異世界に吹っ飛ばされたコミュ障くんの末路

オンドゥルの剣崎

謎の女の子[現代編]

ここに居てもしょうがないので、とりあえず歩く事にした。
幸い道みたいなのがあったので、それに沿って歩いていれば なんとかなるだろと思った。だが現実はそんなに甘くなく、歩いても歩いても同じ景色が続いているだけだった。

流石に飽きてきて、少し休もうと近くの木の根元に腰をかけた時
「ねぇ…」
と声をかけられた。ビックリして声のした方を見ると、俺と同じくらいの年齢だろうか。 銀髪でミディアムヘアの女の子だった。
「こんな所で何してるの?」
「え!?あ、えっと、その…」
自分でも気持ち悪いと思うほどの裏返った声だった。
女の子に話しかけられるのは、なん年ぶりだろうか。全く言葉が出てこない…
どうしよう、俺はこの世界の常識や憲法、法律などは1つも知らない。
それに、「違う世界から来た」なんて言っても信じてもらえないだろうし。
こんな時に役に立つ言葉、何か無いのか?


あっ、あった 役に立つ言葉。この質問を一気に解決する言葉。それは…
「実は...記憶喪失……みたいなんだ…」
ギリギリ聞こえるくらいの声しか出なかった。
女の子は当然驚いている。
「嘘!?記憶喪失?本当に!?」
俺は頷いた。
「自分の名前はわかる?」
「さ、佐藤…太郎……です」
「砂糖?変な名前ね」
ちゃいます、佐藤です。
「私は名前はソルシエール。こう見えても魔法使いなのよ」
魔法か、この世界には魔法があるのか。
「それよりあなた、自分の帰る家とか覚えている?」
横に首を振った。
するとソルシエールは「んー」と難しい顔をして。
「しょうがないわね、このまま置いていくのも可哀想だし。どうせそんな感じだとお金も持ってないでしょう?」
俺は頷いた。この世界では元の世界のお金は使えなさそうだし。
「じゃあ、特別に私の家に泊めさしてあげる。悪い話じゃ無いでしょ?」
マジか!?こんな都合のいい話はこの先  生きていく中で絶対に無いだろ。このチャンス無駄には出来ない!
「はい…お言葉に…甘えさしていただきます…」
よっしゃー!ちゃんと言えたー!コミュ障の俺がこんな事を言うなんて思ってもいなかったよ!一歩前進したな。

そうして俺はソルシエールに。「付いてきて」と言われて歩いていると、白くてデッカい石みたいなのが ふわふわ浮かんでいる所に着いた。
「これはが何かわかる?」
とソルシエールが聞いてきた、当然わかるはずが無い。俺は横に首を振った。
「これはね人間界と魔界を繋ぐ為にある魔法石なの。見てればわかるわ」
そう言ってソルシエールは魔法を唱えた。
なんて言ってるかは聞き取れなかったが、詠唱を終えると魔法石が発光して目の前に、大きな光の輪が広がった。
すると、ソルシエールがその輪の中に入っていった。
え〜この中にに入るの?やだな〜死んだりしないよね?
そう考えてるとソルシエールが顔を輪から出して
「何してるの?早く入りなさい」
と言ってきた。仕方ない、意を決して中に入るとそこには、
青く広がる空  澄んだ空気 そしてたくさんの人がいた。もちろん生きてます。 
それは元いた世界とあまり変わっていなかった。変わってる所といえばビルは立ってなく、ほとんど木造の建物だったり 屋台で店を出してたり、良くアニメで見る異世界と同じだった。
ウソーン、さっきまで居た所 魔界だったの!?思わず冷やし土下座をする所だった。

その後俺はソルシエールに誘われて馬車に乗る事になった。ここから家が遠いらしい。馬車でゆらゆら揺れている内に大きなあくびをしてしまい、そのまま寝てしまった。

「異世界に吹っ飛ばされたコミュ障くんの末路」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く