どうやら僕は世界で4人目の妖魔のようです
1 僕の夢
真っ暗な場所に僕はいる
わかっている、ここは僕の夢の中
耳を澄ますと聞こえてくる少女の声
次に聞こえてくるのはたくさんの人の悲鳴や怒号
その中で誰かが笑っている
人々は何におびえているのだろうか
微かにする血の匂い
なぜ…?
僕はなんとなく自分の手を見てみる
その手は
血で赤く染まっていた…
ジリリリリリリ ジリリリリリリ
目覚まし時計の音が聞こえる。
(またあの変な夢見ちゃったなぁ…)
痛む頭に眉をしかめながらいまだに鳴り響く目覚まし時計を止める。
いつから、とか覚えていないがよくあの夢を見る。
見ていて気分のいいものではないからあまり見たくはないんだけど…
(とりあえず…眠い)
1度起きたがまた布団の中に戻り目を閉じると睡魔が襲って…
バーーーーン!!
僕の部屋の扉が勢いよく開いた。
それはもう凄まじい音だった。
「お兄!朝だよ!朝ご飯もうできてるからいつまでも寝てないで起きて起きて!!!」
…紹介しよう、朝からテンション高いこの少女は僕の2個下の妹のみちるだ。
みちる、いつも言ってるだろう。部屋の扉を勢いよく開けてはいけないと、お前は一体何枚の扉をぶっ壊せば気がすむんだ。
妹のおかげ(せい?)で多少なりとも眠気が覚めたので朝ご飯を食べにリビングに行く。
おっと、僕の自己紹介を忘れていたよ。僕の名前は佐伯 秋良(さえき あきら)、どこにでもいる普通の高校2年生さ。
学校の成績も真ん中らへんだし、容姿もいわゆるフツメンというやつだ。
他の人と違うところと言ったら…寝ることかな。どこでも寝るし、1度寝たら簡単には起きない(らしい)。授業中だろうがひどいときは学校にいる間ずっと寝ているときもある。最初の頃は周りから怒られたりしたものだが、あまりにも寝るので心配されることのほうが多くなってきた。
学校の先生も僕が起きて授業を受けていると感動するくらいだ。病院にも行ってみたがどこにも異常なし、健康体だそうだ。
…とまぁみちるが作ってくれた朝ご飯をもそもそ食べながらテレビをぼーっと見つめる。
『昨夜午後20時頃 駅前で女性が襲われる事件がありました。女性は命に別状はなく現在病院で治療を受けています。…』
物騒だなぁ…もぐもぐ…あ、今日の卵焼き甘いやつだ。美味しい。
「お兄!時間時間!!やばいからはやく!」
時計を見るともう家を出る時間だった。
「あと3分待ってて。」
食べ終わった皿をざっと洗い、歯磨きをしながら制服に着替える。
「おーー兄ーーー!!!」
「はいはい、支度できたぞ。」
「いってきまーーす!!」
「いってきます。」
…日差しが強いなぁ。
わかっている、ここは僕の夢の中
耳を澄ますと聞こえてくる少女の声
次に聞こえてくるのはたくさんの人の悲鳴や怒号
その中で誰かが笑っている
人々は何におびえているのだろうか
微かにする血の匂い
なぜ…?
僕はなんとなく自分の手を見てみる
その手は
血で赤く染まっていた…
ジリリリリリリ ジリリリリリリ
目覚まし時計の音が聞こえる。
(またあの変な夢見ちゃったなぁ…)
痛む頭に眉をしかめながらいまだに鳴り響く目覚まし時計を止める。
いつから、とか覚えていないがよくあの夢を見る。
見ていて気分のいいものではないからあまり見たくはないんだけど…
(とりあえず…眠い)
1度起きたがまた布団の中に戻り目を閉じると睡魔が襲って…
バーーーーン!!
僕の部屋の扉が勢いよく開いた。
それはもう凄まじい音だった。
「お兄!朝だよ!朝ご飯もうできてるからいつまでも寝てないで起きて起きて!!!」
…紹介しよう、朝からテンション高いこの少女は僕の2個下の妹のみちるだ。
みちる、いつも言ってるだろう。部屋の扉を勢いよく開けてはいけないと、お前は一体何枚の扉をぶっ壊せば気がすむんだ。
妹のおかげ(せい?)で多少なりとも眠気が覚めたので朝ご飯を食べにリビングに行く。
おっと、僕の自己紹介を忘れていたよ。僕の名前は佐伯 秋良(さえき あきら)、どこにでもいる普通の高校2年生さ。
学校の成績も真ん中らへんだし、容姿もいわゆるフツメンというやつだ。
他の人と違うところと言ったら…寝ることかな。どこでも寝るし、1度寝たら簡単には起きない(らしい)。授業中だろうがひどいときは学校にいる間ずっと寝ているときもある。最初の頃は周りから怒られたりしたものだが、あまりにも寝るので心配されることのほうが多くなってきた。
学校の先生も僕が起きて授業を受けていると感動するくらいだ。病院にも行ってみたがどこにも異常なし、健康体だそうだ。
…とまぁみちるが作ってくれた朝ご飯をもそもそ食べながらテレビをぼーっと見つめる。
『昨夜午後20時頃 駅前で女性が襲われる事件がありました。女性は命に別状はなく現在病院で治療を受けています。…』
物騒だなぁ…もぐもぐ…あ、今日の卵焼き甘いやつだ。美味しい。
「お兄!時間時間!!やばいからはやく!」
時計を見るともう家を出る時間だった。
「あと3分待ってて。」
食べ終わった皿をざっと洗い、歯磨きをしながら制服に着替える。
「おーー兄ーーー!!!」
「はいはい、支度できたぞ。」
「いってきまーーす!!」
「いってきます。」
…日差しが強いなぁ。
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