5回目の転生でやっと村人に

ノベルバユーザー264123

1章〜とりあえず農業する〜

「村人って何するんだろう?」

そう俺は思い始めた。
スリルやピンチを味わいたい。その一心で弱い村人になったが、スリルやピンチがそう簡単に来るわけでわないのだ。スリルやピンチが来るまで待つのは、とてもつまらない。

「よし!なんか作ろう!」

あまりにも暇なので、王道とも言える農業をしたいと思う。

「じゃあまずは、土地作りからか。」

俺は作るなら最高のものがいいので、汗水たらして何日も何日も耕した。そしてついに、最高の状態の畑ができた!

「ふぅ。やっと終わった。体を動かしてなにかするのもいいもんだな。」

4回目の転生で王様だったこともあり、動いていなかったので、筋肉痛がひどい。ので、ちょっと魔法を使った。ちょっとだからね、8割だけだからね。魔法補助したけど2割頑張ったから。うん、これでよし!
次は種まき。昔の伝手を利用して。様々なところから種を取り寄せた。

「うん、これで準備はできたな。あ、そうだあれしよっと!」

あれとはこれである。
【シード・ライフ】
これで種がすごいことになっているであろう。収穫が楽しみだ!

「よーし最後は水やりをしよう。」

さすがにこの神殿5個分の土地に手作業で水をまくのは、きついので。
【ウォーター・バースト】
うん、これくらいいいよね?
魔法なんてちょっとしたのは誰でも使えるんだから。別に村人が使ってもおかしくないでしょ?まぁ【シード・ライフ】とかは魔法使い以上じゃないと使えないけど…うん!細かい事は気にしない!

「うー。遅いな、ちょっと早めるか。」

俺は短気なのである。1時間待ったのに、なぜまだ生えてこない。おかしい。緊急なのだから魔法を使ってもいいよな?
【ハーベスト・クイック】
これで10年ぐらい早まったはず。あれ?植物が枯れてる?なんで?まぁいいや、魔法を使おう。「緊急」だからいいよね?ね?
【タイム・バック】
これでいい感じまで調整して…

「よし、できた!!どれもこれも美味しそう!汗水たらして作ったものは違うなー」 

では、早速実食である。ちょうどあったりんごを手に取りまるかじりする。もぐもぐ、もぐもぐ、ごっくん。

「ん?なんか変な味がする。」

りんごの色は良かったはず、腐ってる感じもしなかった。どういうことだ?かじったりんごをよく見る。

「何じゃこりゃ!ど、どういうことだ?」

なんとりんごが黒いのである。皮はあの真っ赤なりんごなのだが、中身が

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