イレギュラー【理を外れた者】

アヤカ

8

 俺が召喚された先は……広いグラウンドのような場所で15人ほどの人とひとりの女の子が前に居るだけだった。1番近くにいる女の子が俺を召喚したのだと予想した。

「……えっと、こうゆうときは………ゴホンッ!……貴様が俺を召喚した者か?」

「え?……あ、はい、あの、貴方はいったい?」

「俺か?俺は…なんだろ?」

「え?私に聞くんです??自分では分からないのですか?こう……前に呼ばれてた二つ名とか」

「二つ名か、あ~、確か魔王とか呼ばれてたっけ」

「え!?ま、魔王!?貴方が?」

「ん?信じられない?」

「はい、私はてっきり魔王と言うのはこう、もうムッキムキでいつも怒っていて『殺す……』とか言ってるのかと」

「君は魔王にいったいどんなことを思っていたの!?てか、何でそう思ったの!?」

「すみません、すみません。歴史の教科書には魔力と筋力共に最強で極悪非道だとあったので…」

「た、確かに魔力と筋力は物凄く強かったけれど、極悪非道って……違うからね?違うから!ただ味方は優しく敵は徹底的にってだけだから。」

「そ、そうなんですか……はぁ〜良かった」

「あ、そう言えば君はなんで俺を呼んだのかな?」

「そう言えば言ってませんでした、私が貴方を呼んだ理由は力が欲しかったからです」

「……呼んだ理由は分かった。だけど1つ聞いて良いかな?君が力をほしい理由は?」

「私には両親が居ません。両親は魔物の襲撃によって死んでしまいました。その時に思ったのです。『私は何で何も力が無いのだろう。どうして、私に力が有れば両親を護れたのに』って思いました。それからは誰かを護るため力を強くし磨き、と繰り返しましたが全てが我流で強くなってるかどうかが分かりませんでした。なので英雄召喚で力を強くしようと思いました。邪道だとは分かっていますが誰かを、何かを護るためならば私は喜んで邪道の道を進みます。なので私は力が欲しいです」

「君の意志は分かった。だけど力はすぐに手に入っても強くなったとは言いにくいんだ。」

「何故です?」

「それはね、慣れていないからだよ」

「慣れ、ですか?」

「そう、例えば鍛冶師が鉄を打つとする。その時今までよりも強大な力で今までの通りに鉄を打つと鉄が駄目になるだろ?でもここに慣れがあったらきれいに且つ早く出来る。だから慣れが必要になるんだ。だから君には力だけじゃなくて慣れも一緒に身につけてもらうよ。もちろん俺が慣れのコツを教えよう。それが俺からの契約だ」

「本当に、本当にいいのですか?力だけでなくご指導もして頂けれるのですか、本当にありがとう御座います!」






〜その頃のユーナのクラスメイト〜

モブ1「あれ?俺ら何もして無くね?」
モブ2「確かに!」
モブ3「仕方無いさ、それもモブの仕事の内さ」
モブ「「「はぁー」」」





 どうも作者です!今回は会話ばかりで退屈だったかも知れませんがすみません。今回での重要な点は【ユーナが英雄召喚に望む事】です。←ここテストに出ます!(嘘)
 コメントやいいね ブックマーク本当にありがとう御座います!作者のモチベが山登りです!次回も気分投稿ですがお楽しみに!

※上記にあった上半身裸と言うのを消しました。(黒服と言っていたのに裸はおかしいので)

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品