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さあ、始めようか

きくりうむ

ギルドマスター

じじいもといギルドマスター、略してギルマスの部屋にやってきた。
 部屋の中は、中央にテーブルが1つあり、その右と左にソファー、前方にはギルマスが使うと思われる、大きな机と椅子があった。
 そして机の上には大量の紙束が…。

 俺はギルマスに言われ右側のソファーに腰をおろす。
 赤髪と青髪は左側。
 シィルは、どこのソファーにも座らずドアの横に立っていた。

 こいつも居座るのか? と一瞬思ったが、まあいいかと思い視線を切る。

 「さて、お主を呼んだ件なんだが…その前に名を教えてもらってもいいか?」

 ギルマスは、俺らが座ると同時にそう切り出した。
 はっきり言って言う必要はないので断る。

 さすがにギルマスも断られるとは思って見なかったのか少しだけ驚く。
 赤髪と青髪は何故だか知らないが肩を落として落ち込んでいる。
 シィルに至っては、はっきり言ってどうでもいい。

 「そ、そうか。だが、儂とてフォースベアーを4体瞬殺出来るほどの力の持ち主の名前が知りたいんだが…」

 「くどいな…」

 俺は食い下がるギルマスに冷たく言い放った。
 それに名前を聞くなら、まずそっちから言うのが常識じゃないのか?
 …まあ、興味ないがな

 「話しはそれだけか? なら俺はもう行く」

 とんだ無駄足だったな…と思いながら、立ち上がりギルマスに背を向ける。
 もう少しでドアに着くという時、目の前にシィルが立ちはだかった。

 「あ、あの、さすがにそれは言い過ぎではありませんか…? ぎ…ギルドマスターですよ…!」

 シィル…いや、緑髪は震える声でそう言った。
 怖いなら出てこなければいいものを…

 「それがどうした?」

 「う…」

 俺は少し殺気を込め緑髪に向かって問う。
 緑髪は俺の殺気に当てられて苦しそうに声を出す。
 そして俺は緑髪に向かって手を伸ばし、もう少しで肩に触れるというところで制止の声がかかった。

 「そこまでだ。お主、さすがにこれ以上はギルドマスターとして、見逃せん」

 ギルマスは何を勘違いしたのか、殺気を含ませながら言う。
 俺はギルマスの方に振り返り殺気を消す。
 シィルは当てられてた殺気が消えたからか、その場にへたり込んでしまった。

 俺はギルマスを見つめ、ギルマスも俺を見ている。
 赤髪と青髪はどうすればいいのか分からず慌てている。

 そして、俺が口を開こうとしたとき、ドアが叩かれた。

 「ギルドマスター! 大変です!」

 「…入れ」

 がちゃっと音と共に入ってきたのは1人の受付嬢だった。
 俺は気配で誰かが来るとわかっていたので、開く直前に横に移動した。
 ついでに緑髪のことも移動させとく。
 言っとくがこれは善意ではない。
 ただ単に邪魔だからだ。

 先ほど入ってきた受付嬢は慌てた様子でギルマスに話しかける。

 「魔の森から魔物の大群が押し寄せていると先程連絡が入りました!」

 「なに!? 魔の森からだと…!?」

 ギルマスはその報告を聞いて驚愕したような顔をした。
 俺は特に何とも思わずその場に立っている。
 そして、ギルマスはいきなり立ち上がり大声で言った。

 「冒険者達に伝えろ! 緊急クエストを出す! あと、国の騎士達にも協力してもらう!」

 「はい!」

 受付嬢はそのあと走ってこの部屋を出て行った。ギルマスは赤髪と青髪を見て言う。

 「ミナとアイリ達も帰ってきて早々悪いが、協力してくれ」

 「はい、わかりました」」

 赤髪と青髪は、ギルマスの言葉にすぐ返事をした。
 次にギルマスは俺の方を見て、

「冒険者ではないお前に頼むのは悪いと思うが、協力してほしい」

 そう言ってきた。
 赤髪と青髪も協力してほしそうに見つめている。
 俺はそいつらを一瞥し、背を向ける。

 「赤髪と青髪、礼の話しはもういい。俺は帰る。そして、お前らに一言言っておいてやる」

 ドアに手をかけ開ける。

 「俺はこの国がどうなろうと構わない。故に協力などしない」

 そして、そこから出て行った。


 ☆ ★ ☆ ★


 俺はあのあとギルドを出て行き、地球で言う商店街みたいところを歩いていたら、いい匂いがしたので、そこを見てみると何の肉かはわからないが串焼きが売っていた。

 そこで、俺は串焼きを3つほど買い、食べ歩きしてる最中である。
 ちなみに、1本小銅貨3枚だった。
 日本円にして、300円である。

 (さて、どうせ来たんだから少しだけ何があるか見ていくか)

 そして、歩いていたら道具屋を見つけた。

 (道具屋…寝袋とテント売ってるか…?)

 もう地面で寝るのは勘弁だと思いながら、ドアを開け入る。
 中は色のついた液体が瓶の中に入ってる物がたくさんあった。

 「あ、いらっしゃいませ…?」

 店員であろう、若い女性が俺に向かって、言う。
 何故か疑問形だった。

 俺はそいつに寝袋とテントはここに売ってないのかと問う。

 「寝袋とテントですか? それなら雑貨屋の方に売っていますけど…?」

 「そうか...」

 そして、店を出る。
 店員がポカーンとしていたが、見なかったことにする。

 道具屋から、歩いて3分ついに雑貨屋を見つけた。
 今度は、意外に近かったと思いながら、中に入る。
 地球で言うレジ、にいた店員が俺に向かってあいさつをする。

 「いらっしゃいませ〜」

 そして、とことこと小走りでやってきて、首を傾げながら言う。

 「何をお求めでしょうか?」

 その瞬間俺は絶句した。
 先ほどの店員との対応の態度とかではない。
 そいつはまだ、子供で、しかも人間じゃない。
 頭にふさふさの耳が着いているのだ。
 これは…もしかしてあれじゃないか…?

 「獣人…?」

 「え? あ、はい。そうですけど…」

 おっとつい言葉に出してしまった。
 それにしても、獣人か…初めて見たな。

 「…寝袋とテントを買いに来たんだ」

 とりあえず目的を話すことに。
 いつまでも見てたらそれはそれでダメだしな。

 「はい! 寝袋とテントですね。こちらです」

 そう言って寝袋とテントが売っているところに行く。
 この子が俺に背を向けたときに気づいたが尻尾が出ていた。

 「こちらです…って、どうかしましましたか?」

 売っているところに着いたのであろう女の子は俺が一歩も動かないのを見て首を傾げ言う。

 「いや、何でもない」

 俺は冷静に答え女の子の元へと行く。
 そこには、数は少ないが青い寝袋とテントがあった。
 だが、その寝袋とテントの端に赤いテントが一つだけあった。

 ピロン♪

 <その赤いテントはアーティファクトのようです。しかもそれは特別製のようです>

 (特別製...?)

 ピロン♪

 <はい。そのテントを使うには最初に、ある一定の魔力を流し込まないと使えないようになっているようです>

 (魔力ねぇ…俺は使えるか…?)

 ピロン♪

 <はい。カミヤさんの魔力値なら普通に使うことが出来ます>

 ほう、そうか。ならこれを買うか。

 「この青い寝袋と赤いテントを買おう」

 俺がそう言うと女の子は驚いたように俺に顔を向けてきた。

 「赤いテントですか…? えと、これは、その、買わない方がいいと思います…」

 「魔力の事か… それなら問題ない。魔力が高い方でな。この程度の量ならどうってこともない」

 「…え? そうなんですか…? …わかりました」

 女の子は、青い寝袋と赤いテントを持ってレジに行く。

 「では、青い寝袋のほうが、銅貨3枚、赤いテントの方が、小銀貨1枚となります」

 日本円で33000円。
 安いのか高いのかよく分からんな。

 俺はアイテムボックスから小銀貨1枚と銅貨3枚を取り出す。

 「あ、アイテムボックス持ちなんですね…」

 いきなり、お金を虚空から取り出したからか女の子は驚いている。
 俺は特に気にせず受け取った寝袋とテントをアイテムボックスに入れる。

 そして、ドアに向かって歩き出す。

 「あ、またのお越しをお待ちしております!」

 女の子はそう言って頭を下げた。
 その言葉を聞いた後、俺はドアの前に止まり、気になってたことを言う。

 「もしかして、君って奴隷?」

 「そうですけど…?」

 女の子はキョトンとしながら答える。

 「じゃあさ、奴隷を売ってる場所って分かる?」

 「え…? 奴隷商…ですか……ここを出て右にずっと行くと噴水がある広場に出ますので、そこの右側あたりにあったと思います…」

 女の子は少しだけ、辛そうにし答えた。
 まぁ当たり前の反応か。

 「そうか。ありがとう。もし必要な物があったら、また来るよ」

 「え? あ、はい! お待ちしております」

 その言葉を聞いて俺は店を出た。
 そして、奴隷商へと足を運んだ





名前:レイコウ・カミヤ LV.6
 種族:人族
 性別:男
 年齢:15

 体力:51000
 魔力:51000
 筋力:51000
 敏捷:51000
 耐性:51000

 称号:【異世界人】【下克上】

 固有スキル:【スキル一覧】【全属性適正】【神の力】【武具創造】

 スキル:【剣術LV.MAX】【解体LV.MAX】NEW【火魔法LV.MAX】【水魔法LV.MAX】【風魔法LV.MAX】【土魔法LV.MAX】【氷魔法LV.MAX】【雷魔法LV.MAX】【光魔法LV.MAX】【闇魔法LV.MAX】
【アイテムボックス】

 適正属性:【全属性】

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