黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

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36話 これから

城を後にしたルーク達四人は今後について話し合っていた。

「剣聖か、まだ実感がわかないけどな、」

「何言ってんのよ、剣聖よ、剣聖!実感しなくてどうするのよ、」

「そうです、そうです!剣聖って凄いんですよ!」

それに、その剣、バハムートとかいったな、

「バハムートか、、」

「その剣バハムートって名前よね、バハムートって名前、、、、」

「ん?どーした?」

「バハムート、その名前はね古(いにしえ)の時代に恐れられた最強のドラゴンの名前なの、」

「最強のドラゴン、、」

「もしかしたら、関係してるかもね、」

ネネとモモの二人は何を言ってるのか分かってないような様子だったが俺とエルは何となく感じていた、俺のドラゴンとしての部分にこの剣が反応したんじゃないかと、

「これからどーするの?」

「そーだな、どーしようか、剣聖になったことで呼び出しがかかると戦いに向かわなければいけなくなったし、」

「あの、私の国に行くってのはどーする?」

「ああ、行ってみるか、、、大丈夫なのか、その、、」

「私は大丈夫、大丈夫だから、、、ルークの魔力を抑える方が大事だし、」

「そうか、、じゃあ行ってみるか、、」

エルは笑っているがやっぱりどことなく寂しそうだった。

数日後、、、俺たちはエルの生まれ故郷であるエルフの国に向かうため準備をしていた。あれからエルの様子は変わらない、俺たちにあまり気をつかわさないようにしているのかそれは分からない、しかし、エルが話してくれるまで俺は待つつもりだ、

「エルフの国にはどのくらいかかるんだ?」

「ベルスフィアからなら2日ほどかかるかな〜」

荷物を片付けながらエルはそう言った。モモはまだ寝ぼけてベット寝転がっている。ネネは一足先に朝ごはんのパンを食べていた。

「2日もかかるのですか?長いです、」

「それにエルフの国は特殊な結界によって簡単にはいけないようになっているの、場合によってはそれ以上かかるかも」

「それはどういう、、」

「エルフの国の入り口は大樹の森の中にランダムに現れるの、簡単には見つけることが出来ないようになってるの、大樹の森はすぐそこなのだけど、」

エルはまた悲しそうな顔をして俯いた。

「よし!行くか!」

俺はあえて明るく振る舞った。

「そーだね、」

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