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イレギュラー【理を外れた者】

アヤカ

6

 遥が気が付くとそこはやはりベットの上だった。違うとしたら辺りに焦げた場所や水溜り、凸凹があったりと悲惨な状態だった。

「な、なにが…?」

「遥様が激痛に耐えているときに魔法を辺りに放ちまして…」

「マジか……」

「……後、申し上げにくいのですが、その……遥様の容姿が少し変わっていまして…」

「?」

 遥は創造魔法を使い鏡を創り出した。
遥が鏡を覗き込むとそこには

「なっ!?」

 目の色が左右違っていた。右眼が黒、左眼が金となっていた。変わった点では眼だけでなく髪の毛の先が少し紅くなっていた。試しに創造魔法でハサミを取り出し切ってみると見る見る内に切った場所から紅くなり始めた。そして先程と同様な長さにまで達した時にその勢いは止まった。

「これはもう厨ニ病じゃないか!」

遥のガラスのハートにヒビが入って数分後

「お、落ち着きましたか?」

「うん……ごめん…」

「い、いえ…ではこれから遥様はある勇者と対話してもらいます。…これは相手様と遥様の為ですので。」
「それと今回遥様は英霊召喚の方に行ってもらいます。他の勇者方とはしばらく会えないとお考え下さい。」

「対話?誰と?後、英霊召喚されるの?」

「はい。遥様は数千年前にアクアで世界の英雄と成りましたので英霊召喚の対象となりました。」
「誰と会うのかは実際に会ってみたら分かります」

「分かった」

「では私のところにおいで下さい」

 遥はメフィスが居る所に転移した。転移する時は場所を思い浮かべることでできる。場所を知っているのか?と聞かれると、前世で知っていた。と答えるだろう。転移とか創造などは元の世界にいた時から使えたので通学とかはとても楽である。

 転移するとそこには蒼色の瞳をして鮮やかな銀色の髪を持った絶世の美女であるメフィスが居た。いや、正確にはメフィスと後二人、良く知っている人物がいた。

「ハル君!」

「お兄ちゃん!」

 瑞穂と桜である。会う人物とは彼女らだったのである。

「何で2人が此処に?」

「はい、彼女らには遥様としばらく会えないと思ったのでその前にと」

「しばらく会えないのですか?ハル君と?」

「え?お兄ちゃんと会えないの?」

 2人はとても寂しそうな顔をしていた。

「すみません、瑞穂様、桜様。こちらの手違いで英霊召喚が転移陣と重なってしまいました。」

 転移陣とは学校で最後に見た光の陣である。その時に遥の足元には赤い陣が薄っすらと輝いていたのである。

「そうなんですか……しばらくとはどれくらいなんですか?」

「正確には分からないのですが多分2、3ヶ月月ですかね」

「2ヶ月以上!?そ、それは無理だよ!私もお兄ちゃんに付いていく!」

「すみません桜様。英霊召喚は1人しか行けないんです。ですか、会う手助けは出来ます。今回遥様が召喚されるのは大魔術学院フェストの生徒です。大魔術学院フェストは桜様方が転移される国の中に有りますので会おうと思ったらすぐ会えます。」

「大魔術学院…フェスト……。分かった。じゃぁそこに行くから!待っててねお兄ちゃん!」

「私も行くから待っててね、ハル君」

「分かった。待ってるよ2人とも」

 瑞穂、桜と話を終えた遥はある物と者を2人に渡した。

「2人とも、俺からこれをあげる。このネックレスは攻撃耐性(50%)と魔力増加(50%)と状態異常無効が付与されている。いつもの肌身離さず持ってるんだよ。後、俺の器をつけておくよ。影魔法と言う物があってそこに入れるんだ。だから2人に影魔法をあげるからそこに入れておいて。ピンチになった時にそれを取り出して魔力と呼ばれる物を流して。こっちに反応するから。」

 遥が2人に渡したのは合計で3つ。
1、2個目はネックレス。瑞穂は赤い薔薇、桜は青い薔薇である。これは遥が2人の属性を鑑定しそれに合わせた物である。ご察しの通り瑞穂は火、桜は水である。
 3個目は遥である。言っている意味が分からないと思うが遥である。正確には遥の器である。何故な器と言うのかはそこには命が宿って居らず遥が入らなければ動けないからだ。入ると言っても魂だけだが。

「ありがとう、ハル君」

「後、裕太にもこの腕輪を渡しておいて、これも2人のネックレスと同じ物がついてるから。……それじゃまた次に会う日まで」

「分かった。次に会う日まで」

瑞穂はそう言って遥の頬にキスをした。

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