僕は君の隣を行くだろう

ヤッスー

悪夢の始まり

「着いたー!」
港から船で10時間。僕たちは今、ある無人島に来ていた、いや正確には無人島だったというべきか。なぜならこの島には今から僕たち千人が住むのだから。この島の名前は遊戯島。日本有数の大富豪が買い取り改造した島だ。この島は学校もコンビニも娯楽も全て揃っている。僕たちはこの島の最初の移住者として選ばれてここに来た。家族と会えなくなるのは寂しいがこの島での新しい暮らしや出会いが待っている!そんな事を考えるだけでワクワクしてくる。しかしよく1000万人の応募の中から選ばれたと思う。やっぱり今まで貧乏だった分神様が幸運を与えてくれたのかも。そんな事を考えているとポケットの中の携帯が鳴った。                                 
『諸君、ようこそ私の国へ!君たちは選ばられた!この島には何でも揃っている!存分に余生を楽しみたまえ!』
「「「「ウオオオオオォォォォォ」」」」
「並べ!お前たち!今から受付を開始する!氏名、住所、当選番号をこの紙に書いて提出しろ!」
怖そうなお姉さんだ。美人なのに、絶対独身だな。
「そこのお前!何か失礼な事を考えなかったか?」
「えっ!い、いや、考えてないです」
「そうか、ならいい!」
こ、怖い。エスパーなのかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなこんなありながら、僕は受付を終了して用意された家に向かっていた。家まで用意してくれるなんて名前知らないけど大富豪の人神様かな。受付の最後にリストバンド渡されたけどこれなんだろう?あれこれ考えているとようやく家に着いた。
「すげえ...!」
そこにあったのは都内の住宅地にあるような最新式の一軒家だった。家に入ってみると柔らかそうなベッドにソファーテレビにゲームまである。僕が感激で泣きそうになっているとまた携帯が鳴った。
『諸君!私だ。4時までに受付に集合したまえ。連絡は以上だ。』
4時か。受付からここまで30分くらいで今が1時、出発するまで2時間半か。
「......寝よう」
僕はベッドに倒れこむとすぐに眠ってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時計を見る、3時25分。完璧だ。僕は支度をして家を出た。
受付に着くと既に結構な人が集まっていた。あのお姉さんが台に登り始めた。
「全員揃ったな!今からこの島のルールを説明する!まず始めに貴様にらは今から殺し合いをしてもらう!」
殺し合い...?何を言っているんだあの人は?
「言っておくがこの島に外からの助けが来ることも島から出ることもない!貴様らは最後の一人になるまで殺しあってもらう!」
「だが、貴様らもメリットがなければ殺し合いなどしないだろう!そこで最後まで残った強者にはこの島の管理権と外に出られる権利、さらに管理人の羽柴様から100兆円が贈られる!」
ざわざわ...        ざわざわ...
「選べ!ここで残りの人生をのうのうと暮らすか!それとも命を掛けて100兆円を手に入れるか!無理強いはしない。まあのうのうと暮らす道を選ぶ者は別の島の開拓で一生が終わるだろうがな」
「ひ、卑怯だぞ!俺たちを殺しあわせるなんて警察が黙ってないぞ!」
そうだ。殺し合いなんて事いくら大富豪でも出来るはずがない。
「何を言っているんだ?貴様らには人権なんて者は存在しない!第一貴様らはこの島で一生を終わることに同意しているだろう?それにここは羽柴様の所有物。つまり貴様らも羽柴様の所有物なのだ!これでこの島のルールの説明を終わる!」
「次に殺し合いのルールを説明する!殺し合いで使用する武器はこの島にあるものならなんでもいい。範囲はこの島全て!仲間についてだが二人まではチームを組んで良い。家の中や街の公共施設内の殺しは禁止だ。説明は以上だ!」
「殺し合いは明日の朝8時からスタートだ。それまでの殺しは禁止だが武器を集めるのは構わん!解散!」
「ふざけんなああ!!!」
「嘘だろ..!?新手のジョークだろ..!?」
「せっかくあの地獄から解放されたと思ったのに...」
阿鼻叫喚が飛び交う中、僕は思考を放棄した。

コメント

  • 如雨露

    読んで感じたのはまず読みにくい。

    もう少しスペースを使ったり改行した方が読みやすい。

    そしてしっかりと「!」や「?」を使おう。棒読みのように見えた。
    あと「えーーーーーー」や「え〜〜〜〜〜」っていう表現はやめた方がいい。

    そしてこの全体の話のあらすじに「ログインしたゲーム」がなんたらとあったけどその要素ないよね?

    あと人物名には必ずルビを打とう。

    最後の締めは良かったと思う。

    0
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