千人の中に妹が隠れている!

双葉エレン

囚われた先に

ん...?ここは...何処だ...?


知らない場所に、手足が縛られて動けない状態の方凪...
見た感じは、どこかの地下駐車場みたいな場所だった
すると、視線の先に一人の男がゆっくりと歩きながら


『目覚めたか?方凪透...』
『お前は...誰だ?』
『知らないのか?まぁいいお前に負けた一人さ』
『それで、何のようだ...こんなことしてまで?』


その男はタバコに火をつけて吸う
煙を口から吐くのと同時に言う


『お前を倒す為に呼んだにすぎない。少々荒手を使った部下には手厳しくしてやった、さて今度こそ...てめぇを倒して不良の頂をもらう』
『そんな符号いくらでもくれてやる、でもなぁ...そう簡単には殺られやしねぇぞ?』
『ほう...ならこいつの前でも同じこと言えるか?』
『...っ!?』


一人の少女を車の中から引きずり下ろす
その時...方凪が確信した
間違いなく...俺の妹だという事をーー
清純系で黒髪とセーラー服の容姿は間違いないと方凪の中で過ぎっていた
手足が縛られてるのには違いない...かわすことしか今は出来ない現状にイラつかせる
そしてその男は、妹の髪を引っ張りながら


『どうした?ほら、かかって来いよ...ただしーー』
方凪の周りに複数十人の部下が姿を現して囲むように集まり始めた
『俺様の部下が、手を出さないなんて言わないがな!』
『ってめぇ...後で便座に頭嵌めてやる...!』
『便座って名前じゃねぇよ?苗字の頭に便座入れんな!』
『兄貴誰もそんなこと言ってないっすよ?』
『...そうか?』
『兄貴最近...会話にキレがないっすね。もう草まみれクソ野郎で良くないっすか?』
『てめぇの感想聞いてない、それが名前だったら適当なキャラってバレるだろ』
『兄貴、さっさと始めようぜ!』
『あぁ...さて遊んでこい!』
『うおぉぉぉぉぉぉ!!』


一方、方凪がそこに入ったと見られる地下駐車場付近ーー
左右に2名ずつ隠れて監視の頭を殴り気絶させた
そしてリーセントをした男が話す


『順調だな、後はどうやって入るかだな』


そして一人学ランきて短髪少女が言う


『潜入ってどうやるのかしら?』


金髪で猫目をしている男は言う


『知らね、第1俺らの名前出てないんだけど?』


何気にスマホをいじりながら一人の男は言う


『僕的にもアレかな...潜入って柄じゃないよね?』


そう、何故なら彼だけが入口付近の監視人を殲滅していたからだ
3人は伸び切った監視人を見ながら


『竜崎やり過ぎだ』
『よく言うよ...神川くん』
『それぐらいが丁度いいよなぁ?なぁ、海音?』
『域名川...したの名を軽々しく呼ぶな』


この四人の頭文字を取ると、神竜海域っと呼び名がつく
不良高のNo.2で海面した高校、その呼び名通りに海を荒らす竜の様な戦い方が印象が強かった様だ
詰まり、その高校のトップ4が集まり方凪奪還へと計画を考えていたのだった
そして神川はリーセントを揺らしながら
 

『さて、始めちゃおうか?』
『ふん、こんな所でくたばらせるには持ったいねぇからな...。後でガツンと言うか』
『正直じゃないね域名川くんは...普通に助けたいって言えばいいのに』
『うるせぇ!竜崎黙ってろ!』
『ハイハイ、竜崎くん語彙力ない奴にそんなこと言っても無理でしょ?』
『海音ちゃんは相変わらず手厳しいね...』
『話は終わったかよ?そんなら行くぞ...この4人に掛かればあっとゆうまさ...』


その4人組が中に入って来たのを部下たちが知らせる
すると、微かに笑いながら方凪に言う


『方凪に情報だ...神竜海域って奴らが此処を嗅ぎつけて来たらしいな。まぁ、てめぇの意識があれば助かるかもしれないがな!ふはははははーー!!』


方凪は、頭にから血を流してアスファルトに顔を付けて
微かな息の根でその話を聞いていた
全身に力が入らなく起こせない体を起こそうとするが、既に体が動かなくただやられる流れとなっていた


その時、封鎖されていた扉が爆風と部下と共に吹き飛ばされた
そして砂煙が舞う中、四人の姿が浮かび上がり言う


『おい、そんな所でくたばるヘマか?』
『俺達を負けさせといて、今はその手を封じたのか?おめぇはそんな柄じゃねぇはずだろ』
『わ、私を散々困惑させて置いてくたばるのは許さないわ...』
『まぁ、みんなどの道...君を助けに来たんだよね。だから立ち上がるんだ方凪くん』
『へぇ...雁首揃えて助け合いってか?いいねぇ、いい感じにムカついて来たぜ。だがな、方凪はもうーー息しちゃ居ねぇぜ?』


方凪は確かに息すらしていなかった、しかし4人組は..そうとは思っていなかった
海音がゆっくりと前に歩き、近くにある鉄パイプを手に取り方凪を縛っていた紐を切り下ろして言う


『あんたがこの人を殺せば、私は許さない...!』
『死んだって言ってなかったか俺?』
『いや、そんなことぐらいで私達は動じないわ!』


海音は、深呼吸して一瞬にして周りにいた部下達を気絶させた
何が起こったことさえ分からないが、ただ言えるのは衝撃波らしきものが吹っ飛んでいたことぐらいだ
そして神川は、ゆっくりと歩きながら方凪の体にスタンガンを打ち込んだ
バリバリっと音を出しながら体に電撃を入れ、竜崎と域名川と海音は次々に部下を排除していく
そしてボス本体一人となっていた、人質の方凪の妹を引き寄せながら


『こ、この子どうなってーー!?』
『悪いわね、その子を渡す権利はない』
『なっ...なに!?』
『一瞬の間合いから、獲物を取る...これも心音琉よ』


海音は、方凪の妹を抱えながら後ろを振り向く
そして残り3人も逃げ場を塞ぐように立ちはばかる
すると、男が何故か高笑いし始める
なんと男の体から黒いオーラが放たれ始めた
禍々しい雰囲気が一気に漂い始める
海音は向こう3人に向かって言う


『竜崎、神川、域名川!そいつに警戒して!』
『分かってるぞ?』
『誰もやらねぇなら、先手もらうぜーー!?』


域名川は、一瞬にして壁に向かって吹き飛んでいた
吹き飛ばされた域名川を見た竜崎は言う


『域名川くんは...気絶してるけど、今のは一体?』
『予想外だな...化けもんかもな...』


こうして妙な力を使う男の前に...3人は動けなかった
そしてもう一人...この場所に向かってる人がいた


『面白そうじゃねぇか...混ぜてもらおうか?』
巨体な体格と肉体でそこそこやばい男が表す



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