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Regulus

有賀尋

Vega and Altair

笹の葉さらさら
軒端に揺れる
お星様きらきら
金銀繋ご

今日は七夕。
一年に一度、織姫と彦星が出会う日。
そんな日に、僕はRegulusの皆と、遠野君と星を見に遥の運転する車で向かった。

「しかしお前がそんなこと言うなんて思いもしなかったよ」
「そう?」
「そうじゃない?星が見たいーなんてさ」
「だって東京じゃ綺麗に見れないでしょ?だからいいかなって」

きっかけは少し前に溯る。

午前中に打ち合わせを終えて、テレビを見ていた時の事だ。関東はどうやら雨が降るようで、天の川を見ることはできないらしい。

「...そっか、七夕か...」
「今日だっけ?」
「志輝いつも書くこと同じだったよな」
「なんて書いてたんすか?」
『慶が早く目覚めますように』

遥と由真が声を揃えて言った。
...ってその前に!

「なんで知ってるの!?」
「だって事故からずーっと同じ事書いてたし、たまたま見えただけだし」
「...先輩らしーっつーかなんつーか」

他の人達が僕の短冊の話題で盛り上がっているのを他所に、僕はふとスマホをチェックした。
すると、天の川の写真が上がっていて、本物を見たくなった。

「...ねぇ、天の川見に行かない?」
「...唐突だな」
「いいじゃん、見に行きたい!みんなで行こうよ!」
「あ、じゃあ叶多連れてっていいっすか?いつか星空を撮りたいって言ってたんで!」
「しゃーねーなー、付き合ってやるか、由真はどうする?」
「付き合うしかないじゃん。仕方ないなー」

という次第。
遥が車を出してくれると言ってくれたし、どうせならそこの近くで1泊しようということになり、一旦解散した後に準備をして由真の家に向かった。
ユキとテルは由真の家でお留守番だ。
全員集合してから、車に乗る。6人乗れる広い車に変えたらしい。
運転席に遥、助手席に由真、2列目に僕と慶、3列目に真修と遠野君が乗る。
そして今は高速を走っている最中だ。

「そういや、遠野静かじゃね?」
「朝早い撮影だったから寝てる」

そう言われて後ろを見ると、真修と手を繋いで寄りかかって寝ていた。
事務所が変わってからというもの、僕達以外にも仕事が入るようになったらしく、忙しいみたい。それでも僕達の撮影には必ずチーフで入ってくれている。

「最近忙しいって言ってるけどすげー楽しそうでさ」
「へぇ、社長分かってんじゃん?」
「...まぁ、兄貴だからな」
「楽しいのはいい事だよ!」
「そういえば、今度は5人の写真集出すって、社長が」

そんな会話をしつつ、到着して、最初にホテルにチェックインしてしまう。その方があとあと楽だ。
遠野君は少し眠たそうでまだ時間もあったし、少し寝せておくことにした。真修は遠野君と一緒にいると言ってそのまま部屋で寝ている。
僕達はと言うと、「せっかく来たんだし観光しよう」という慶の提案により4人で観光中だ。
温泉街で足湯に入ってみたり、お土産を買ったりと普段できないことをやった。
ホテルに戻ると真修と遠野君は起きていた。暗くなってからもう一度車に乗って少し小高いところに向かう。
目的地に着くと、そこには街灯もなく、星を見るには絶好の場所だった。
車を降りて空を見上げる。
そこには無数の細かな星が作り上げる天の川と、はくちょう座、こと座、わし座がはっきりと見えた。

「わぁ...!すごい綺麗...!」
「おぉー、これは確かに東京じゃ見れねぇな」
「はっきり見えるね」
「...こんなに綺麗だったのか...」
「なぁ、どれがどれ?」
「えっとね...あそこにあるのがはくちょう座で...」

プラネタリウムで見るよりもよっぽど綺麗な星空をずっと眺めていた。
遠野君はカメラで撮影していたみたいであとから見せてもらうとすごく綺麗に撮れていた。
ホテルに戻って部屋に戻ると、慶は徐に詩を書いていた。きっと次の曲でも浮かんだのかな。
かく言う僕も何となく曲を作りたくなって曲を作った。

—たった一度だけ会えるなら
    その時間は一度きりのもので
    会いたいと願う僕は
    また君にあの場所で会えるだろうか

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