「何でもないよ涼子姉さん」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「ななな何でもないよ涼香」
「え~お兄ちゃん悩み事?」
「ちちち違うよ!」
姉と妹は最強のブラコンだ~。
この2人に敵うやつはいないだろう。
姉と妹は俺の事を恋愛対象として見ているのか弟か兄として好きなのかわからない。
俺は姉と妹を恋愛対象として見ていない、なぜなら好きな人がいるからである。
それはお馴染みの麗香だ。
麗香は俺の事が好きなのかわからない。
俺は告白する勇気がないへなちょこだ。

プルルプルル
そんな時に携帯電話がなった。
あっ麗香じゃないかぁ!
「ハイもしもしどうした?」
「涼さぁ明日暇?」
「うんまぁ暇だけど」
「じゃあさ明日一緒に出掛けない?」
「いいよ」
「じゃあ明日の10時ね!」
「うんわかった」
「それじゃあじゃあね」
これってデートの誘い?
まじか、これは告白するチャンスなのではないか、だけど怖い。
フラれたら今まで通り接する事ができないかもしれない。
楽しみより不安が大きくなった。
次の日
「涼~!行くよ!」
「うん今行くよ!」
「ところでさどこ行くの?」
「ちょっと買い物しようかなと思って」
「そっか、行こう」
デパートに来て何買うんだろう?
「買い物に付き合ってくれたお礼にこれプレゼントね」
麗香から渡されたのは前から欲しかった帽子だった。
「まじか~ありがとー麗香」
俺だけもらって申し訳がなかったので麗香にもしてあげないと思った。
「麗香!プレゼントもらったお礼になんでもするよ」
「私も帽子がいいな」
「帽子でいいのか?」
「うん」
「わかった」
そして、帰ろうとした時に告白しかけた時、後ろから殺気を感じた。
後ろを振り向くとそこには姉と妹が隠れていた。
「ちょっとぅ!涼く~んデートはダメ!」
「お兄ちゃんダメ~!」
「うわぁうわぁっ!涼子姉さんに涼香!何してんだよ!」
これってもしかして修羅場?
ひとまず帰るしかない。
「それじゃあ帰るから麗香またな」
「うん・・・またね」
「ほら涼子姉さんに涼香もかえるよ」
修羅場はまぬがれた?
帰ってから姉と妹に説明する事になった。
俺が幼なじみの麗香の事が好きなのがバレたらヤバい事になりそうなのでなんとかごまかしたが姉と妹がどう思ってるのかわからない。
この先、前途多難である。
この時気付いていなかったが四角関係になっていた。

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