Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

交差する事件

一人の学生は、何気に端末の電源を切り、ふと空を見上げながら言う。
夜空は星が光を放ち散りばめられている。杉林の道を歩きこの場所に抜け出た、街が夜景で一望出来る...。


目的が同じであれ、厄介なことに巻き込まれたには違いないーー。


静寂の静けさ、夜風が吹き付ける
やや生温い風だけが少年に吹き付けて髪の毛を靡かせた
都市の街明かりとは、一回り二回り程
違いがあるそんな感じを感じては居た
路頭に佇む


迷い込んだとはいい...、少し古い技術の場所に着いた訳だが...本当にこの場所に居るのか...?


そんな思い吹ける少年と同じくーー。
この世界での主人公、空斗はノロノロと歩きふらつきながら、街に向かって歩いていた。
何故ならば、自宅マンションが空前の爆発...。人が住めるような感じではない、家具家電すべて焦げて使い物にならない


アマテラスとステラ...ホント勘弁して欲しい。財産が空前の消失する...


空斗は、自分の財布をズボンから取り出し中身を見る
全財産256円、明日までおにぎり一個生活(一人分)の幕を開けてしまう
かなりピンチっと思って、道路を一歩ずつ踏みしめていた
その足取りは、かなり重く...一個に対して3人っと考えるとハードスケールのような気もしていた
そう考えれば考えるほど、気が重くなるように足取りも遅くなる
近くにあるコンビニを、右に曲がり、そのまま直進した所にスーパーがある。だが、現時刻は20時30分...閉店まで30分ぐらいしか無い
今の歩くスピードで考えれば、間違いなく間に合わない。


はぁ、明日...学校なんだけどな...


そう思い、信号機の歩行者信号が青から赤に変わろうと点滅を始めていた
慌てて、横断歩道を走り出して渡り切って顔をゆっくりとあげた瞬間ーー。




見たこともない場所に、空斗は居た
さっきまでの場所が嘘のように、目の前にあるのはコンビニだった
しかも、目にしたこともない物が陳列して居るのが目に飛び込んでくる
腕で何度か目を擦り、再び開くとやはり目の前の近くにあったスーパーではなくコンビニだった


そして周りを見渡せば、自分が住んでいる街よりも発展している気がした
ただただ、コンビニ前に佇み眺めていると一人の男が出て来て視線がぶつかる。
特に、何を買った訳では無いようだがつまらなそうに小物を名が見つめるような眼差しで言う


『オィ、邪魔だ...どけろ』
『あ、あぁ...』


空斗は、道を譲りその男はポケットに手を入れてだるそうな足取りで立ち去った。
その後ろ姿を、ただ眺めていると


『見つけたわ!空ーー!』っと言う女の子の声を上げたかと思うや否ーー。
背後に、ずっしりと重い塊のようなのを強くぶつけられて間迎えにある電柱に強くぶつかる




『あ、あれ...?』っと口からこぼす少女。空斗は、ゆっくりと体を起こして背中を抑えながらいう
『な、なにすんだよ?!今の一撃普通なら死んでるぞ!』っと強めに言う


少女は、ぽかんと口を開けた
それを見て空斗は顔を少しひきつりながら言う


『君の一撃でそんな驚く事かよ...?』
『今の一撃を躱せなかった。空...じゃないわよね?』
『人違いだ、人違い。てか、躱せる人いるのかよ?今の一撃...』
『えぇ、パートナーなら普通に紙一重で躱してるわよ』


かくかくしかじかと、二人は話し合った。詳細を聞いていくうちにはっきりと分かったことがあった。


一つ目は、この世界についてだ
能力者が住む都市、学園都市。
無能力者や科学者は常に能力者の敵になり必ず事件などを起こす
二つ目は、行方不明者だ
空っと言う人を含めて3人ほど姿を消している様だ。ある事件の人物を探している合間にその姿を消したそうだ
三つ目が、彼の力なしで事件解決をするのはかなり難し。




そこで、たまたま俺がコンビニ前にいたのを空っと言う人と間違えたらしい
詰まり、空斗は現地点で別世界の学園都市に迷い込んだっと言う事になる
話は分かったが、腑に落ちない所がある...彼女のスペックが異常過ぎるのだ


例えば、さっきの一撃...普通の女子の力と比べれば歴然的に違いがある
俺がスライムだとすれば奴は、鈍器を持った勇者で衝撃を吸収するスライムを普通に攻撃してプルプルプル震わせて何故かゼラチンが弾け飛んだ様な感覚と思えばわかりやすい


今も、少女はコイン1枚を自動販売機に入れようとしてんのにちょっと触れただけで自動販売機が空き家の外壁にめり込んでしまうくらいだ
結構離れてんだけど、目にも止まらない速さで空き家の外壁に自動販売機が吹っ飛んでめり込む。
もう、これ能力者って言うよりも...理不尽に力を使う破壊兵器にしか見えない。


『あれー?自動販売機が逃げるー』


本当に大丈夫なのか...この子。


ベンチに座り、ふと一息をつく二人
彼女の名前は蜜柑の高二で学園都市の迷惑少女として、知らない人がいないぐらいの知名度がある様だ
能力は触れたものを破壊する
《ハンド・ブレイク》の使い能力だ


ある意味怖い怪力女っと覚えれば無難だ、それに比べれば俺の能力自体が既に無い。
この子は力になってくれるっと言ってはくれたが反面怖い
何せ常に、なんかが頭上を通過するわけだからだーー。


『ねぇ、行く宛あるの?』
『ねぇな、てか...この世界自体よく分からない。能力者が左右するってことはよく分かるが...帰る方法の手掛かりが無い』
『帰る方法...帰る方法って、どっから現れるんだろうねぇ?』
『それが知っていれば苦労しないんだが...』
『うーん...秋雨に聞いてみたらいいんじゃないかな?』
『秋雨...?』
『私達の、担任と寮長の先生よ。多分、なにか手がかりをくれるんじゃないかな?』


空斗は、顎に手を添えて考える
この世界の人に、その理屈は通じるのだろうのかーー?っと脳裏によぎる


だが、考えても今はそれ以外の方法と呼べるものは全くない。
空斗は、口を開き蜜柑に言う


『その秋雨...先生?がいる場所に案内してくれないかーー?』




午後21時30分、ある程度手に暇を持ち始める時間帯ーー。
校舎の研究室の一角に、メガネを怪しく光らせて白衣を靡かせながらとある隠し本棚を探し始める
昼間に見かけた、ある本がどうも印象的過ぎてある意味...興味深い。
この時間帯は、大抵寮生は、出歩かないっと想定済みだ
だが、しかしだ、もしもの為にあるセキュリティー機材を廊下に置いた
秋雨が自ら作り出した、『廊下に敏感肌センサー』略して『廊下に敏感センサー』だ。


まんまな感じなのはさておき例の物を
採取して帰らなければーー。


手に伸ばした、先にはある本があと数センチまで近づいた瞬間だった


ピピピッーー!!


廊下敏感センサーは、反応を示した
自動的に画像が端末に送信されて位置間でも知らせてくれる
あと数センチの所で、スマホ端末を開くハメになり目を少し細めて画面を見る


『なんだよ?せっかくの緊張感台無しじゃねぇかよ...。』


画面に映し出された2名、画面を拡大して更に見ると...見覚えがある顔の子と見たことが無い学生服を着た子が映し出された
秋雨は、少々黙り...見覚えがある子を眺めながら言う


『蜜柑...だよな?それに、隣にいるやつ誰だ...?見たことない学生服だな...。』
そして、秋雨の脳裏に浮かぶ夜の男女っと考えてしまう
間違いなく、シャッターアウトラインだ。
不順行為は認めるわけにはいけない、それこそ規制が乱入してくる


健全読者向けなんだ!先生として認めるわけには行かないんだッ!!


今さっきの行為を、ほのめかす様な内心をあらわにするが、説得力も欠けらも無い
とう言うものの、現地点の理科室までの道のりは直線にすれば250メール離れている。
数分単位でたどり着けるかどうかっと言うぐらいだ、例え蜜柑といえともこの距離と場所を知ってるわけでも無ければ無理に決まっている


だが、その思想をはるかに超える自体が起きる。
蜜柑は、その男子を背負いそして床を強く踏みつけて騒音があとからついてくるぐらいの速さでその場から姿を消した


その方が効率が良いと判断した蜜柑
と言う物の、それに至るまでの経緯ーー。


校舎前、学生生徒の玄関口で蜜柑は突然立ち止まり言う


『セキュリティー起動してる...』
『はぁ?セキュリティー?』
『うん、秋雨の事だから...十分ありえそう。このセキュリティーは独自に作ったみたい』
『分かるのか?』
『うん、周波数と電波強度の強さが嫌でも肌に感じるわ』


蜜柑のハンド・バーストは目に見えない電波すら肌にキャッチする
触れたものを破壊する力を持つが、彼女は全身から触れたものが対象となる為目に見えない電波等を反射的にキャッチすることが出来るのだ


例えば、電波を向こう先から放てば彼女の体に受信するように体に触れる
だが、触れた地点で破壊する能力なので反射的に跳ね返すことも可能。
だが、欠点は物理は受け付けないのと同じ能力者の力は反射はできない事だ


今の現状だと、反射で破壊することは出来る。だが、それをすると秋雨は泣き面を出してしまうので出来ない様だ


空斗は、それを聞いて一つ浮かび上がる。それは、たしかに危険かもしれないが、この場を突破するにはこのやり方しかない


『なぁ?俺を背負って走れば、電波を遮断して走れるんじゃないのか?』
『確かに...でも。それだと、空斗自身が血肉を引き裂くような行為だよ?』
『安心しろ、俺は死なないんだ』
『へ?それはどうゆう意味ーー?』


空斗は、後ろを振り向き生徒玄関口に向かって歩き始めた
蜜柑は、不思議な眼差しで空斗の背中を眺め始めた





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