黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

3話 創造者

「そうか俺は死んだんだ。じゃあ今のこの状況はなんなんだ?」

そう考えているその時まばゆい光が俺を包んだ。

「やあやあ、混乱しているようじゃな、まあ無理もない。いきなりこんな状況になって落ち着けなんていう方が無理な話じゃ。」

そういいながら光から白髪のじいさんが現れた。

「あんたはいったい?」

「わしはこの世界の創造者、つまり神と言われる存在じゃ。」

「神様ってことか?」

「そうじゃ、お前さんが今いるこの世界は前いた世界とは違う世界、つまり異世界ということになる。わしはこの二つの世界を作ってから均衡を保つため異なった世界どうしで絶命した生命の魂を入れ替えるようなことを行っておる。そうしないと魂の数が足らんくなるからの、お前さんが元の世界で死んだ瞬間にこっちの世界でドラゴンが誕生した、その結果が今のこの状況じゃ。」

「つまり俺はドラゴンに転生したということなのか?」

「簡単に言えばそうなるの~」

「そんな数えきれないほどの魂の入れ替えを行っている神様がなんでわざわざ俺のところにきたんだ?」

「それはの~、なぜか分からんのじゃが、お前さんには前の世界の記憶が残っておるのじゃ、」


「それは何かおかしいことなのか?」

「お前さんは赤ん坊の時にその前の記憶は残っとったか?」

「それは、、」

「つまり記憶が残っているのは異例のことなのじゃよ、しかもドラゴンに転生したものに異例なことが起きればそれはわしだって少しは焦るものじゃ」

「なんか記憶が残ってたらまずいものなのか」

「まあ~万が一の話なんじゃが、前の世界で悪いことなどを行っていた輩が転生していたら記憶が残っていることによってこの世界で破壊行動をしでかさないか確認にきたのじゃ」

「なるほどな、確かにそれは大変だ。そういえばドラゴンってそんなに強いのか?」

「何を言っておる。ドラゴンなんてこの世界に10頭もいない希少な存在で最強の種族じゃ。」

「そ、そうなのか?」

「そうじゃ、じゃからどのような魂がドラゴンの中に転生したのか確認にきたのじゃ。
まあよかったわい、善良そうな魂で、心配して損したわい。」

「そんじゃもうそろそろ帰るわい」

「え、おいまだ聞きたいことがあるんだが」

「またの~」

そういって光の中に神と名乗るじいさんは消えていった。

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