Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

『見える存在』と『無き存在』

目的地のはずの場所が更地の爆心地
やもえず別の場所へと移動し始めた


その場所とは、平行世界パラレルワールドーーー


あった物が無かったりするもう一つのの異なる同じ世界、以前十百香が修行としてこの地に行った
何があるのか...答えてはくれなかった
気になっていたこの平行世界へ行けるわけだーー


小型飛空艇は歪んだ空間に向かって、速度を上げてそのまま突っ込んだ
船内はすごい騒音と揺れた
揺れが収まり、窓辺をのぞき込むとそこに映ってるのはーー


『都市...?』っと安心したような感じに話した空翔だったがーー
レオはその声を聞いて空翔それとなく話した


『空翔勘違いはするなよ、この世界は『存在する人物』と『存在しない人物』がある。もし、お前が存在しないとなれば...誰もお前を知らない』
『俺が...存在しない...?』
『平行世界と読んで、パラレルワールド...『ある物』が『無い』世界。逆に『こちらに無いの』が『ある』世界でもある、詰まりお前が存在しないと仮定にすればお前の代わりが存在するって事だ』
『逆なのか...俺達がいる世界の世界?』
『まぁ、そうだろうっとさて着くぞ』


茂みが生い茂る場所に、小型飛空艇を着地させた
久々に見る生命を感じる世界を眺めてやや口を曲げる


何か変な気分だな...まるで何も無かったようなそんな場所だな
久々にみる、太陽の日差しと吹き抜ける風は...冒険を匂わせるよな


町の方角を眺めると、空に向かって貫く聳え立つ一つの塔が目に映る
そして空翔はあることを思い出す


デットヒート島を思い出すな...バーチャル世界にそのまま飛び込んで一番先に目にした看板に書いてあった絵が、本当に実在していたなんてなーー


するとレオが空翔の肩を叩き街に促す仕草をした
それを見て俺は、山道を歩き出した
街の入口付近に到着すると、門番らしき人物が二人立っている
警備員の様だが、こちらにまだ気付いていないようだ


『さて、どうやって入り込むかっだな』
『無理だろ...あんな眼差しをしてる奴にどうやって中に入るんだよ?』


すると、レイヤーは立ち上がり話した


『私が何とかするわ』
『作でもあんのか?』
『一つだけは、私が引き付けてる間上手く中に侵入して』っと言い捨てた感じにレイヤーは、警備員の前に立ち止まった


『誰だ貴様?』
『何のようだ』


警備員はレイヤーの、腕を掴んだ
するとレイヤーは、変な声を上げながら叫んだ


『いゃん、この二人私の体触ったわ!私を犯す気だよーー』
『なっ、何を!?』


警備員は掴んだレイヤーの腕を力を入れてる


『あぁん!』っと声がこだまする
すると、村人達がその声を聞いて駆けつける
一人から始まり、2人、やがて数十名集まり警備員とレイヤーを囲むように集まり出すーー
そしてブーイングの嵐が巻き起こるーー
『貴様らぁぁぁぁぁ!止めぬかぁぁぁぁぁぁ!!』
『誰がやめるかよ!卑猥警備員は即死刑だーー!』
『そうよ、女の敵よ変態警備員!』


その声はさらにエスカレートしていき、とうとう村人と警備員の乱戦に勃発した
その時、わずかにもんが開きふたりはこそこそと中に入って行った
それを目で追っていたレイヤーも人混みの中を素早く抜けてあとを追った


『な、なんとか切り抜けたな...』
『あぁ、感服した...』


空翔は、走るレオの横顔を見た
鼻血を横に靡かせ血目をしながら前を走っていたーー
かなり引く顔をしていたので見ていなかった事にして再び前を向いた


街影の路地裏に逃げ込んだ2人
そのあとを追うように警備員は、街を走り出していた


『行ったか...?』
『あぁ、何とか巻いたか...』
『いや、まだ気を緩めるのは早いかしら?』
レイヤーは、二人の間からにゅっと顔を出した
二人は驚き壁にぶつかってしまう


『...?なにしてるの』
『あ、あのな...人の前に出る時は下からではなく普通に現れろ』
『いてぇ...あっ、たんこぶ出来た...』
『それより、ほら感ずかれるよ?』


指を差す方角に警備員が数人こちらに気づき歩いてこようとする
空翔は、身を構えて戦う姿勢をする
レオは路地裏の隙間にある僅かな空間の空を見上げていたーー


『居たぞーー!』
『侵入者を捉えろ!』
『ちっ、戦うしかないのか...?』
『いや、その判断はちと早いなーー』


レオは上を見上げたまま視線と体制を変えずに僅かな空間を見ていた
すると警備員は、その路地裏に入ろうとした時だったーー


二人の警備員は切り裂かれて血が噴き出す
一瞬の早業で一気に二人を仕留めた超人
その赤く染まった返り血の服と吹く血の先に映る少女ーー


『邪魔よ、仕事に支障が出る』


そして、血溜まりで顔色を変えずに平然と立っている
紫色の瞳と青色に光る髪の色、風に靡く白い革服と握りしめる白青に光る剣それに二箇所に結んだ髪が揺れてる...跳ね返った血を白い服に拭いふき取る
そしてこちらに向かって話しかけて来る


『ねぇいつまでそこに居る気...来ないなら切っちゃうよ?』


発言だけでも、かなりの威圧感を放つ
レオはそのまま立ち上がり空翔の背中を押した
けんけん秒針ぽくなり、血溜まりで濡れていたか分からないが足をすべらせてその少女の足元でコケてしまう


少女は、しゃがみこみ空翔に話しかけた


『君だけか...?』
『いや...そこに居るはずだが...?』
『...?』
『なんかおかしい事言ったか?』


空翔は、体を起こして少女の顔を見た
かなり不自然みたいな表情を浮かべていた


無理もない...彼しか見えていないからだーー
空翔しか見えていない...他の人からだと見えていない
空想の想像って理由でもなく、彼しか見れないそうゆうことだ
少女は、もう一度空翔に言う


『君だけなの?』


空翔は、同じように答える


『だからそこにいるって、何度も言わせないでくれよな』


少女は、かなり顔をひきつり始める


『ね、ねぇ...貴女どこか頭打った?』
『妙な事聞くなぁ...大丈夫打ってない』
『ならなんで私には見えてないの?』
その発言後、しばらく静まる
そして、空翔は笑いながら口を開く
『いやいや、そんな訳ないよなぁ?』


すると空翔は、後ろを振り向き会話を始め出す
少女から見ればただ一人の会話してる様にしか見えない


この人...何で分からないの?
言ってる事は間違って無いはずよね...
私からしたら空想の人と話してるようにしか見えないーー


『なぁー?』
『はぃ?』
『力貸してほしんだけど、無理か?』
『どうゆう意味?』
『いや、あの塔に行く道と入り方だけでいいから教えてくれない?』
『だめよ、あの塔は...私の力でも行けないよ』
『そっか、なら他当たるか...それでいいよな?』っと空翔は誰もいない場所に話しかけた
そして、空翔は少女に背を向けて歩き始めた
その方角は、町外れにある洞窟
今は封鎖されて立ち入ることすら出来ない禁忌な場所ーー


少女は、行く末を見てふと思う
彼は一体何者かとーー

























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