Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

弟子と共に歩む

ほんの、微かなズレが自分を変えた
その日からは、人に対して恨むことがなく...平穏な日々が続いた
孤児を拾い、一人、また一人、救いようがない子も一人
我流として、剣技を3人におしえた
そして必ず、ある事を言い聞かせた


ーーーどんな絶望を抱えようと、消して恐れずに歩む
例え自分を殺したくとも、死ぬなんて言わない、苦痛を踏みねじってこそ楽しさ感じるんだ


だからその為にも、絶望してる人の希望の柱になればいい
分からなくていい、ただ、強い意志を持てばいい
どんな苦痛でも絶望でも、笑って済ませるくらいに


自分がそうだったから、その事を言ったんだろう
しかしだ、ある日...楽しかった日々を壊す存在が現れた


部下二人引き連れた、巨体な男一人...未知力を使い私を上回ってる力で潰された
だが、足掻いて何度も、何度も、折れそうな精神を奮い立たせた
自分の腕が吹き飛ばされようが、肉を切り裂かれて血を流しても、消して手放すことはしたくなかった


ようやく手にいれた、生きがえを離してたまるかと言うぐらいに喰らいついた


しかし遠く及ばず、私は死にかけて地面に転がり叫んだ


『待て!待つんだ!君にはまだーーーっ』
『先生、私は...先生のそうゆう所が嫌いです』
『な、なに、を...?』
『まだ気づかないのですか?先生は...勝てないんですよ?こんなみそぼらしい弟子をそこまでして助けたいのですか?』
『当たり前だ!君が、あんな顔していたら私が助けたんだ。君の苦しさを、私は見過ごせなかった...。だから、だから、戻ってこい!』
『ーー先生、私はこんなヤツらに負けません。連れていかれて牢屋に入れられても...諦めないよ』


一番弟子は後ろを振り向き、無邪気な笑みで私を笑った
それを見て私は、驚き声が止まっていた
無理して、あんな顔を作っていたぐらい分かっていた
そして、気違いが瞬時に眼前に現れて私を蹴り飛ばした


救えない、そんな悲しみが精神を揺らぎ私をさらに変えた


そして、私は私を封じ込めた。結果はあんなキャラになって人々の的になり、これまでてもない生き替えを感じた


ーーーその時間は、すぐに終を告げた


知らぬ人達が、どんどんこの世界に踏み入り...さらに都市発展が別のものと変わり、やがて...空には龍ではなく黒い鉄物が空を飛び回る
街は、四角い壁に人が居たり、みしらぬ建物がそびえ立って居たりなど...


見るもの自体を変化したっとしか言えない、そこまではいい
その間も与えずに、黒曜って言う最大級の魔獣が姿を現し
街を破滅、巻きこまれた人々は、意思を持たない生きるしがねと成り代わりさらに人々を襲った


ものの数日で、人類は...生きてるかさえわからなくなっていた


魔法は正直まだこの世界で、数人程度しかできなかった
救いようが無い、この荒れた果てた都市を眺めて言葉を何度、失ったのだろう


運良く私が住む場所は...免れた。だが、生きる術が寸断された
生きる気力を半分失った、そんな時...ある男が現れた
空間を切り裂くように現れた彼にはド肝を抜かされた


モブキャラ見たいな顔立ち、身桁ぐらいある大剣を片手に持ち、うっすらと笑う男
見るからにして、あまり強くない顔でもあるが...
だが、けしてそんな訳ではなかった、彼の強さはあの黒曜をひれ伏せさせた程の強い一撃だった


外見と中身の強さの差に、少々言葉を無くした
むってらぼうな、横顔が皮肉にも羨ましかった


『んでよ、黒曜をぶった切ったついでだ。おめぇに剣技を教えてやる、今のまま守れずに居たいなら知らねぇがな』
『ーーっ!?』
『いつから知っていた?ってつらしてんな、世界を見渡し世界を攻略した伝説の一人にはそんなことぐれぇおみとうしだぜ』


言葉に表せない、彼の言い草に...私は笑った
言葉なんて不要、私は彼から剣技を習った
そして、月日が流れて...
僕は変わり強くなったっス


見た目も喋り方も、彼のせいで120度変わってしまった
僕自身も驚くほどに、見違えった自身に驚いた


『さて、晴れて今日、弟子になったお前には...ある課題をつけてやらァ。俺の息子ってゆうのもあれなんだが、見過ごせないバカに剣技を教えてやれ』
『それは...僕の仕事じゃないっス。君がやるべきじゃないっスかね?』
『いや...俺にも、そうしてやりたいが...どうもそう上手くいかねぇ見てぇでよ。流れからして、おめぇがやるんだ』
『それはどうゆう理由でスカね?』


すると、彼の雰囲気は一変した
切ない表情を浮かべて、ただ、小さく話す


『死ぬかもしれねぇんだ...俺』 
『まさか...君ほどの強い人が、死ぬなんてありえない』
『見えっちまうんだ、先々の未来が...この右目が疼くように見えるんだ』
『右目が先々の未来を見通す...?』


『説明しきれない、ただ言えば...未来で起きる事予知して死ぬ特定の人物を違う形で世界に送り付ける。勿論、次元転送みたいなもんだ、ただ、特定の人物の存在は...居た世界と居ない世界と変わる。今はアイツはこの世界では存在するが既に死んでいるってなるわけだ』


『それって、平行世界パワレルワールドの事っスね?』
『それそれ、俺にァよく分からなかったがな』


この時、僕は既に異変を感じていた
平行世界...つまりパワレルワールドがなぜ存在してるのか...
でも、すぐに頷ける証拠があった
それは、1回死んで蘇り記憶をリセットされるのを繰り返されてるこの世界は、一度死んだ人々の思いが時差をうみ別空間を作り上げていた
つまり、死んだ人の意志の分だけ...別空間があるってことに気付いた
死ねば平行世界が増え続けて、同じ結果でも違ってくる
故に今や...数え切れない別空間が存在する
但し、必ずある人物が存在しなくなっていた


僕の前に現れた、一人の少年、東城空翔ただ一人除いてだった
彼は、自分の義理父親にあたるあのモブキャラ義理親父が自爆して死んだ秒針にこちらの世界に飛ばされた


彼に言われた通りに、剣技を教え、元いた空間へと送り返した
僕を上回る本質を気づくかはわからないけど、彼には微かな希望があった
だれでも、他でもない、強い力が削ぎなっていた 
彼が認めていた事は...少なくても伝わって来た


送り届けを眺めて感じた一つ不自然な部分、何故か僕の妻一人が存在していた 
理由は知らない、だが、結局...弟子達を庇い死んでしまった
そんな時に、気違いが現れて精神を揺らがせてくる
僕はそれに物凄く反逆心むき出しで、深追いを追わせた
正直、自分がここまで強くなっていたのは驚きだった
高笑いだけをあげて気違いは逃げ消えた


そして、ある時...僕はようやく彼が住んでいる世界へと
行ける術式を編み出した
久しく見る都市の風景に、何かが報われた気がした
そんなこともつかの間に、学園祭のメインディッシュにあたる...各校の模擬戦に異変が起きた


僕は彼らのあとをついていき、またしても気違いと戦った
 

四方八方衝撃波と魔法が飛び散り、森林山々は消し飛び崩れ落ちる
何とか勝ったものの、気違いから体につけられた刻印が消えなかった
そっからはご存知の、操られて空翔に殺された


ここで私が再び蘇るっと誰が想像したやら
刻印が付いた腕を削ぎはがすように引きちぎった
すると間もなく別のあらだな腕が再生した
以前より再生時間が早く短くなっていた


そして新たに、体から吹き上がるぐらいの怨霊がしがみつき、私をさらなる計画へと導かせた


『ーーこうなっていたせいも、結局...自分自身が招いた事。何故でしょ...まだ諦めるよりも、君達を殺したいって感情が沸き上がる。許せない』
『結局、君は...欲しかっただけじゃないか?生きる意味、仲間、強さ、認められる存在、そんな綺麗事を求める為にこんな馬鹿げたことをするのか』
『ふ、ようやく死ねる...のに、そんな事なんて...考えてもない...。私は、私であるため、非が是と言う...様に...挑み...勝つ...』
『......』
『いや...今は...そんな物は...要らない。私はーー』


ーーー誇れる弟子と共に死ねるならそれでいい


そう言って虚は、目を閉じて息の根を止めた
最後の最後で、弟子達を思っていた
どんなに辛くても、目の前にある物には届かなく消えていくそんな感じだった


虚が死んでまもなく、空に続く階段が姿を表した
そして、何処と無く...低い声の男の声が響いた


『汝らに、我に挑む挑戦を認めよう。その前にだ、汝らにはささやかなプレゼントをあげようぞ』


空から次々に降り注ぐ様に落ちてくる、不死者の鎧っと呼ばれる兵士が地面に着地する


『こやつらは、ただでは倒せまい...しばし玩具と遊んでもらうーーー』


フリーダムは、鋭い眼差しで空を見上げた
そして、十百香は辺りを見渡し始めて言う


『これが、終焉を告げり...兵士ね。本当に実在していたんだ...』


フリーダムは、ゆっくりと顔を戻しながら


『この戦いに勝てば...すべて終わる。ただ、この兵士は並大抵じゃ死なないすぐに蘇る』
『倒せないって事...?』
『そうなる。少なくても..作戦場所となるあの学校に戻るしかない』


未来はこんな敵は既に居ない事になってる
ただ、誰かが倒したとしか記載されてなかった
未数値の敵の前に、特殊な力を持つ数名だけ挑み
全ての元凶はある一人の男の手により滅んだ
そこまでしか分からない...


フリーダムは、静かに息を吸い周りを見渡して言う


『戻るまでの道を作るよ、僕達にしか出来ないことをね。異議はないよね?』
『異議なんてないよ、さぁ...作るわよ道をね』


仮面みたいな顔で、スマートな足取りで歩き
近くにいた魔獣を剣で肉ごと切り裂き
その血に染まった場所を普通に歩き始める
そんな兵士に挑む、3人たちの戦いが始まる


ーーー今、決戦幕が上がる







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