ちいさな神様の間違いで異世界に転生してしまいました
第33話ー依頼4個目 採取依頼
「"氷弾"!」
最初のスライムとの一件以来、ユウはスライムと出会うたびに氷魔法を使って遠距離攻撃をしていた。
「"氷弾"! "氷弾"!」
スライムは"物理攻撃無効"というスキルを持っている。そのため、スライムを倒すには魔法攻撃しかない。そして、スライムには中央に核と呼ばれる丸い球体が存在する。
それは、人間で言えば心臓の事。スライムはその核を攻撃され一定量のダメージを受けると核を残し、体が溶けて死んでしまう。
「…まっ…たぁ……!」
「ユウちゃん…もう少し加減を……」
そして、一定量のダメージを受けると、核が割れてしまう。
現在、スライムの核は最初のスライムのが1個だけだった。そして、今のをあわせて7体ほどスライムと遭遇、討伐している。
どうやら、ユウは力加減が苦手らしく、その7体全部の核を全て割ってしまっていた。
ユウは四つん這いになって涙目になっており、それをシエルが慰めている。リュミナにいたっては、暇なのか船をこいでいた。
「…さて、何時に終わるかしら」
今日は弁当持ってきてないのだけど。
時間はすでに12時を回っている。スライムを倒した数は3桁ほどに到達していた。そしてついに、
「やっと…終わった」
「おつかれ」
「お疲れ様」
「頑張った。いいこいいこ」
色々と試行錯誤し、スライムの核を無事10個手に入れることができたユウは、疲れたのかその場に座り込んだ。
あれから約3時間がたっていた。はっきり言わせてもらうと、これほど実力があるのに、こんなに時間がかかるのを見たのは人生初だった。ある意味おそろしい。
「さて…帰るわよー」
「…はい」
「もうお昼だし、どこかでご飯でも食べましょう」
リュミナはユウに手をかし、シエルは軽く伸びをする。
それにしても、結局ユウはスライムの核を取る正攻法を見つけられなかったわね。核だけなら、なにも倒す必要はないのにね。うーん。やっぱりユウにはこのまま魔物の種類や、特徴、弱点等を覚えてもらうのが最優先かしら。
あと、残っているDランクの討伐系は、一角ラビットに依頼としてはまだやってないウルフと……カメ、かしら。ユウの攻撃力ならカメの甲羅ごと破壊できそうだし。……それに武器がバスターソードだから。
バスターソードといえば、本来背中に装着するものなんだけど、ユウの身長だと、地面を引きずってしまうのよね。…わかりきっていたことだけれど。なので、基本的にバスターソードは私のスキル"アイテムボックス"に入れてある。
"アイテムボックス"というのは、前に言った"魔法の鞄"のスキル版とでも思ってもらえば良い。ユウにそういったら、ずるいとか言われたけど。
「ぉおーい! 今日もお疲れ様ー」
王都入り口にまでやって来ると、門番の男、ザルツが話しかけてきた。
「今日は中々に刺激的な依頼だったわ」
「…ただのスライム討伐だ……あぁ、ごめん」
「うぅ…うぅ……!」
ザルツは最初私が何を言っているのかわからなかったが、途中で気づいたらしく、ユウに向かって何故か謝った。。ユウは思い出したみたいで近くにいたシエルの後ろに隠れる。
「リリィ、そんなことしてるとユウに嫌われる」
「ザルツぅぅぅぅぅ!!!」
「おい待て! そりゃおかしいだろ!!?」
ザルツに一発お見舞いしてあげる。まったく、ザルツのせいでユウに嫌われたらどうするのよ。そんときは、半殺しにしてやるわ。
「ほら、ユウ。にっくきザルツはいなくなったから、行きましょ、ね?」
おいでおいで、と手招きする。
「…リリィ、暴力はだめだと思う」
……なんですって。
最初のスライムとの一件以来、ユウはスライムと出会うたびに氷魔法を使って遠距離攻撃をしていた。
「"氷弾"! "氷弾"!」
スライムは"物理攻撃無効"というスキルを持っている。そのため、スライムを倒すには魔法攻撃しかない。そして、スライムには中央に核と呼ばれる丸い球体が存在する。
それは、人間で言えば心臓の事。スライムはその核を攻撃され一定量のダメージを受けると核を残し、体が溶けて死んでしまう。
「…まっ…たぁ……!」
「ユウちゃん…もう少し加減を……」
そして、一定量のダメージを受けると、核が割れてしまう。
現在、スライムの核は最初のスライムのが1個だけだった。そして、今のをあわせて7体ほどスライムと遭遇、討伐している。
どうやら、ユウは力加減が苦手らしく、その7体全部の核を全て割ってしまっていた。
ユウは四つん這いになって涙目になっており、それをシエルが慰めている。リュミナにいたっては、暇なのか船をこいでいた。
「…さて、何時に終わるかしら」
今日は弁当持ってきてないのだけど。
時間はすでに12時を回っている。スライムを倒した数は3桁ほどに到達していた。そしてついに、
「やっと…終わった」
「おつかれ」
「お疲れ様」
「頑張った。いいこいいこ」
色々と試行錯誤し、スライムの核を無事10個手に入れることができたユウは、疲れたのかその場に座り込んだ。
あれから約3時間がたっていた。はっきり言わせてもらうと、これほど実力があるのに、こんなに時間がかかるのを見たのは人生初だった。ある意味おそろしい。
「さて…帰るわよー」
「…はい」
「もうお昼だし、どこかでご飯でも食べましょう」
リュミナはユウに手をかし、シエルは軽く伸びをする。
それにしても、結局ユウはスライムの核を取る正攻法を見つけられなかったわね。核だけなら、なにも倒す必要はないのにね。うーん。やっぱりユウにはこのまま魔物の種類や、特徴、弱点等を覚えてもらうのが最優先かしら。
あと、残っているDランクの討伐系は、一角ラビットに依頼としてはまだやってないウルフと……カメ、かしら。ユウの攻撃力ならカメの甲羅ごと破壊できそうだし。……それに武器がバスターソードだから。
バスターソードといえば、本来背中に装着するものなんだけど、ユウの身長だと、地面を引きずってしまうのよね。…わかりきっていたことだけれど。なので、基本的にバスターソードは私のスキル"アイテムボックス"に入れてある。
"アイテムボックス"というのは、前に言った"魔法の鞄"のスキル版とでも思ってもらえば良い。ユウにそういったら、ずるいとか言われたけど。
「ぉおーい! 今日もお疲れ様ー」
王都入り口にまでやって来ると、門番の男、ザルツが話しかけてきた。
「今日は中々に刺激的な依頼だったわ」
「…ただのスライム討伐だ……あぁ、ごめん」
「うぅ…うぅ……!」
ザルツは最初私が何を言っているのかわからなかったが、途中で気づいたらしく、ユウに向かって何故か謝った。。ユウは思い出したみたいで近くにいたシエルの後ろに隠れる。
「リリィ、そんなことしてるとユウに嫌われる」
「ザルツぅぅぅぅぅ!!!」
「おい待て! そりゃおかしいだろ!!?」
ザルツに一発お見舞いしてあげる。まったく、ザルツのせいでユウに嫌われたらどうするのよ。そんときは、半殺しにしてやるわ。
「ほら、ユウ。にっくきザルツはいなくなったから、行きましょ、ね?」
おいでおいで、と手招きする。
「…リリィ、暴力はだめだと思う」
……なんですって。
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