さあ、始めようか

きくりうむ

やっちまった

 結局あのままずっと眠ってしまったみたいで翌日目が覚めた。やっぱり座って寝たせいか首が痛い。ベットが欲しい…

「さて、今日は何しようかな…?」

 立ち上がり大きく伸びをする。そのとき重大な事に気づいた。

 「…腹減った……」

 ぐぅ…っと、お腹から音が聞こえた。そういえば、昨日から何も食べてなかった。

「よし、とりあえず飯だな」

 そう言って辺りを見回したのはいいが、視界に入るのは全て木だけで、木の実も果物もない。
 そもそもこの森に食べ物らしきものがあるのかすら怪しい。
 俺はどうしようか少しだけ悩み、ピロンさんに聞いてみることにした。

 「なぁ、ピロンさん。この森で何か食べられるものってある?」

 と、俺がそう言った時すぐにピロン♪ って音が頭の中に響く。

 <魔の森の魔物は大抵食べられます。昨日倒したフォースベアーの肉も食べることが出来ます。さらに、奥に行くと果物がなっている木もあります>

 「まじか…あのクマ食えたのかよ。置いてきちゃったよ」

 ピロン♪

 <さすがに死んで放置されたフォースベアーを食べるのはお勧めしません。てか、食べないでください>

 あ、またお願いされた。
 いや、まぁそれもそうか。
 生のまま1日放置したようなもんだしな。仕方ない。他の魔物でも探すか。

 「分かった。じゃあ、何か魔物でも探して食べるか」

 そして、俺は魔物ご飯を求めて歩き出す。場所は、とりあえず昨日行った方とは逆の方にでも行くことにした。




 「お、あれなんてどうよ」

 歩き始めて約10分。ついに俺の目の前に魔物が現れた。形はワニにそっくりだ。だけど、色が赤く普通のワニより1回り大きい。

 ピロン♪

 <あれはファイアリザードと言う魔物です。レベルは70。主な攻撃方法、口から火を吐いたり、爪で引っ掻いたり、あの大きな口で噛みちぎったりなどです。肉は食べれますが、フォースベアーよりは肉が硬くて美味しくありませんね>

 と、そんなことをピロンさんが言った。

 「う〜ん、まぁこのさい食べられれば良しとしよう。」

 そして、俺はそのまま、アイテムボックスから闇影を取り出す。
 リザードだっけ? は、俺が剣を取り出したことにより警戒しはじめた。

 そして、口を開いたと思うと、そこから火が出てきた。

 「うお、いきなりかよ!」

 火が俺にあたる直前、足に軽く力を入れ、右にジャンプしよける。
 火は俺の横を通り過ぎて行った。
 そして、俺はそのままリザードに向かって飛ぶ。
 5メートルほどあった距離が一瞬にして縮まる。

 「グワッ!?」

 「…死ね……」

 そう呟きリザードを闇影で一刀両断する。リザードは盛大に血を出しながら倒れて行った。

 リザードを切った時についた血を剣を軽く振って落とすと、アイテムボックスにしまった。

 ピロン♪

 <レベルアップしました。カミヤさんのレベルが6になりました>

 「お、レベルが上がった。どのくらいステータスがあがっているのかが気になるが後ででいいだろ。とりあえず、このリザードをどうやって食べるかだよな」

 俺がそう考えていると、ピロン♪ とピロンさんから連絡がきた。

 <魔物を解体出来るスキルが一覧にあります。会得しますか?>

 「え? そんなのあんの? もちろんとる」

 そう言った後、5秒後くらいに、

 ピロン♪

 <スキル【解体LV.MAX】を会得しました。使い方は、解体したい物に手を触れ【解体】と言うか、心の中で【解体】と言うと自動的に解体してくれます>

 「なるほどね。よし、じゃあ解体しますか」

 真っ二つになった、リザードに近づき手を添える。
 スキル【解体】を使う。
 すると、リザードの体が光り始める。そして光が収まるとそこには、肉と赤い皮があった。

 「へ〜これが解体か。便利だなこれ」

 解体された肉と皮に近づきアイテムボックスにしまう。
 ちなみにアイテムボックス内では時間が止まってるらしく何日入れても腐ることはない。
 残念なことに生きているものはいれられないけどな。

 「さて、肉が手に入ったことだし帰るか。水は魔法でどうにでも出来るしな」

 そう言い来た道を引き返そうとしたところで、後ろから悲鳴が聞こえた。

 「…誰だ……?」

 俺は悲鳴が聞こえた方に歩き出す。
 ただ何が起こってるのか知りたかっただけだ。
 別に助けようとかは思ってない。だって面倒だし。
 ここの魔物強いし。俺のレベル低いし。
 それに悲鳴の持ち主がどうなろうと関係ないしな。

 「ってか。この服じゃ顔とかバレるな…姿を見せるつもりはないが、何が起こるかわからないからな、この世界は。用心することに越したことはないだろう。とゆうわけで、ピロンさん何かいいのない?」

 ピロン♪

 <一覧の中に武具創造があります。それを会得すればいいかと。会得しますか?>

 また知らないスキルが出てきたな。武具創造? って何だ?

 ピロン♪

 <武具創造とは、ありとあらよる服、鎧などを自由自在に作り出せるスキルです>

 …はい、きました。これまたすごいチートスキルが。そんなのあったら服屋とかいらないないな、うん。

 「よし、それにしよう」

 ピロン♪

 <わかりました>

 そうピロンさんが言った後、すぐに、ピロン♪ と聞こえた。

 <固有スキル武具創造を会得しました>

 「よし、ならさっそく作るか。顔が隠せるものがいいな…仮面? いや何かそれはやだな。ん〜、深くまでフードかぶればいいか。色は 、黒にして、ズボンも黒、シャツも黒…」

 そして、出来上がり。
 さっきまで来ていた学校指定のブレザーでなく、全身真っ黒の衣服を着てこれまた真っ黒なマントを着ている。もちろんフード付きです。
 ブレザーはアイテムボックスにしまいました。

 「よし、じゃあ確認してきますか」



 ☆ ★ ☆ ★



 私は今ものすごく後悔している。
 何でこんな依頼を受けたのかを。
 私の目の前にいるのは、フォースベアー。1体だけだったらまだ私達だけでもなんとか出来た。
 でも、私達の目の前にいるフォースベアーは4体。
 私達の平均レベル約55ちょっと。
 フォースベアーのレベルは67。
 しかも、1体のフォースベアーの攻撃で、すでにアイリとガンが怪我をしている。
 私は攻撃魔法が得意なので、魔法を使って攻撃してるんだけど中々当たらない。

 「くそ、このままじゃ全滅しちまう!」

 今叫んだのは、私達のパーティーのリーダーである、ジース。
 彼は私達のパーティーのただ1人のAランク冒険者だ。
 今日は、その彼と、ガンという男にに誘われて、フォースベアーの討伐にきた。
 アイリはずっと私と一緒に冒険者をやっている友達…ううん、親友なの。
 だから、なんとしてもアイリだけは逃がしてあげたい。
 たとえ、私の命に代えても…

 「火柱!」

 私は目の前にいるフォースベアーに魔法を放つ。
 フォースベアーの下から筒状の火が出てきてフォースベアーを飲み込む。
 こんなのなんてただの足止めに過ぎない。
 だからその間に私はアイリに叫ぶ。

 「アイリ! あなたは逃げて! ここは、私達で何とかするから!」

 私は精一杯アイリに叫んだ! だが、アイリは涙を流しながら私にこう言う。

 「む…むりだよぉ〜…ひぐっ…ミナを置いていけないよ…」

 「私は大丈夫だから! お願いだからにげ「グアアアアアア!!」」

 私の声を遮って叫んだのは、所々焼け焦げているフォースベアーだった。

 「くっ…もう抜け出したの!? アイリ! お願いだから逃げて!」

 「で、でも…」

 アイリは涙を流しながら震えている。そのとき、焼き焦げているフォースベアーが、また叫んだ。

「グアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 その瞬間私の体が重くなったように感じた。

 (こ、これって…まさか、咆哮!? やばい! アイリが!?)

 アイリを重くなった体で見ると、案の定アイリは先ほどより大量の涙を流し体が思うよう動かないことに怯えていた。

 「ひ、ひぃ! な、なにこれ。か、体が動かないよう…!?」

 (どうすれば…! どうすればいいのよ! これじゃアイリまで死んじゃう!)

 そう考えながらジースの方を見ると、とんでもないことを言い出した。

 「くそ…咆哮が使えるなんて聞いてねぇぞ! ちっ、おい! ガン! ここはずらかるぞ!」

 え? ずらかる…? 何言ってんのよこいつらは!

 「ふざけないで! あなた、Aランクなんでしょ! それなのに私達を置いてくの!?」

 私はジースに叫んだ。だけど、ジースは私より大きい声を出してこう言った。

 「ざけんじゃねぇ! てめーらは、大人しくこいつらの餌にでもなってやがれ!」

 そう言って、ジースはガンを背負って一緒に走って行ってしまった。

 「み、ミナ…」

 「アイリ!?」

 私はなんとか重い体を動かしてアイリのところまで行った。

 「ミナ…ミナ…」

 「大丈夫、大丈夫だから」

 震えるアイリを抱きしめ何度も大丈夫と励ます。だけど、私はもう分かっていた。この状況で生き残るすべはないと。

 「グアアアアアア!!」

 焼き焦げたフォースベアーがついに私達の所に走りその大きな爪を振り上げた。私はもうだめだと思いながら目を瞑った。

 そして……




 …おかしい。

 いつまでたっても痛みが来ない。
 私は不思議に思いながらも恐る恐る目を開ける。
 そこで私は驚愕する。
 4体もいたフォースベアーが、1匹残らず地に倒れていたのだ。
 そしてその中央、そこに全身真っ黒の服に身を包まれた人が立っていた。
 顔はフードをかぶっていてよく分からないけど、私は思った。
 この人が助けてくれたんだと。





名前:レイコウ・カミヤ LV.6
 種族:人族
 性別:男
 年齢:15

 体力:51000
 魔力:51000
 筋力:51000
 敏捷:51000
 耐性:51000

 称号:【最強異世界人】【下克上】

 固有スキル:【スキル一覧】【全属性適正】【神の力】【武具創造】NEW

 スキル:【剣術LV.MAX】【解体LV.MAX】NEW【火魔法LV.MAX】【水魔法LV.MAX】【風魔法LV.MAX】【土魔法LV.MAX】【氷魔法LV.MAX】【雷魔法LV.MAX】【光魔法LV.MAX】【闇魔法LV.MAX】
【アイテムボックス】


 適正属性:【火】【水】【風】【土】【氷】【雷】【光】【闇】【無】



スキル“咆哮”

自分よりレベルの低いものを対象に鈍足効果的なのを与えます...笑

ジースの場合、普通にガンを背負って逃げられたのは、ジースのレベルがちょうど67を超えていたからです。ちなみにガンのレベルは60。ミナは56。アイリは50です。

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