異世界に吹っ飛ばされたコミュ障くんの末路

オンドゥルの剣崎

注射って怖いよね[現代編]

「太郎、大丈夫?」
「ええ…少し体が痺れてますけど…」
「そいつは結構」
体の痛みも引いてきて、特訓再開である。

「さてと太郎の魔力がどれくらいあるか確かめないと。持ってる魔力は個人差があるからね〜」
「個人差か……」
そういえば神さんもそんなこと言ってたな。

「じゃあ測るからを出してくれる?」
「はーい…」
前髪をあげておでこを露出させる。
そこにソルシエールの手が置かれ、おでこに白の魔法陣が出来上がる。
なんというかこう…とても恥ずかしい。

「どれくらいかな?━━━━え!?」
「ふぇ?」
「痛っ!」
跳ね返されるようにソルシエールの手が引っ込む。
「…だいじょぶ?」
「ええ…なんとか、それより太郎!あなたすごいわよ!」
「なに…が?」
「魔力の量よ!ほとんどの人は平均で5000mg持ってるけど、太郎の場合は少なくとも1000000000mg以上は持ってるのよ!非常識よ!
あ!ちなみにmgってのは魔力を表す単位のことよ」

……ソルシエールがなにを言ってるのか全然わかんねぇ

「えと…バカでもわかるよに…要約してくれる?」
「つまり!その気になれば国一つ滅ぼせるほどの力よ」
「ハッ!?」
いや〜神さんから少し聞いてたけど、まさかそれほどまでとは…恐ろし〜

とゆうか横からソルシエールがジト目でめちゃくちゃ見てくるんですけど…
なんか凄く怖いんですけど…!
「……えと、顔になんかついてる?」
「やらないでよね!」
「は?なにを……?」
「国とか人とからないでよね!!」
「やらないよ!?言い方に悪意があるだろ!」
もしなんかの弾みで魔法が発動。
国や多くの人々が滅びました。
そんなことしたら絶対に死刑はまぬがれない。
「まあそうよねぇ。ライトもまともに出来ない人が、攻撃魔法を放てるわけないか」

ぐすん…(;ω;`)
悪かったな!魔法の才能がなくて……
くそ〜絶対見返してやる…!

「あそうだ!ねぇ太郎!これから王都に買い物に行くんだけど。ついでに用があるから一緒について来てくれる?」
「え?あ…はい」
「じゃ、お昼ご飯食べたら馬車に乗って行くわよ!それまで修行頑張って!」
「うぅ…わかりました…」

太郎はまだ魔力の調整がままならない。
魔法を放てば痛みが返ってくるし、正直やりたくない。
みんなも経験したことがあるだろう。
病院で注射を打たれる前にお医者さんが注射器を準備し、看護婦がゴムを自分の腕に巻きつけてる時のあの怖さ。
今の太郎の心境がそれである。

しかし自分がやらなきゃいけないこと。
心からやりたい事。それをやっと見つけたんだ。

ここでめげてどうするんだ俺!
しゃあ、やってやる!

「ライト!」
パチッ
「ギャァアアアアアア!!」

先が思いやられると感じた太郎であった。


「異世界に吹っ飛ばされたコミュ障くんの末路」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • 緑色の無糖

    mg
    ミリグラム
    マナグラム
    マジックグラム
    マソグラム
    マゴ
    マガ
    マギ

    0
コメントを書く