チート×異世界転移=最強・・・?

あるみん

第4話 初めての戦闘

気がつくと、俺達は森の中にいた。
俺は植物の知識はないが、少なくとも地球では見たことがない植物の森だった。

「本当に異世界に来たのか...!」
「うん!やばいどうしよう!すごくワクワクするよ!」

俺達は、憧れていた異世界転移をすることが出来て、テンションがかなり上がっていた。
なので、すぐ後ろにいた狼の魔物にも気づけずにいた...

そして... 俺達は...狼たちに襲われて死んだー



俺達は気がつくと、また天界にいた。目の前には、異世界に転移してくれた天使。
そして、足元には魔法陣。
突然、魔法陣から光が発生し、俺達の視界は再び真っ白に染まった。


気がつくと、俺達はやはり見たことがない植物の森にいた。
俺達は混乱していた。死んだと思ったら、また異世界に転移されたのだ。
妙だ。前にもこんなことがあった。あれは確か...
思い出した。天使に襲われた時だ。あの時も似たような状況に陥った。

この謎の現象は、俺達が死んだ時に起こる。そして、時間が巻き戻ったかのようになる...ということは、そういうことだろう。勝も同じ結論に至ったのか、こちらを見ている。

「圭吾、これどう思う?僕はもう結論に至ったんだけど...」
「ああ、俺もだ。つまり...」
「「俺(僕)達が死んだら時間が戻って、俺(僕)達が死んだことが無かったことになる。そして、死ぬことを防ぐことが出来る。」」

やはり同じ結論だったらしい。
だがおかしい。少なくとも、神様はこんなチート能力を与えてくれた、ということは記憶にない。
第一、神様から能力を貰う前の天使との戦闘でも、この能力は発動していた。
謎が深まるばかりだ。

そして、俺達はこの能力が発動した理由を思い出した。後ろを振り返ると、そこには狼の魔物がいた...!

「勝!」
「うん!圭吾!戦闘準備をしよう!」

戦闘経験なんて無かった。そりゃあそうだろう。地球では高校生だったのだ。
だが、戦うしか無かった。戦って、生き残るしか道はない。

しかし、戦いには慣れていないのにも関わらず、何をどうすべきかということが自然と分かった。
そう、加護のおかげだ。加護のおかげで、俺達はその狼の魔物と普通に戦うことが出来た。

当然武器などは何も持っていない。
勝もそうだが、前衛である圭吾にとって武器がないのは攻撃手段がないことと同じだった。
だが、武器がなくても加護持ちである。余裕で勝つことが出来た。

そして俺達は、初めてこの世界で魔物を倒すことに成功した。

「うわぁ、怖かったぁ。けど、思ったよりも余裕で勝てちゃったね。こんな奴に殺されたのか...いや、殺されてはいないのか?わかんないや...」
「ああ、だがとりあえず、近くに街とか村とかはないのか?そこでまずは情報収集をしなければ。」
「うん、それじゃあまず道を探そうか。」

そして俺達が道を探して歩くこと30分、ついに道を見つけた

「やったー!やっとあったよー。」
「よし。じゃあどっちに行く?」
「こっちがいいかなー。坂道嫌だし。」
「なんだよその理由...まぁいいか。確かに坂道を登るのは嫌だな。」

そして道沿いに歩くこと10分程度。
ついに街を見つけた。

「やったぁ!遂にあったよ!とりあえず宿屋的な所に行ってみない?」
「ああ、そうしよう。今日は疲れたからな。」

そんな会話をしながら、街に入ろうとすると、門を守っている門番に声をかけられた。

「お前ら...見ない顔だが、身分証明書になるようなものは持っているか?」
なるほど、街に入るには身分証明書が必要なのか...
「残念ながら持ってない。持ってない場合はどうしたらいいんだ?」
俺はとりあえず門番に聞いてみた。
「持ってない場合は、1人大銅貨1枚で通れるぞ。」
なるほど。持っていないとお金を取られるのか。これは作っておくべきだな。

とりあえず俺達は門番に礼を言い、大銅貨2枚を払った。
ちなみにお金は、あとからでてきた温厚そうな天使から、金貨30枚ほどを貰っているので問題ない。お金の価値は、
銅貨1枚→日本で言う10円程度ということが分かっている。また、
銅貨10枚→大銅貨1枚
大銅貨10枚→銀貨1枚
銀貨10枚→大銀貨1枚
大銀貨10枚→金貨1枚
金貨10枚→白銀貨1枚

となっている。
そして俺達は、異世界に来て初の街に足を踏み入れた...

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