What should I do?
ep.9
「よし、春デザートだ!!」
「氷真もデザート好きなの?」
「デザート好きなのは女ばっかじゃないぞ!
男で甘党なんてどれだけいると思ってんだよ。
人気の店なんて大抵女子受け狙いで男が入りにくい感じにしやがる。
まぁ食いたきゃ入るけど」
デザートのページをスライドしながら愚痴る氷真に同意するかのように頷き嬉しそうに一緒に見る春。
甘党好きの男がいなかったのか、馬鹿にされたのか?
「へぇ~、春は好きなイメージあるけど氷真が甘党だったとは、可愛い一面あんじゃん。
暴力的な一面とのギャップもぇ「そうか、手加減してやった一発は効果無かったみたいだし、少し本気を」すみませんでした!!」
テーブルに頭を着けて謝罪する。
「Mだと思ってたが、ドMなのか?
自ら殴られたいとは、変態だな」
「いやー、そんなつもりで言ったつもりは」
「春、榮?」
「ドMだね(ドMだろ)」
冷めた目で同意した二人に新たな扉を開けた悠…
「いやいや俺Mじゃないから、新たな扉なんて開かんでいい!!」
自分自身にSと言い聞かせて頷く悠人に、笑う俺達。
どう考えても悠人はMしか有り得ないと悠人以外は言い切るだろう。
あんだけ俺に言われてまだ言える事がMである証明だろう。
「氷真が逆にドSだからね、少し優しくしたら?」
「悠人次第だろ?
あいつ一言余計な事言わなければいいだけだろ」
それはきっと無理だと分かっている。
悠人の性格上、思った事をそのまま口にしてしまう素直な性格が仇になっている。
「無理だ」
「手加減してあげて」
その春の言葉に仕方無いかと分かったと伝えた。
「僕クレームブリュレにするけど、氷真は何にする?」
そうメニューを見ながら目を輝かせる春に、俺はやっぱりこれだろうとぽちっと押した。
「少し食べる?」
「いいの!!
食べる~」
きらきらさせて嬉しそうに頷く春に、交換しようと言う話になった。
「榮も食べるか?」
そう聞くと首を横に振っていいと言った。
甘いのは苦手らしい。
「俺には?」
「あげるわけないだろ」
「…ですよね」
落ち込み悠人に、春が優しくあげると言うので嬉しそうに頭を撫でていた。
「本当に春は良い子だな~!
誰かさんとは違い」
「お前に優しくする意味が俺には無いからな。
冷淡だろうが無慈悲だろうが悪魔だろうがどうとでも思え。
お前にどう思われても平気だし」
ふんっとそっぽを向いて厨房の方へ目をやる。
「…冗談じゃ無かったのか?
本気なら俺がめっちゃ傷付くって」
胸を掴み落ち込む悠人。
そんな姿にふっと笑ってやった。
「もうそろそろかな?」
「そうだね!」
俺はフォークで春はスプーンを持って待つ。
「何で笑った?
えっ冗談、本気、どっち!?」
席から立ち上がり聞く悠人だったが
「お待たせしました。
クレームブリュレとショートケーキをお持ちしました」
届いたデザートに俺達は食い出した。
美味しそうに食べる俺達を見て諦める悠人。
「氷真、可愛い」
そう呟く榮の言葉は、隣に居た悠人しか聞こえていなく驚いて横を向いていた。
「名前間違えたか?」
「ん?可愛いと思うけど?」
眼科行けと言う悠人に榮は視力はいいから大丈夫だと、何の話してるのか不明だ。
「はい、氷真」
スプーンを出す春に躊躇無くぱくりと食べた。
滑らかなカスタードで口に入れると溶けるように一瞬で無くなり、パリッと割れたカラメルが口の中に広がりカスタードの後味にマッチしている。
クレームブリュレ、めちゃ旨い!
「春も」
変わりにショートケーキをフォークで一口大に切り分けて春の口前に出した。
「ありがとう」
ぱくっと食べる。
柔らかなスポンジにふわふわの生クリーム、甘酸っぱい苺がとても合う。
頬に手を当て美味しそうに食べる春の姿に周りの男子は頬を染めながら惚けている。
逆に氷真は羨ましげに睨まれるが、ケーキに夢中でどうでもいい。
「食べたら皆で大浴場だ!!」
もうすぐ終わってしまう、その瞬間に悠人の口から出た言葉にフォークが止まった。
「おし、誰の息子が一番でかいか見ものだな」
にやにやする悠人を気持ち悪がられるがそれには気にもしないようだ。
「俺のイチ○ツを見るがいい~」
「俺パス。
大浴場は苦手なんで」
最後の大きめのケーキを一口で食べた。
「ふっ、お前…小さいんだろ」
「…そう言う事で、三人でごゆっくりと」
席から一人立ち上がり、手を振り颯爽と食堂を出た。
大浴場なんて絶対無理。
眼鏡外してバレないように鬘&コンタクト外さず入るなんて灼熱地獄だ。
部屋の浴室でも十分足を伸ばせる程広かったし、榮にバレないように早く入ろ。
「そんなに嫌なのか…。
氷真って恥ずかしがり屋だったとは。
これはいつか見ないといけないな」
そう悪い顔になる悠人に
「殴られるよ」
「たぶん、本気でやられるかも」
春と榮の忠告に、やられてばかりでし返したい気持ちと、遣り返される痛さで、やるかやらないか頭を抱えて悩む悠人だった。
次回、8月2日投稿予定
(後回しにしてしまいそうなので、期限決めました。
過ぎたら申し訳ございません!)
「氷真もデザート好きなの?」
「デザート好きなのは女ばっかじゃないぞ!
男で甘党なんてどれだけいると思ってんだよ。
人気の店なんて大抵女子受け狙いで男が入りにくい感じにしやがる。
まぁ食いたきゃ入るけど」
デザートのページをスライドしながら愚痴る氷真に同意するかのように頷き嬉しそうに一緒に見る春。
甘党好きの男がいなかったのか、馬鹿にされたのか?
「へぇ~、春は好きなイメージあるけど氷真が甘党だったとは、可愛い一面あんじゃん。
暴力的な一面とのギャップもぇ「そうか、手加減してやった一発は効果無かったみたいだし、少し本気を」すみませんでした!!」
テーブルに頭を着けて謝罪する。
「Mだと思ってたが、ドMなのか?
自ら殴られたいとは、変態だな」
「いやー、そんなつもりで言ったつもりは」
「春、榮?」
「ドMだね(ドMだろ)」
冷めた目で同意した二人に新たな扉を開けた悠…
「いやいや俺Mじゃないから、新たな扉なんて開かんでいい!!」
自分自身にSと言い聞かせて頷く悠人に、笑う俺達。
どう考えても悠人はMしか有り得ないと悠人以外は言い切るだろう。
あんだけ俺に言われてまだ言える事がMである証明だろう。
「氷真が逆にドSだからね、少し優しくしたら?」
「悠人次第だろ?
あいつ一言余計な事言わなければいいだけだろ」
それはきっと無理だと分かっている。
悠人の性格上、思った事をそのまま口にしてしまう素直な性格が仇になっている。
「無理だ」
「手加減してあげて」
その春の言葉に仕方無いかと分かったと伝えた。
「僕クレームブリュレにするけど、氷真は何にする?」
そうメニューを見ながら目を輝かせる春に、俺はやっぱりこれだろうとぽちっと押した。
「少し食べる?」
「いいの!!
食べる~」
きらきらさせて嬉しそうに頷く春に、交換しようと言う話になった。
「榮も食べるか?」
そう聞くと首を横に振っていいと言った。
甘いのは苦手らしい。
「俺には?」
「あげるわけないだろ」
「…ですよね」
落ち込み悠人に、春が優しくあげると言うので嬉しそうに頭を撫でていた。
「本当に春は良い子だな~!
誰かさんとは違い」
「お前に優しくする意味が俺には無いからな。
冷淡だろうが無慈悲だろうが悪魔だろうがどうとでも思え。
お前にどう思われても平気だし」
ふんっとそっぽを向いて厨房の方へ目をやる。
「…冗談じゃ無かったのか?
本気なら俺がめっちゃ傷付くって」
胸を掴み落ち込む悠人。
そんな姿にふっと笑ってやった。
「もうそろそろかな?」
「そうだね!」
俺はフォークで春はスプーンを持って待つ。
「何で笑った?
えっ冗談、本気、どっち!?」
席から立ち上がり聞く悠人だったが
「お待たせしました。
クレームブリュレとショートケーキをお持ちしました」
届いたデザートに俺達は食い出した。
美味しそうに食べる俺達を見て諦める悠人。
「氷真、可愛い」
そう呟く榮の言葉は、隣に居た悠人しか聞こえていなく驚いて横を向いていた。
「名前間違えたか?」
「ん?可愛いと思うけど?」
眼科行けと言う悠人に榮は視力はいいから大丈夫だと、何の話してるのか不明だ。
「はい、氷真」
スプーンを出す春に躊躇無くぱくりと食べた。
滑らかなカスタードで口に入れると溶けるように一瞬で無くなり、パリッと割れたカラメルが口の中に広がりカスタードの後味にマッチしている。
クレームブリュレ、めちゃ旨い!
「春も」
変わりにショートケーキをフォークで一口大に切り分けて春の口前に出した。
「ありがとう」
ぱくっと食べる。
柔らかなスポンジにふわふわの生クリーム、甘酸っぱい苺がとても合う。
頬に手を当て美味しそうに食べる春の姿に周りの男子は頬を染めながら惚けている。
逆に氷真は羨ましげに睨まれるが、ケーキに夢中でどうでもいい。
「食べたら皆で大浴場だ!!」
もうすぐ終わってしまう、その瞬間に悠人の口から出た言葉にフォークが止まった。
「おし、誰の息子が一番でかいか見ものだな」
にやにやする悠人を気持ち悪がられるがそれには気にもしないようだ。
「俺のイチ○ツを見るがいい~」
「俺パス。
大浴場は苦手なんで」
最後の大きめのケーキを一口で食べた。
「ふっ、お前…小さいんだろ」
「…そう言う事で、三人でごゆっくりと」
席から一人立ち上がり、手を振り颯爽と食堂を出た。
大浴場なんて絶対無理。
眼鏡外してバレないように鬘&コンタクト外さず入るなんて灼熱地獄だ。
部屋の浴室でも十分足を伸ばせる程広かったし、榮にバレないように早く入ろ。
「そんなに嫌なのか…。
氷真って恥ずかしがり屋だったとは。
これはいつか見ないといけないな」
そう悪い顔になる悠人に
「殴られるよ」
「たぶん、本気でやられるかも」
春と榮の忠告に、やられてばかりでし返したい気持ちと、遣り返される痛さで、やるかやらないか頭を抱えて悩む悠人だった。
次回、8月2日投稿予定
(後回しにしてしまいそうなので、期限決めました。
過ぎたら申し訳ございません!)
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