さあ、始めようか
メルニカ王国
俺の周りにはあの時あったでかいクマの死体が4体。そして、目の前には、15、6歳ほどの少女が2人。
(やっちまった…)
俺は女を見ながら本気でそう思った。
何をやったって? こいつらを助けたことをだ。
もし、あの男2人がこいつらを連れて逃げるなら、俺は何もしないつもりだったが…まさか置いてくとはな。
(やってしまったものは仕方ない。解体して帰るか…)
俺はこいつらから目を話しクマへと歩みよる。
「あ…」
何か言おうとしてるが無視だ。
クマに触れスキル“解体”を使う。
すると、クマの体が数秒ほど光に包まれ消えた。
代わりに出てきたのは肉と毛皮だった。
それをアイテムボックスにしまい残りの3体にも同じことをする。
すべてのクマを解体したあと、未だに座っている少女2人の元に近づく。
1人は、赤い髪を肩あたりまでまで伸ばし、赤い目、顔だちはとてもよく、体も細くて運動が大好きそうな印象を与える美少女だった。
もう1人は、青い綺麗な髪を腰あたりまで伸ばし、目は青く、こちらも顔立ちはよく、体も細い。
赤髪の方とは真逆で、運動が苦手な印象を与える、気弱そうな美少女だった。
赤髪の方が俺が目の前にやってくると慌てて、立ち上がりいきよいよく頭を下げてきた。
青髪の方は支えとしていた赤髪が急に立ち上がったため、バランスを倒し倒れてしまった。
「あ、あの、助けていただきありがとうございます!」
「…別にいい……」
赤髪にお礼を言われたが、特に気にしてないので適当に返す。
「あ、あの、私の名前はミナって言います。こっちはアイリ。ほらアイリもお礼を言って」
「ひゃ、ひゃい! ありがとうございまひゅ!」
青髪の方も立ち上がり、いきよいよく頭を下げてお礼を言ってきた。
ってか、噛んでるし…
「あ、あの、もしよかったらお名前を教えてもらってもいいでしょうか…?」
赤髪の方が遠慮気味に尋ねてくる。俺は、はっきり言ってこれ以上関わりたくないのでやることやって帰ることにしよう。
「…手を出してくれ……」
「え? 手ですか…?」
赤髪と青髪の方が目を丸くしてキョトンとしている。
「ああ、早く出してくれ…」
「は、はい…」
おずおずといった感じで右手を出す赤髪。
だが、青髪の方は何故か出さない。
俺は少しイライラしながら青髪の方にも出すように言う。
「わ、わかりまひた…」
こちらもおずおずといった感じで右手を出す。
そして、俺は2人の右手を掴んだ。
「ひゃい!?」
「あ、あの、なにを……」
青髪と赤髪がなにか言ってるが無視だ。
俺は2人に魔法、“浄化”と“清掃”&回復ヒールを使う。
すると、淡い光が2人を包み込む。
「ふあぁ…」
「…ん」
数秒後、淡い光が消えると体の所々についていた土などが綺麗さっぱりなくなって、服も汚れていた場所が綺麗になり新品同様になっている。
あと、念のため切り傷等の傷も治しといた。
2人はそのことに気づいたのか自分の体、服装などを見て慌てている。
「ミナ、服が……!」
「う、うん。綺麗になってる…」
(…さて、やることはやったし、帰るか)
俺は2人に背を向け歩き出す。
「あ、待って!」
「待ってください!」
2人に呼び止められたが気にせず進む。
「へ? ちょ、ちょっと!」
「お願いですから止まってください!」
そんな声とともに後ろから抱きしめられた。
背中に女の子特有の柔らかい何かがあたる。
普通の奴ならこの柔らかさを楽しんでいただろう。
だが、はっきりいって俺には迷惑の何物でもない。
だから、俺は俺を掴んでいる手を取り、離してから後ろに振り替えり、少しイライラしながら言う。
「何だ…」
「ひぅ、あの、その、お話しを…」
青髪は少し怯えながら何かを言っている。
俺はちいさくため息をつき一言言ってやることにした。
「話しをすることなど特にない。お前らはさっさと帰れ。」
そして、再度振り向き歩き出そうとしたが、歩き出せなかった。
腰あたりを見てみると、手が。
後ろを見てみると、案の定青髪が俺のことを捕まえていた。
「そ、そんなことはないです! 助けていただいたのに、何もお礼せずそのまま帰すなんて、私には出来ません!」
青髪の目を見ると、お礼するまで絶対に離しませんと語っている様な強い意思が宿っていた。
俺はまたため息をつき今度は赤髪に言う。
「おい、そこの赤髪。こいつをどうにかしろ」
「赤髪!? 私の名前はミナよ、ミナ!」
まさか、赤髪と呼ばれるとは思って無かったのか赤髪は驚いている。
「どうでもいい。それよりこいつをどうにかしろ」
「どうでもいいって…はぁ…あの、私も何かお礼をしたいんですけど…?」
(は? こいつもか?)
俺が結構鋭い目つきで赤髪を睨んでいると、赤髪は「うう…そんなにらまなくてもいいじゃない……」と声を出し下を向いてしまった。
「はぁ…お前ら何処から来た?」
とりあえずこのままじゃ拉致があかないと思い話題を変える。
赤髪はバッと頭を上げ何故か少し嬉しそうに答えた。
「あ、あの、メルニカ王国からです!」
メルニカ王国? 全くわかんね、ははっ。
「今からそのメルニカ王国と言う所に行くのか?」
今度は赤髪じゃなく青髪が答えた。
「は、はい! そうです! どうかそこでお礼をさせてください!」
少し嬉しそうな口調で話す青髪。行くとは言ってないんだけどな。
…まぁ、王国というからには色々と森で使えそうなものがあるかもしれないからいいか。
「分かった。いいだろう。そこまで案内しろ」
俺がそう言うと赤髪と青髪が何か物凄く嬉しそうに答えた。
「「はい!」」
青髪が俺のことを解放し、赤髪の横に並んで歩き出す。
俺はあいつらの後ろを歩きながら楽しそうに話している赤髪と青髪に目を向けながら森で生活していくうえで何が必要か考えることにした。
☆ ★ ☆ ★
2人のあとに続き、メルニカ王国の門の前へとやってきた俺。
はっきり言おう。
なんだこのでかい門は。
壁もでかいし。
どこの要塞だよ。
「…よし、君たち2人は通っていいぞ。そこの君もギルドカードを出してくれ」
門の前にいる鎧を来た人が、俺にギルドカードを出せと言ってきた。
当然俺はそんなものを持ってはいない。
…もしかして、それがないと入れないパターンか? …それは困る。
「…俺は冒険者ではないから持っていないんだが、どうすればいい?」
「え? 持ってないんですか!?」
青髪が何故か驚く。
何でそんなに驚いているのかは知らないが、別に無くてもそこまで困るわけじゃないだろうに…。冒険者じゃないしな。
「そんなに強いからてっきり、冒険者だとばかり思ってました…」
おい。強いのは認めるが、だからって冒険者だとはかぎらないだろう。
「あ~そうなのか。なら、何かを身分を証明出来るものを持ってるか?」
身分を証明出来るもの? あるわけないだろ。
森の中に転移したんだぞ。
「…持ってるわけがない」
「…そ、そうか。…威張ることではないと思うんだが……。なら、通行料に小銀貨が3枚必要だが大丈夫か…?」
小銀貨? なんだそれ。聞いたことないぞ。
ピコン♪
<小銀貨とはこの世界にのお金です。硬貨、小銅貨、銅貨、小銀貨、銀貨、金貨、白金貨、神金貨があります。最初から順に、10ジル、100ジル、1000ジル、10000ジル、100000ジル、1000000ジル、10000000ジルです。ジルとは、地球でいう円のことです>
いきなりピコンさんから小銀貨についての説明がきた。
なるほど、そういうことか。
つまり、この門の通るのに3万必要なわけか…高くないか…?
…いや、この世界では当たり前なのかも知れないな。
それに身分証があれば、金など払わなくていいわけだしな。
とりあえず俺はステータスを開き1番下までスクロールすると、お金という項目があるのでタッチする。
すると、〔いくら出しますか?〕と言う項目が出てきた。
(へ~これは便利なのか…?)
と、そんな事を思いながら小銀貨3枚、つまり、30000と入力する。
すると、俺の目の前の、空間が歪んだと思うと、そこから銀色の小さな硬貨が出てきたので掴む。
「は…?」
何か門番の奴が驚いているがどうでもいいだろう。俺は小銀貨3枚を門番に渡す。
「ほらよ」
「あ、ああ。…なあ、もしかしてお前さん、アイテムボックス持ちか?」
アイテムボックス持ち…?
「確かに俺はさっきアイテムボックス(というか、ステータスからだが)から金を取り出したが…?」
「そ、そうか…。いや、別に何でもないんだが…あまり人がいるところでアイテムボックスを使わない方がいいぞ」
「…何故だ?」
「あ、ああ。アイテムボックスってのは、貴重なスキルでな、持ってる奴らが、確か10人くらいしかいないらしいんだ。それでな、もしアイテムボックスを使ってる所を見られると、色んな貴族共がわんさか寄ってくるんだよ。さっきいった、10人のほとんどがその貴族共に使わされているんだ。だから、あまり見せない方がいいぞ」
門番が詳しく教えてくれる。へ~貴族…ね。
この世界には貴族とかいるのか。
ここも王国って言ってたから王様でもいるのか? まぁ、どうでもいいがな。
「そうか、忠告感謝する」
せっかく教えてくれたんだから一応はお礼を言っておかないとな。まぁ、従うかどうかは別だけど。
「あ、ああ。気おつけろよ。それじゃ通っていいぞ」
すでに門は開いていたので、その言葉と共に入っていく俺。
赤髪と青髪が何か慌ててるがどうでもいい。
「あ、あの、アイテムボックス持ちだったんですね。すごいです!」
青髪が褒めてくるが俺は無視する。
「む、無視しないでくださいよぉ~!」
「だまれ。それでお前らは俺をどこに連れて行く気だ?」
さっさと要件済ませてこんな所から出たいんだよ俺は。
「はぅ…ひどいです…」
「えと、その、悪いんですけど、最初にギルドの方に行ってもいいですか…?」
赤髪が遠慮がちにそう言ってくる。ギルドだと…?
…別にいいか。
てか、ギルドか。
むしろ気になる。
「別にいいぞ」
「あ、ありがとうございます! それでは行きましょう!」
そう言って、俺の手を掴み歩き出す。
…何故、掴む。
「ああ! 待ってくださいよぉ!」
青髪も慌てて追いかけてきた。
俺は前にいる赤髪の後ろ姿を見て思う。
……やっぱり人間は嫌いだ
レイコウ…貴様……助けないとか言っておいて結局助けるのか……
┐('~`;)┌
名前:レイコウ・カミヤ LV.6
種族:人族
性別:男
年齢:15
体力:51000
魔力:51000
筋力:51000
敏捷:51000
耐性:51000
称号:【異世界人】【下克上】
固有スキル:【スキル一覧】【全属性適正】【神の力】【武具創造】
スキル:【剣術LV.MAX】【解体LV.MAX】NEW【火魔法LV.MAX】【水魔法LV.MAX】【風魔法LV.MAX】【土魔法LV.MAX】【氷魔法LV.MAX】【雷魔法LV.MAX】【光魔法LV.MAX】【闇魔法LV.MAX】
【アイテムボックス】
適正属性:【火】【水】【風】【土】【氷】【雷】【光】【闇】【無】
レイコウのレベルは上がりませんでした。残念
(やっちまった…)
俺は女を見ながら本気でそう思った。
何をやったって? こいつらを助けたことをだ。
もし、あの男2人がこいつらを連れて逃げるなら、俺は何もしないつもりだったが…まさか置いてくとはな。
(やってしまったものは仕方ない。解体して帰るか…)
俺はこいつらから目を話しクマへと歩みよる。
「あ…」
何か言おうとしてるが無視だ。
クマに触れスキル“解体”を使う。
すると、クマの体が数秒ほど光に包まれ消えた。
代わりに出てきたのは肉と毛皮だった。
それをアイテムボックスにしまい残りの3体にも同じことをする。
すべてのクマを解体したあと、未だに座っている少女2人の元に近づく。
1人は、赤い髪を肩あたりまでまで伸ばし、赤い目、顔だちはとてもよく、体も細くて運動が大好きそうな印象を与える美少女だった。
もう1人は、青い綺麗な髪を腰あたりまで伸ばし、目は青く、こちらも顔立ちはよく、体も細い。
赤髪の方とは真逆で、運動が苦手な印象を与える、気弱そうな美少女だった。
赤髪の方が俺が目の前にやってくると慌てて、立ち上がりいきよいよく頭を下げてきた。
青髪の方は支えとしていた赤髪が急に立ち上がったため、バランスを倒し倒れてしまった。
「あ、あの、助けていただきありがとうございます!」
「…別にいい……」
赤髪にお礼を言われたが、特に気にしてないので適当に返す。
「あ、あの、私の名前はミナって言います。こっちはアイリ。ほらアイリもお礼を言って」
「ひゃ、ひゃい! ありがとうございまひゅ!」
青髪の方も立ち上がり、いきよいよく頭を下げてお礼を言ってきた。
ってか、噛んでるし…
「あ、あの、もしよかったらお名前を教えてもらってもいいでしょうか…?」
赤髪の方が遠慮気味に尋ねてくる。俺は、はっきり言ってこれ以上関わりたくないのでやることやって帰ることにしよう。
「…手を出してくれ……」
「え? 手ですか…?」
赤髪と青髪の方が目を丸くしてキョトンとしている。
「ああ、早く出してくれ…」
「は、はい…」
おずおずといった感じで右手を出す赤髪。
だが、青髪の方は何故か出さない。
俺は少しイライラしながら青髪の方にも出すように言う。
「わ、わかりまひた…」
こちらもおずおずといった感じで右手を出す。
そして、俺は2人の右手を掴んだ。
「ひゃい!?」
「あ、あの、なにを……」
青髪と赤髪がなにか言ってるが無視だ。
俺は2人に魔法、“浄化”と“清掃”&回復ヒールを使う。
すると、淡い光が2人を包み込む。
「ふあぁ…」
「…ん」
数秒後、淡い光が消えると体の所々についていた土などが綺麗さっぱりなくなって、服も汚れていた場所が綺麗になり新品同様になっている。
あと、念のため切り傷等の傷も治しといた。
2人はそのことに気づいたのか自分の体、服装などを見て慌てている。
「ミナ、服が……!」
「う、うん。綺麗になってる…」
(…さて、やることはやったし、帰るか)
俺は2人に背を向け歩き出す。
「あ、待って!」
「待ってください!」
2人に呼び止められたが気にせず進む。
「へ? ちょ、ちょっと!」
「お願いですから止まってください!」
そんな声とともに後ろから抱きしめられた。
背中に女の子特有の柔らかい何かがあたる。
普通の奴ならこの柔らかさを楽しんでいただろう。
だが、はっきりいって俺には迷惑の何物でもない。
だから、俺は俺を掴んでいる手を取り、離してから後ろに振り替えり、少しイライラしながら言う。
「何だ…」
「ひぅ、あの、その、お話しを…」
青髪は少し怯えながら何かを言っている。
俺はちいさくため息をつき一言言ってやることにした。
「話しをすることなど特にない。お前らはさっさと帰れ。」
そして、再度振り向き歩き出そうとしたが、歩き出せなかった。
腰あたりを見てみると、手が。
後ろを見てみると、案の定青髪が俺のことを捕まえていた。
「そ、そんなことはないです! 助けていただいたのに、何もお礼せずそのまま帰すなんて、私には出来ません!」
青髪の目を見ると、お礼するまで絶対に離しませんと語っている様な強い意思が宿っていた。
俺はまたため息をつき今度は赤髪に言う。
「おい、そこの赤髪。こいつをどうにかしろ」
「赤髪!? 私の名前はミナよ、ミナ!」
まさか、赤髪と呼ばれるとは思って無かったのか赤髪は驚いている。
「どうでもいい。それよりこいつをどうにかしろ」
「どうでもいいって…はぁ…あの、私も何かお礼をしたいんですけど…?」
(は? こいつもか?)
俺が結構鋭い目つきで赤髪を睨んでいると、赤髪は「うう…そんなにらまなくてもいいじゃない……」と声を出し下を向いてしまった。
「はぁ…お前ら何処から来た?」
とりあえずこのままじゃ拉致があかないと思い話題を変える。
赤髪はバッと頭を上げ何故か少し嬉しそうに答えた。
「あ、あの、メルニカ王国からです!」
メルニカ王国? 全くわかんね、ははっ。
「今からそのメルニカ王国と言う所に行くのか?」
今度は赤髪じゃなく青髪が答えた。
「は、はい! そうです! どうかそこでお礼をさせてください!」
少し嬉しそうな口調で話す青髪。行くとは言ってないんだけどな。
…まぁ、王国というからには色々と森で使えそうなものがあるかもしれないからいいか。
「分かった。いいだろう。そこまで案内しろ」
俺がそう言うと赤髪と青髪が何か物凄く嬉しそうに答えた。
「「はい!」」
青髪が俺のことを解放し、赤髪の横に並んで歩き出す。
俺はあいつらの後ろを歩きながら楽しそうに話している赤髪と青髪に目を向けながら森で生活していくうえで何が必要か考えることにした。
☆ ★ ☆ ★
2人のあとに続き、メルニカ王国の門の前へとやってきた俺。
はっきり言おう。
なんだこのでかい門は。
壁もでかいし。
どこの要塞だよ。
「…よし、君たち2人は通っていいぞ。そこの君もギルドカードを出してくれ」
門の前にいる鎧を来た人が、俺にギルドカードを出せと言ってきた。
当然俺はそんなものを持ってはいない。
…もしかして、それがないと入れないパターンか? …それは困る。
「…俺は冒険者ではないから持っていないんだが、どうすればいい?」
「え? 持ってないんですか!?」
青髪が何故か驚く。
何でそんなに驚いているのかは知らないが、別に無くてもそこまで困るわけじゃないだろうに…。冒険者じゃないしな。
「そんなに強いからてっきり、冒険者だとばかり思ってました…」
おい。強いのは認めるが、だからって冒険者だとはかぎらないだろう。
「あ~そうなのか。なら、何かを身分を証明出来るものを持ってるか?」
身分を証明出来るもの? あるわけないだろ。
森の中に転移したんだぞ。
「…持ってるわけがない」
「…そ、そうか。…威張ることではないと思うんだが……。なら、通行料に小銀貨が3枚必要だが大丈夫か…?」
小銀貨? なんだそれ。聞いたことないぞ。
ピコン♪
<小銀貨とはこの世界にのお金です。硬貨、小銅貨、銅貨、小銀貨、銀貨、金貨、白金貨、神金貨があります。最初から順に、10ジル、100ジル、1000ジル、10000ジル、100000ジル、1000000ジル、10000000ジルです。ジルとは、地球でいう円のことです>
いきなりピコンさんから小銀貨についての説明がきた。
なるほど、そういうことか。
つまり、この門の通るのに3万必要なわけか…高くないか…?
…いや、この世界では当たり前なのかも知れないな。
それに身分証があれば、金など払わなくていいわけだしな。
とりあえず俺はステータスを開き1番下までスクロールすると、お金という項目があるのでタッチする。
すると、〔いくら出しますか?〕と言う項目が出てきた。
(へ~これは便利なのか…?)
と、そんな事を思いながら小銀貨3枚、つまり、30000と入力する。
すると、俺の目の前の、空間が歪んだと思うと、そこから銀色の小さな硬貨が出てきたので掴む。
「は…?」
何か門番の奴が驚いているがどうでもいいだろう。俺は小銀貨3枚を門番に渡す。
「ほらよ」
「あ、ああ。…なあ、もしかしてお前さん、アイテムボックス持ちか?」
アイテムボックス持ち…?
「確かに俺はさっきアイテムボックス(というか、ステータスからだが)から金を取り出したが…?」
「そ、そうか…。いや、別に何でもないんだが…あまり人がいるところでアイテムボックスを使わない方がいいぞ」
「…何故だ?」
「あ、ああ。アイテムボックスってのは、貴重なスキルでな、持ってる奴らが、確か10人くらいしかいないらしいんだ。それでな、もしアイテムボックスを使ってる所を見られると、色んな貴族共がわんさか寄ってくるんだよ。さっきいった、10人のほとんどがその貴族共に使わされているんだ。だから、あまり見せない方がいいぞ」
門番が詳しく教えてくれる。へ~貴族…ね。
この世界には貴族とかいるのか。
ここも王国って言ってたから王様でもいるのか? まぁ、どうでもいいがな。
「そうか、忠告感謝する」
せっかく教えてくれたんだから一応はお礼を言っておかないとな。まぁ、従うかどうかは別だけど。
「あ、ああ。気おつけろよ。それじゃ通っていいぞ」
すでに門は開いていたので、その言葉と共に入っていく俺。
赤髪と青髪が何か慌ててるがどうでもいい。
「あ、あの、アイテムボックス持ちだったんですね。すごいです!」
青髪が褒めてくるが俺は無視する。
「む、無視しないでくださいよぉ~!」
「だまれ。それでお前らは俺をどこに連れて行く気だ?」
さっさと要件済ませてこんな所から出たいんだよ俺は。
「はぅ…ひどいです…」
「えと、その、悪いんですけど、最初にギルドの方に行ってもいいですか…?」
赤髪が遠慮がちにそう言ってくる。ギルドだと…?
…別にいいか。
てか、ギルドか。
むしろ気になる。
「別にいいぞ」
「あ、ありがとうございます! それでは行きましょう!」
そう言って、俺の手を掴み歩き出す。
…何故、掴む。
「ああ! 待ってくださいよぉ!」
青髪も慌てて追いかけてきた。
俺は前にいる赤髪の後ろ姿を見て思う。
……やっぱり人間は嫌いだ
レイコウ…貴様……助けないとか言っておいて結局助けるのか……
┐('~`;)┌
名前:レイコウ・カミヤ LV.6
種族:人族
性別:男
年齢:15
体力:51000
魔力:51000
筋力:51000
敏捷:51000
耐性:51000
称号:【異世界人】【下克上】
固有スキル:【スキル一覧】【全属性適正】【神の力】【武具創造】
スキル:【剣術LV.MAX】【解体LV.MAX】NEW【火魔法LV.MAX】【水魔法LV.MAX】【風魔法LV.MAX】【土魔法LV.MAX】【氷魔法LV.MAX】【雷魔法LV.MAX】【光魔法LV.MAX】【闇魔法LV.MAX】
【アイテムボックス】
適正属性:【火】【水】【風】【土】【氷】【雷】【光】【闇】【無】
レイコウのレベルは上がりませんでした。残念
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