Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

洞窟の先にある物

聳え立つ塔から反対側に向かって歩き抜けた一つの洞窟が顔を出す
その洞窟は...空翔にとっては思い出がある縁がある場所ーー


思い出や感傷に浸る暇すらない
既に洞窟の先にいたボス的な魔物が既に目と鼻の先に居るわけだからだ


『グオォォォォォォーー!!』
『お出ましって訳か...手間が省けた』
『手間が省けたってオイオイまさかだが...?』
『察しが付くのは助かる、そうパラレルワールドにいる現段階の要注意魔物を倒す事だ』
『はぁ!?あっちでは俺を何度か負けさせたヤベェガン首共を倒せってむちゃくちゃだなおい!』
『全ては...意味があるっと言っとこう...ほらワンパターン来るぞ!』


鋭い爪で、空翔立ちに向かって振り下ろした
空翔はバックステップを踏み、そして剣で魔物の手をなぎ払おうとしたがーー
華麗にかわされて頭上に反対側の手が振り下ろされた


『たっく...飼い主はしつけがなってないなぁ...人の頭を前足で抑えるんじゃありません』


空翔は、剣で魔物の手を押し返した
バランスを崩したのを確認して空翔は魔物の後ろ足2本切り裂いた
地面に転がり魔物は前足でだけで立ち上がろうとした時には額に白く光る剣が一本突き刺さってそのまま倒れた


『無知にも程がある、って言うが実際俺も言えた義理じゃないな』


空翔は、魔物の額に突き刺さっている剣の柄を手に握り引き抜く


『おい、今のどうやって攻撃した?』っとレオが問いかけて来た


空翔は、平然とした感じに淡々と答えた


『さっきのは、確かに時間が止められた...だが先を何点か読めば大したことじゃない』
『先を読む...?』
『レオの馬鹿には私がついていけない...さっさと野垂れ死ねいいのに』
『な、何を言うかレイヤー殿!?』
『解読不可かあるいは聞き解読に受理が不可能...ゴミ処理所に捨てられても問題ない...機材』
『人から離れてないか?!』
『人生終わってる人には最適な素材...それが貴方よ?』
『間違って無いけどやめてくれ!責めて、剣にしてくれ!』
『(問題はそこか...?)』っと想う空翔


髪の毛をなびかせながらゴミを見下すような眼差しをレオに向けた
心を打たれたような感じでレオは道端に胸を抑えながら倒れ込んだ
後で聞いてみたら人体の約半分がゴミ以下のカスで半分の半分が水分で半分は頭が悪い機能が働いてるっとかなり失望感がある話し方だった


洞窟の内部へと入り込んでいく空翔ーー
最深部まで行ったことが無い...何があるかは未知の空間...
壁、壁、壁に囲まれたコンクリートぽい感じの綺麗な壁を辿る
かび臭い匂いが若干する中、突き当たりの壁にぶつかる
そこになにか文字がビッシリと書かれている...空翔が知る範囲では知らないかなり古い古文の文字だった


以前訪れた時は、こんな壁画?的なのは...無かったのは今でも鮮明に覚えている
すると、レイヤーがその壁画の文字を眺めて解読にして音読を始める


『時を超えし渡り者よ、盤上の世界へと向かうにはこの世界の三つの凶暴魔獣を倒してみよ。道は開かれ、その世界へと誘われる約束は果たそうーーーって一番上の方に書かれてるわね...』
『んー、凶暴な魔獣を三匹ね...討伐依頼みたいだなまるで...な』
『続きを読むわ...死に送りと死に戻りは二つは大きく異なる、時間を戻り蘇ると時間を送らせて蘇ると言う特徴がある...死に戻りはこの世界の生きるすべてが起きる事で代償として記憶をなくす。死に送りは時間をかけて蘇る...記憶自体もなくすが、その代わりに力そのものが目覚め覚醒するのがこの世界に居ない異世界という場所に住む人だけが持っている力と言うーー』


空翔は半信半疑の眼差しで壁画を見上げて話した
『って事は、俺は...覚醒しつつ居たのを死んだせいで全て忘れていたって事か?』
『そう言うことね、もちろん私は死に戻りだから...力自体覚醒しない。けど不思議なのは...最近忘れていた記憶が蘇っても鮮明に覚えているって事かしら...』


空翔は、反対側の壁を眺めた
すると掠れた字で何かが書かれてるのを見つけてレイヤーに教えた
『これは...?』


その字を見た時、レイヤーは半歩後に下がった...


『れ、レイヤー...?』っと空翔は心配そうな顔で話す
『ま、まさか...そうゆう事だったの?』
レイヤーは驚く表情ばかりで話さない


『何が書いてるんだよ?』


レイヤーは、深呼吸して空翔の顔を眺めて解読した文を話す


『全て無くしていた記憶が蘇る頃、盤上の世界の支配者の部下は..その記憶を求めてこの地に攻めてくる。それが輪廻の最後の交戦となり...消えゆくだろうーー
って...書いてる』
『せ、攻めてくる...?支配者の部下...もしかして...イミテーションか!?』
『多分そうじゃないかしら...?でも、存在しない三回目の世界だから私達の時とは異なるかも...』


空翔は、とっさに洞窟の出口へ足を運ぼうとした
『どこに行くんのよーー!?』
『こーしちゃいられないんだ!』
走り出した空翔、するとタイミングよくレオが現れーー
『はい、バカ一匹掴んだ』
『うぉっ!?』
レオに足を引っ掛けられて回転して地面に叩きつけられた


『焦るな、時間はまだある。そのために俺らがいるんだ』
『だけどーー!?』


レオは、空翔の持つ剣で喉に刃を突き付けて重い感じに話した


『だけど、だから、だが...そんなんだからお前は強くなれない。何時までもガキ見たく感情だけで突っ走れると思っていたらそいつは間違いだ、まず目の前にある物から片付けろそこからだ』


いつもと違うレオの威圧感に空翔は黙る...
軽い感じに話す彼だが順序を間違えると凶変する
レオは、剣を手放して地面に投げつけて後ろを振り向きながら話す


『目の前の物を守りたいなら順序よく進ませろ、今のお前は中二のガキにしか見えない。それがお前に足りないものだーー』っと言い捨てた感じに洞窟の先にあるきはじめる


空翔は、岩肌がある天井を黙って眺めていた
視界にレイヤーが写り手を差しのべる
その手を空翔がつかみ体を起こした
そして、レイヤーはほそぼそと話した


『ごめん、レオの悪い部分出たせいで君を巻き込んだね』
『君...か、いや俺が悪かった...』
『君ってさ、少しレオに似てるね。すぐ熱くなるところ...』
『そうか?後、君じゃない空翔だ』
『空翔...ね。分かった...よろしくね』
『んー、なんか調子狂うな...初対面じゃないけど初対面みたいにされて...表現出来ないこの気持なんとかしてくれ...』
『?』
『あっ、ごめんこっちの話。じゃっ行くか...』


空翔は、立ち上がりレオの後を追い始める二人ーー
その後を、ひっそりつけるあの少女がいる事を気づかずに...



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