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Regulus

有賀尋

Staff officer under the relationship

どうしてこの写真集の発売の順番が俺が最後になったのか。

理由は簡単、じゃんけんで勝ち進んだからである。
じゃんけんの勝ち進みで、負けた人から順番が決まって行った。ということはお察しだ。
とかいう俺はどの路線で攻めるかが問題。由真に提案されたのは、

「女っ気ないんだし、女性侍らせたら?」

と。

「アホか、俺がお前以外に興味が無いことを知ってて言うのかそれ。っつか、お前と路線被るだろ」
「だよね、知ってる」
「何を撮るかなぁ...」
「...ねぇ、遥、また最近筋肉ついた?」

俺の胡座の上にすっぽり収まっている由真が俺の腕を撫でながらいった。そう、最近ロイの運動がてら自分のトレーニングも再開した。空き時間にジムに行ったり、ロイやローエン達とトレーニングをしたり、最近 はスパーリングもしている。

「あー、まぁな」
「じゃあそれにしよ、トレーニングの風景」
「変わらねぇだろ、偶にSNSに上げてるし。誰得だよ」
「でも筋肉美は遥にしか出せないよ」

...というわけで、俺はジムでの筋トレ、スタジオでのドラム、愛犬達とのトレーニング風景を撮ることになった。フードを被って薄暗い橋の下でキメた写真は仲間内では好評だった。そして、大体は上裸にパーカー。
由真曰く、

「遥がやるとエロいしなんかかっこいい」

と、褒めてるのか貶してるのか分からない評価をもらった。

最近やり始めたスパーリングも撮ってもらって、なかなか凄い写真が撮れていた。表紙はフードで顔を半分隠した俺の顔のアップだ。全体的にカラーの写真を少なくして、モノクロ多めにすることでかっこよさは増しただろう。

タイトルは「Haru」。いい題名が思いつかず、じゃあ自分の名前にしてしまえという安易な考えだ。由真には「もっと凝ったら?」と言われたが生憎俺にはそういうセンスは皆無だし、決めてもらおうかとも思ったが手を貸さないだろうなということは知っていたので、無難に名前にした。

発売初日、飛ぶようにして売れた写真集は、今回ばかりは女性人気だった。それはどう考えても上裸にパーカーを羽織って肌見せが多かったからだと思う。

女性ファンが更に増えた事と、俺の写真集発売を祝ってくれた男性ファンからプロテインやらランシュ、ジャージのプレゼントが増えたのは余談だ。

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