千人の中に妹が隠れている!

双葉エレン

片倉先輩の要件

夜風が二人を包む、そして透はそれとなく言う


『なんか悪いな、変な親でさ』
『ううん、私は逆に羨ましいかな...両親居ないし』


片倉先輩は、両親を幼い時に事故でなくしてる
そのせいで親戚を転々として馴染めない環境を独りで貫いてきた
そんな些細な会話すら、羨ましく感じ取れるらしい...
普段は不良の一人でエロゲー製作者の彼女、普段見せない感情や雰囲気を見るとど肝を抜かされる


まぁ、俺の学校に入るあの先輩や後輩を見るよりかはまだマシの方だ...あるスイッチが入らない限りは...と


ふと海を眺める透、月が海に反射して海に浮かぶーー
そんな事を感じながら片倉先輩は突然話す


『ねぇ、こんな事言っても何なんだけど...ちょっとシチュエーションに付き合ってくれない?』
『...へ?』
『ほら、エロゲーに足りない部分書いてあったじゃん。その部分を体感しなきゃ意味が無いんだよねー』
『ちょっと...どうゆう意味だよ』
『だから、試作になれっていってんのわかる?』


首に腕をはめられて締め上げられる
しかし反面、片倉先輩の胸に顔が付いている状態だ
嬉しさ二倍と痛さ二倍の意味を知った
そしてこう透はこう思うーー


やっぱり胸はデカイに限るっとーー


シチュエーションっと言えどもどうしてようものかは分からない
カチカチに体が動き手足同時に動く事ぐらいしか今の俺には出来ないんだ


すると、片倉先輩は笑みを浮かべながら言う


『そんなに固くならなくても...ね』
透の腕を掴む片倉先輩に対して、期待満身の重症化を我慢するぐらいの真顔で動じなかった


『固くなりすぎだよ顔も...』
顔に手を添え始める片倉先輩に透は驚き思わず押し倒してしまう
左手に微かな柔らかい物を触り、赤く染まる顔をする片倉先輩を見て思わず体を離して言う


『わ、わりぃ...緊張のあまり...』
『ううん...透くんならいい来てよ』


読者の皆様には見せられない展開だとぉぉぉぉぉぉぉ!?
だ、ダメだろR15設定なんだよ!それを超えたラインに踏み込むなんて俺は許さねぇ! 


透は片倉先輩の顔をチラッみた
すると、不満そうな顔で透に飛びついてきて逆に飛びつかれた


『来ないなら、こっちからするわよ?』
『片倉先輩、ダメです...ダメなんですよ!』


完全に悪巧みの眼差しで透を見つめた
そして体に乗っかり勝ち誇ったかのような顔で見下された
片倉先輩は、顔を少しずつ近づけ始めるーー


ダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁしったことかぁぁぁぁぁ!!
上手くやれば爽やかな映像に切り替わるはずだ!
読者の皆様には悪いが捨てさせて貰うぜDOTEIをなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


すると、そんな雰囲気をぶち壊すかのようにバイクコールで疾走してくる不良が現れ始める
この時、透の何かが弾けとんだ


『ギャハハーー!リア充破壊は楽しいなぁ相棒!』
『そうっすねやっぱり破壊は楽しいっすぬ!』
『ん?誰だァ...人のロードに踏み入ってたってる奴?』
『兄貴ぃ構いませんよ!轢いちゃえばすべてが終わるんすよ!』
『ふん、出来したぞ?まぁいい行くぞ!』


向かって来るバイクにびくともしない透
それを僅かからの段差から見守る片倉先輩ーー
そして突っ込んでくるバイクを物ともせずかわしてドライバーの不良だけを仕留めてた
道路を転がり街角の壁にぶつかり、それと同時に乗っていたバイクは海に向かって落ちた


『あ、兄貴が...バイクから降ろされたぞ?』
『なんかやばくない...?』
『に、逃げるは勝ちだ...』


仲間のバイクはそのまま止まらずにどっかに走り去って行った
そして透は、ゆっくりとその壁にぶつかった不良の元に行き喋る


『さて...お楽しみ袋を壊してくれたお礼を受けてもらわなきゃな...?』
『へっ?な、何の事ぉぉぉぉぉぉーー!?』


有無言わずに透は不良を壁にめり込ませた
そんなえげつないシーンを目の当たりにした片倉先輩はただ呆然と見ていた


次の日、何時ものように成城高校の門をくぐり抜けて教室に入る
すると、隣の席の男の人が突然話しかけて来る


『おい、お前...なんか悪さでもしたのか?』
『何の話だ?』
『お前見てなかったのか?』
『あ?』
『教室前の斜め迎の隅っこにはってある果たし状の事さ』
『んなもん知るかよ』


男の人はゆっくりと席を立ち体を揺らしながら歩き言う


『俺が取ってきてやる、お前はそこにいろ』
『あっ、おい!...ちっ早いな...アイツ』


その果たし状を手に持ち教室に戻ることなくその男は、待合場所の校舎の裏側に一人向かった
すると、不良が姿を続々と姿を現してその男を囲むように立ち並んだ
男は、果たし状を片手に持ち言い放つ


『これを書いたヤツ誰だ?』


すると、姿を現したのは学ランの袖を切り裂いた一人の男
が現れてガンつけながら言い放つ


『俺だ。んで、方凪透はどこだァ?』
『来ねぇよ、何故なら俺がお前らを倒しに来たんだからなーーー』
『あん?』
『オイオイ、お前さ今の状況知ってんのか?』
『ちゃんと目をつけろよ雑魚が!』
『グダグダ言ってねぇでさっさと始めろよ、三下!』
『舐められたもんだなぁオイ!殺るぞおめーら!』


透は教室から何気なく外を眺めて居ると、パトカーが一台校舎前に止まってるのが見えた
何の騒動かは知るよしもなく、そのまま机に伏せて寝た
鐘の音が鳴り響き、昼下がりの午後屋上へと一人透は向かった
いつもの流儀で屋上で昼食を取るのが日課見たくなっていたのだが...どうやら先客が2名いた様だ
右に居る女子は、腕を組み仁王立ち景色を見て居て
左にいる男子は、退屈そうにスマホをいじっていた
透は何気にその二人に声を掛けた


『こんな場所で何してんだ?』
『あー、お前確か1年の...』
『方凪透、変わった苗字だから認知されないが...それは置いといてだ。何してるんだ二人?』


すると、女子は透の顔をチラッと見て言う


『あんたさ、数ヶ月前各不良をぶっ飛ばして千人の負かしたやつを踏み台にして高笑いしていたって言われていた方凪透か?』


透は目の色を変えて真顔でその問に答える


『...あぁ、そうだ。違いは無いが、今話す事じゃないはずだ』
『ふん、流石生きる不良。伝説の一人って訳か...悪かったな気分を害してな』
『本項的に何が聞きたかった?それとも、俺と合うために待ち伏せしてるやつらには見えなかったがな』
『いや、私はただこうしてこの場にいるだけだ。特に用事や待ち伏せるとかそんな野蛮な事はしないさ...まぁ、話はそこにいる彼にある』


退屈そうにスマホ画面をいじりながら言う


『俺が呼んだに違いない、元不良と言いながらオタクに成り代わった透...君に頼みがある』
『頼みがあるだと?』


スマホを画面を透に見せつける
なんかのサイトに書かれていた文書があり、それを音読する透ーー


『ゲーム試作段階で君の適切な指摘が、エロゲー作る企業に大きな利益を与えた。なので他のジャルでも試作段階で遊んでもらい補正や間違いを指摘してもらいたい...君が見る世界はクリエイターの中でもなかなかの強者位の才能があると確信してる。By国枝一兎...って、つまり俺が遊んでなんとなく言った奴がゲームに変化をもたらすのか?』
『そうゆう事だ、その証拠に彼女がそこに居る』


透は騒然として言葉が出なかった
男は、メガネを取り出して耳にかけながら話す


『名前を言ってなかったな、俺は安咲守だ。その隣にいる奴はーー』
『明菜茜よ』
『こう見えて割と寂しがり屋だから、暇な時相手してやってくれよな』
『ま、まてよ...俺まだやるって言ってないぞ。話を淡々と進ませるなよ』
『いや、君に拒否権はない...まぁ、契約料付けとくからさ...なっ?』


一枚の紙を手渡された透、そこに書かれていた契約料は...一千万円だった
しかも1回協力してやると一千万が振り込まれる
つまり金に困らなくなる生活が出来る
頷けるって理由でも無かったが、その前に守は視界から消えていた事に気付いた
拒否権がないってそうゆうことかよ!?って思わされた透だった





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