異世界に吹っ飛ばされたコミュ障くんの末路

オンドゥルの剣崎

お前はいいよなぁ…どうせ俺なんか………[現代編]

『オワタ…』
佐藤 太郎は窮地きゅうちに立たされていた。
部屋の隅にあるベットの上に太郎の姿があった。
顔を枕にうずくまり、脳をフル回転して考える。
『免許ってなんの免許だ?そもそもこの世界に免許というものは本当にあるのだろうか?クソッ!あのジジイ…もうちょっと詳しく説明しろよ!アバウト過ぎんだろ!
そんな事よりどうやって聞こう…大体生まれこのかた女子と一切関わりの無かった俺に超美少女のソルシエールに話しかけられるのか?…………………………………………無理だな!!』

こうゆう時に直面した時は、何を考えたっても無駄なのだ。最終的に行動に移さなければならない。
でもそれが怖い!だからこそ考えて時間稼ぎをする。俺の悪い癖だ。

コンコン
ビクッ ︎
「太郎〜晩御飯出来たけど食べる?」
「…………………………………ぉぅ」
「じゃあ、下で待ってるね」
な、なんだ…ノックの音か…驚かせやがって。ふぅ………
ちなみに俺の部屋は二階にある。
ベットの横にある壁には、壁の8割をしめめる大きな窓があるから、ちょっとは眺めがいい。
マンションの最上階に住んでた俺には、ちと物足りないが…

ってこんな話してる場合じゃねぇ!
さっさと一階に降りよ。




数分後

佐藤は晩御飯を食べていた。
向かいにはソルシエールが座っており二人共黙ったまま沈黙の時間が続く。

『ど、どど、どどど、ど!どうしよう!!
なんて聞こうかなぁ…「今日も今日とていい天気だね」?却下。アホか!もう夜だってーの!!「免許ってどう取るの?」?却下!唐突過ぎてソルシエールが困っちゃうよ!はぁ…マジでどうしよう…
あ〜クソッ!こうなりゃヤケクソだ!
人生行き当たりバッタリで生きてきた中でつちかった、「失敗したらその時の俺に任せる」の精神でいく!!』

佐藤は心の中で深呼吸し、自分を落ち着かせる。
『よし、今がチャンスだ!今の俺は負ける気がしねぇぇぇぇぇぇぇぇっ ︎』

「ぁ、あの───」
「ねえねえ」
「へ?」
勇気を振り絞ってたずねた佐藤だったが、運がいいのやら悪いのやら…
偶然、超タイミングよく問いかけたソルシエールによってすぐに打ち砕かれた。
俺…運悪過ぎだろ…

「さっきから元気ないみたいだけど、もしかして私の料理…不味い?」
どうやらテンパり過ぎて勘違いされてしまったようだ。
「ぃゃ…全然…不味くないよ………」
「そう、よかった」

美味しいよ

その言葉を後に付け加えるだけで人はどれだけ喜ぶだろうか。
言いたいけど、言えない。
口が開いてくれない。
俺が喋れなくなった時
『言えばいいだけの事だ』とよく母親に言われた。
『コミュ力を高めろ』と大人はよく言う。でも、大人はコミュ力を高める方法をこれっぽっちも教えてくれない。
大人はいつもいつも口だけだ。大人はきたない。

いつもなんだ。ちょっとした事ですぐ脳内反省会が始まり、誰かを攻めつづける。
そんな事を毎日頭の中で行い、そうしなければ生きていけない俺が、
すごくみじめで、ちっぽけで…
泣きたくなってくる。


俺は涙が流れぬよう、踏ん張って
固く閉ざされた口の中にスープを流し込んだ。





佐藤が飯を食うために一階に移動するだけで900文字くらい使ってしまいました。
話が全然進まなくてすみません。
少し勉強しないとだめかなぁ…
作者からの反省のメッセージ




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