黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

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18話 出発の朝

朝の日差しが眩しくて俺は目が覚めた。

「っ、朝か、ん?なんか手に柔らかい感触が、、、うわっ!」

いつのまにか俺の横にエルが寝ていた。俺たちがこの宿に泊まってもう何日もするが
このベットが一つしかない部屋でエルがベットで寝て俺が床に寝るという形で過ごしてきた。今まではこんなことなかったのになぜかエルが俺の布団にいたのである。

「お、おい!起きろエル!なんで俺の布団にいるんだよ!」

「ん〜むにゃむにゃ、おはよ〜ルーク、」

「おはよ〜じゃなくて、なんで俺の布団にいるのかって聞いてんだよ!」

目をこすりながらエルは起き上がった。

「いや〜なんか昨日寒かったじゃん、ふたりで布団分けてるから寒くてさ〜、ルークの布団に入ったら思ったよりルークが暖かくて〜、そのまま寝ちゃった、てへっ、」

「てへっ、じゃねーよ!全く、俺の理性が持ってよかった、」

「ん?なんか言った?」

「何にも言ってねーよ!」

そんなこんなで支度を終えて広場に向かうとトールが朝ご飯を食べていた、しかもかなりの量を、

「やあ、おはよう!二人とも、お先に頂いているよ、」

「いえ、お構いなく、」

テーブルに着くとルナが朝ご飯を持ってきた。

「おはよ〜!二人とも昨日はよく眠れた?」

「ルークがあったかくてとてもよく寝れたよ〜!」

「あらあら!」

「この!ばか!」

「もぐもぐ、ごっくん、君たち二人はそういう関係なのか?」

「ちげーよ!」

「そうなのか、とにかくパクっ、今からもぐもぐ、王国に向かうのだが、ごっくん、
移動手段はパクっ、馬車でもぐもぐ、行こうと思う、ごっくん、」

「あの〜食べるか喋るかどっちかにしてもらえます?」

「失敬、あまりにここの朝食が美味しいもので、馬車では半日ほどかかる、必要なものがあれば準備しておいてくれ、」

「分かった、エルなんか必要なものはあるか?」

「へつひなひかな〜(別にないかな〜)もぐもぐ、」

お、お前もかよ、、

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